目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
夏のおしゃれに取り入れたい、揺れるタイプのキラキラピアス。上品な光沢を放つシルバービーズをたっぷり使ったゴージャスなタッセルをぶら下げた、ビーズ刺繍のピアスのレシピのご紹介です。
一見「どうやって作るのかな?」と疑問だらけのビーズのタッセル。作り方が解明されれば、きっととりこになることでしょう。ハートのカボションを中央に飾ったメインパーツにぶら下げたビーズのタッセルは、セミフォーマルな装いにもカジュアルなファッションにも似合います。
基本のビーズ刺繍のテクニックとタッセルの作り方、そしてパーツをつなげてピアスに仕上げる方法を詳しくご説明いたします。
丸小 クリスタルシルバー
フェルト白 3cm角 2枚
フェルト白 3cm×1,3cm 2枚
レザー白 3cm角 2枚
ハートのカボション アクリル製
9ピン・丸カン
ピアス
接着剤
チャコペン
目打ち
ビーズステッチ糸
ビーズ針
ペンチ・丸やっとこ・平やっとこ
ハサミ
ハートのカボションの裏側に接着剤を付け、フェルトに貼り付けます。
玉どめをした糸で裏のフェルトを小さく縫い、カボションの周りにビーズをバッグステッチで縫い付けます。
針先にビーズを1粒取り、1粒分のスペースを空けて針を刺します。
ビーズの後ろの際から針を出し、ビーズの穴に針を通します。これを繰り返します。
ハートのくぼみ部分では一旦終わらせて、向きを変えてまた縫い始めます。
1周縫い終えたら、ビーズだけに針をぐるりと通します。このひと手間で、ハートの形が整います。
ビーズを1周縫い終えたら、その周りにこれをもう1周繰り返します。2周めのハートのくぼみはそのまま縫い進めます。
2周めも最初と同様に、ビーズだけに針を通して仕上げます。
ビーズを2周縫い終えたところです。
フェルトを小さく縫って、玉留めをします。
余分なフェルトをカットします。
裏地のレザーまたはフェルトをカットします。チャコペンの代わりにボールペンを使用してもOKです。
レザーの中央に目打ちで穴をあけます。
ピアス金属を接着します。ピアス金具の内側に接着剤を塗ります。内側も接着した方が安定し、金具がぐらぐらしません。
表面と裏地を接着します。2通りの接着方法をご紹介します。ひとつめの方法は、接着剤をふちまで塗ってしっかりと貼り合わせます。
もうひとつの方法では、接着剤は中央だけに付け、周りをブランケットステッチで縫い合わせます。フェルトとレザーの間から針を刺し、玉どめを間に隠します。
レザーから針を刺し、糸を針の右後ろに回してから引き抜きます。これを繰り返します。接着剤が付いたところは固くなっているので、気を付けましょう。
ブランケットステッチで1周縫い終えたところです。
近くのビーズに針を通し、玉どめをビーズの間に入れます。これを2回繰り返し、糸をカットします。
ハートのピアスが出来ました。
細長いフェルトでタッセルを作ります。玉どめした糸で端を小さく縫います。端の方から針を出します。
ビーズを30個粒取り、糸に通します。
針にいちばん近い1粒だけ残し、他の29粒に針を通します。
これで1本めのストランドが出来ました。ビーズのすぐ隣から針を出し、2本め、3本めと繰り返して合計13本のストランドを作り、タッセルにします。ストランドの本数は、お好みで増やしたり減らしたりできます。
タッセル作りはビーズも糸もたっぷり使いますので、途中で糸が足りなくなることがよくあります。その場合は一旦玉留めをして、新しい糸で続けます。
希望の本数のストランドを作ったら、フェルトをクルクルと巻きます。
合わせ目を縫い綴じます。ストランドの付いている下部から縫い始めます。下から3分の2まで縫い合わせ、その上のフェルトは後でカットするのでそのままにします。
何度か縫ったらフェルトの下の方から針を出します。ビーズを3粒取り、3粒分離れたところから針を刺します。
手前のビーズ2粒に針を通します。
これを繰り返します。ビーズを3粒取り、3粒分離れたところから針を刺します。
手前のビーズ2粒に針を通します。
縫い付け終える直前は、最後のビーズをつけたらそのまま糸だけ1周させます。
1周させて戻ってきたら、位置をずらしてあと3周、隙間ができないようにビーズを縫い付けます。
タッセルと最初の1周の間にギャップができてしまった場合は、2周めはそこに縫い付けて隙間を埋めます。隙間がない場合は、1周めの上に2周めを縫い付けます。
4周縫い終えたところです。
上の余ったフェルトをカットします。糸を切らないように気を付けましょう。
1番上に5周めを縫い付けます。ビーズを2粒取って、2粒先に針を刺します。
手前の1粒に針を通します。これを1周繰り返します。下4周を縫う時はビーズ3粒ずつ刺繍しましたが、1番上はフェルトが不安定なので2粒ずつ刺繍します。
1周縫い終わったら、ビーズのみに針を通して1周します。
上の空いているフェルトをビーズで埋めます。ビーズを2、3粒取ってフェルトの際に刺します。
フェルトが見えなくなる程度にビーズを縫い付けます。
玉留めをビーズの中に隠して糸の処理をします。2、3回繰り返します。
タッセルが出来ました。
9ピンと丸カンを使ってタッセルとハートのパーツを繋げます。9ピンにシルバービーズを1粒通します。9ピンがうっかり抜けないように、厚みを作っています。
タッセルの真ん中に目打ちで穴をあけます。
9ピンを入れます。
ワイヤーを根元から曲げ、7mmほど残してカットします。
丸ヤットコで、輪っかを作ります(作り方はこちら)。
ハートの下の方に目打ちで穴をあけます。
丸カンを開き、タッセルとハートの輪を通して閉じ、2つのパーツを繋ぎます(丸カンの開き方と閉じ方はこちら)。
片方の完成です。同じものをもうひとつ作ればタッセルピアスの出来上がりです!
ビーズ刺繍のハートのパーツとビーズのストランドを束ねたタッセルを繋いだ、シルバーの美しいピアスの作り方をご紹介いたしました。キラキラと揺れる様子が涼しげで、まさに夏向きのアクセサリーです。
ビーズのタッセルは、完成したものだけをご覧になると「どんなふうに出来ているのかな?」と疑問に思われることでしょう。糸にビーズをたくさん通した長〜いストランドを小さくカットしたフェルトのふちにずらりと並べて縫い付け、フェルトを端からクルクルと巻いて束にすることでタッセルの形になるのです。
ハートのカボションの周りに縫い付けたビーズも、タッセルの根元の部分も、最後に糸をビーズにのみ通して仕上げることで形がきれいに整います。このひと手間で完成度が大違い。ぜひ覚えておきたいテクニックです。
ビーズ刺繍のハートのパーツとタッセルを繋ぐには、アクセサリーメイキングの基本のツールと基本知識が必要です。タッセルにはカンに通せる輪がないので、9ピンを差し込んでワイヤーで作ります。丸やっとこの先の丸みを利用して輪を作るテクニックは、少し練習が要るかもしれません。
2つのパーツは、丸カンに通すことで繋げます。丸カンの開き方と閉じ方にもコツがありますので、アクセサリー作りにまだ慣れていらっしゃらない方は本番前に少し試されてみると良いでしょう。
タッセル作りには、ビーズも糸もかなり使います。さらに工程も多く、時間もかかりますが、出来栄えにはうっとり!上品な光沢を放つシルバービーズで作るタッセルピアス。この夏のおしゃれにハンドメイドアクセサリーを取り入れてみたい方には最適のプロジェクトです。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。