目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
気温や湿度の高い日には、髪をまとめて首回りをすっきりさせたくなりますよね。特に髪が伸びてくると、括った毛先が触れるだけでも不快になったりするものです。
今回はそんなロングヘアーの方へ、くるくると髪に巻き付けるだけで素早くお団子ヘアスタイルができるワイヤー入りターバンの作り方をご紹介します。お団子ターバン、お団子メーカー、シニヨンメーカー、くるくるターバンなどと言った呼び名もあるヘアアクセサリーです。
お団子ヘアなんてしたことない…という私のような不器用さんでも大丈夫!本当に簡単にまとまります。大きなリボンを結んでいるような後ろ姿も可愛いですよ。
材料のアルミワイヤーや必要な道具類は、100円ショップでも揃えることができる手頃なものばかりです。お気に入りの布地で、ぜひ作ってみてくださいね。
・お好みの布 縦38cm×横12cmを2枚
※織り目が細かく詰まっているオックス、ローン、ブロードなどの生地がお勧めです。
・直径2mmのアルミワイヤー 1m
・ミシン糸
・ファスナー押さえ
・裁ちばさみ
・糸切ばさみ
・まち針
・方眼定規
・チャコペン
・目打ち
・丸ヤットコ、ニッパー
・ミシン
・アイロン
2枚の生地を38cm×12cmの大きさに裁断したら、画像の赤い線のところに印をつけます。
生地2枚を表が内側になるように重ね合わせ、返し口を9cm残して赤い実線の通りに縫います。返し口とは、後で表裏をひっくり返すときに布を通す穴になる部分のことです。
縫い始めと縫い終わりは返し縫い(同じところを往復して重ねて縫うこと)をして補強します。
縫った線の内側部分に切り込みを入れます。
まずつまむようにして小さく切り、そこからハサミを入れるときれいに切れます。
ミシン糸を切らないように気を付けながら、ハサミの先を使ってギリギリまで切ります。
両端の鋭角に縫った角のところは布がつれてシワになりやすいので、葉脈のような形に小さく切り込みを入れておきます。
縫い重ねた2枚のうち上の1枚を穴に通すようにして、布の表を外側にします。
表に返したら、アイロンで押さえます。
縫い残した返し口が奥側(画像の上方向)になるように置きます。
巻いた部分を押さえたまま、全体を表に返します。
巻いた部分を包み込むように折り上げて、長辺同士を合わせてまち針で留めます。
長辺の端から0.8cmのところを縫います(「縫い代を0.8cmとる」と言います)。中に巻き込んだ部分を一緒に縫わないように注意しましょう。
筒状になっているので、脇から中を引っ張り出して再び布の表が外側に出るように整えます。
これで片側の長辺が縫えました。
もう一方の長辺も同様に奥側をクルクルと巻き込み、手前部分で布の表を内側にして包むように合わせて縫います。
長辺がどちらも縫えて、リボンのような形になりました。返し口が見えていることを確認します。
このままの形で短辺を縫います。
縫い代を0.8cmとり、長辺の縫い目と少し重なるようにしてコの字型に縫います。
縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。
角の縫い代を切り落とします。縫い糸より内側を切らないように気を付けましょう。
反対側も同様に縫い、角を切ります。
中央の返し口から中身を引っ張り出すようにして、全体の表裏を返します。
縫い目の隙間から目打ちを差し込んで、角の形を整えます。
四隅を整えたらアイロンで押さえます。
返し口と同じ側にワイヤー通し口を9cm程度開けておき、布端から1cmのところをぐるりと一周縫います。
縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。
ワイヤーの先端をヤットコで丸めます。
返し口とワイヤー通し口からワイヤーを差し込み、縫い目に沿って一周させます。
一周したら一方の輪にワイヤーを通して余分を切り、もう一方も輪を作ってワイヤーの両端を繋げます。
ヤットコで両方の輪の隙間を潰すようにすると固定されます。ワイヤーが布を突き破って出てこないように、切断面の角も潰します。
最後に返し口とワイヤー通し口を縫ってふさぎます。
返し口の周りは穴から0.2cmのところを縫います。穴の両端になる部分は補強のために2回程返し縫いをします。
ワイヤー通し口は端から1cmの所を縫い、縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。
ミシン針がワイヤーに当たると縫い目が曲がったり針が折れたりするので、ファスナー押さえ(片押さえ)を使うと便利です。
完成です!
角を丸くしたり、リボンを付けたりして、アレンジも楽しんでみてくださいね。
完成サイズが横36.4cm、縦10.4cmになる、ロングヘア―の方向けのワイヤー入りターバンの作り方をご紹介しました。
材料も必要な道具もごく一般的なものなので、すでにお持ちの方が多いと思います。なければどれも100円ショップでも揃えられるので、どなたにもトライしていただけます。
ワイヤーの扱いには少しコツが必要ですが、慣れてしまえばいくつも作りたくなる手軽さです。縫う作業も、ミシンの基本的な使い方をご存じであれば難しいことはまったくありません。
端切れサイズの布で作ることができるので、すでにお手元にある生地で思い立った時にすぐにチャレンジできます。手作りのお洋服やバッグの余布でお揃いの色柄のターバンを作ったり、古着をリメイクするのも素敵です。
ターバンで手軽にできるまとめ髪スタイルは、夏祭りや温泉宿での浴衣姿にもよく似合います。カジュアルなファッションにぴったりのスタイルです。
夏のお出かけに、ぜひ手作りのターバンを活用してみてはいかがでしょうか。気温も湿度も高くなるこれからの季節、髪をまとめて首周りをスッキリさせて乗り切りましょう!