目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
単純なようでいて、実際にやってみるとなかなか作りづらいのがペーパーロゼット。折って、切って、貼って…と、いつものペーパークラフトと一緒に見えるのだけれど、構造上、普通のテープやのりでは対応しきれない箇所があるのです。
もっと気楽にスクラップブッキングに取り入れたり、ラッピング用にさっと作れないものかしら?と長いこと考えを回らしていて思いついたのが、今日ご紹介するステイプラー(ホチキス)を使った方法です。
お手持ちのステイプラーのサイズや仕様によってペーパーの厚さや折り目の幅が制限されてしまいますが、写真のまわりを飾ったりギフトバッグにつけるくらいのロゼットなら、日本の最も一般的な事務用のもので十分。
扱いやすい折り紙を使って、手のひらサイズのペーパーロゼットを作ります。
・折り紙
・テープのり(またはスティックのり)
・ステイプラー(ホチキス)
・ハサミ
・トリマー(あれば)
・スコアリングボード(あれば)
・スタイラス(スタンピングをを使う場合)
ダイソーのギンガムチェックの折り紙は、100枚入りで100円ととてもお買い得なので(カリフォルニア州サンディエゴ店では1.50ドルですが)、ペーパークラフトの試作にぴったり。
5色各20枚。以前は白の部分が真っ白だったのですが、久しぶりに購入したらほんのり色付きになっており、落ち着いた感じになっていました。
ちょっとしたこだわりですが、ペーパーロゼットのふちに濃い色の層が来るよう…
端っこの半端な部分を切り落としました。ハサミやカッターでも良いですが、あればペーパートリマーでカットすると簡単かつ綺麗に落とせます。
長方形にカットします。長い辺は元の折り紙のサイズのまま。短い辺の長さでロゼットの直径が決まります。ここでは6.5センチ幅にカットしています。
1枚では足りず、2枚だと長過ぎるので、1枚半で作ります。片方のピースを半分に切って…
テープのりをつけて…
つなぎ合わせます。
22センチx6.5センチになりました。大判の折り紙やラッピングペーパーなどであれば、最初からこのサイズにカットします。
スコアリングボードとスタイラスをお持ちであれば、等間隔に折り目のすじをつけます。5/8インチ(約1.6ミリ)ごとにラインを入れました。
スコアリングボードの長さが足りない場合は、そのままの向きでペーパーを左にずらして続けます。ペーパーを回転させて反対の端から入れると、つなぎ目の幅が合わなくなります。
幅の足りない半端な部分があれば、切り落とします。
幅を真ん中で2つに折ります。
開きます。
左右の端の折り目ひと幅分を、上下で別の側になるよう、ハサミで切り落とします。
端から蛇腹状に折っていきます。
最後まで折ったら…
ギュッとつぶして折り目をしっかり付けます。
真ん中から2つに折り…
ここにもギュッと折り目をつけます。
再び開いて反対側にも折り目をつけます。
半分カットしてあるので、真ん中は一目瞭然。
ここをステイプラーで留めます。我が家には3サイズありますが、ここで作っているロゼットは日本製の一般的な事務用のものに針の長さを合わせています。
左右と正面から確認して、真ん中でパチン。
折り紙は薄いので、これで十分留まります。
裏側も綺麗に留まりましたが、もしも針が曲がったりはみ出したりしていた場合は、ペンチなどで調整します。隠れる部分なので完璧でなくてもOKです。
片側にテープのりをつけて…
真ん中から折り曲げて畳むようにして…
貼り付けます。
反対側にもテープのりをつけて…
扇を開くようにして…
端と端を接着します。
小さなロゼットが出来ました!
ちなみにもっとも一般的に知られる作り方ですと、直径ではなく半径の幅のペーパーを蛇腹に折ります。
これを曲げてサークル状にするのですが…
バネの作用でくるんとスプリングバックしてしまって、非常に仕上げにくいのです。
端と端を接着しても、ちょっと手を離せば抵抗されてこの通り。
しかもご覧の通り、構造上、中央には面と面で触れる部分がありません。そのためグルーガンやボンドなどで接着する必要があり、完全に乾くまでおさえておかなければなりません。
直径の幅で作って真ん中を留め、扇のように開くやり方の方がうーんと楽というわけです!
簡単そうでいて意外とめんどくさい、ペーパーロゼット作り。ちょっぴり発想を変えて、手軽に作れるレシピを思いつきました。
スクラップブッキング用のパターンペーパーやカードメイキング用のカードストックだと厚さがネックでうまくいきませんが、折り紙程度の薄紙ならステイプラーで十分!
ラッピングやお菓子のデコレーションなど、小さくて軽いロゼットの方がふさわしい場面も多いので、100円ショップの折り紙や千代紙、もったいなくて捨てられないラッピングペーパーなどでぜひ試してみてください。