レイヤリングスタンプを楽しもう!
インクをつけてポンと押すだけで凹凸模様がペーパーに再現できるスタンプは、プリンティング(印刷)メソッドの中でも最も手軽で庶民的な方法のひとつです。
カードを贈り合う習慣が根付いているアメリカでは、このスタンプを使ったカード作りがクラフト・手芸のジャンルとして確立しており、材料も道具も豊富に揃っています。
スタンプを使ったカード作りを始めて10年以上になりますが、その間、流行を追って新しい技にチャレンジしたり、インクをつけて押すだけの原点に回帰したりを繰り返し、だんだんと自分の好きなデザインや得意・不得意な手法が見えてきました。
今日ご紹介するのは、複数のパーツを別の色のインクで重ねていってひとつの画像を仕上げる、レイヤリングスタンプ(Layering Stamp)。3層にも4層にもなったリアルなお花や動物のレイヤリングスタンプはきっちり重ねるのがなかなか難しく、実は私の不得意分野のひとつでもあるのですが、中には究極シンプル版もあります。
2レイヤーだけの、しかも向きが合っていなくても多少ずれてもちっとも気にならない、なのにお洒落で可愛いバラのレイヤリングスタンプを使って、お礼のカードを作ります。
編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在も身近な素材と簡単な方法を用いた手作りのある生活を楽しんでいます。長らくペーパークラフト一辺倒だったので、ただ今少しずつリハビリ中。毛糸や布に囲まれる暮らしの心地よさを改めて満喫しています。