目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
モールドにレジン液を流し入れたところにただ追加するだけでは、複数の封入材がすべて1箇所に集まってしまいます。では一定の距離を持たせて自然にちりばめるにはどうしたら良いのでしょうか。答えは「層」にあります!
クリスタルの中でスパイラルワイヤーとブリオンがまるで泳ぐように浮かぶネックレストップ。それぞれに自然なスペースがあり、ゆったりとしていてとても神秘的な印象です。こんなふうに、封入した3粒のブリオンとコイル状に巻いたワイヤーが思い通りの場所に配置できたら…
レジンアクセサリー作りにおいて、封入材を狙った場所に自由に配置する方法をご紹介します。
・作家のためのレジン
・モールド
・ワイヤー
・ブリオン
・着色剤(紅掛空色)
・着色用パレット
・9ピン
・竹串
・ニッパー、ピンセット
・ヤスリ
・洗濯ばさみ
・メモクリップ
・持ち手が細い筆やペン
・ピンバイス
・メイク用ブラシ
ワイヤーを用意します。
ペンや筆の持ち手に巻き付けます。
こんな感じに巻き付けました。
ワイヤーをカットします。
伸ばしたり曲げたりして形をランダムに整えます。
モールドに実際に入れてみて長さを確認し、必要あれば調整します。
はみ出す部分があればカットします。
レジンを3割程流し込みます。
モールドの先端には気泡が入りやすいので、できてしまった場合は丁寧に取り除きます。
ワイヤーを封入します。
斜めにして硬化します。
こんな感じに硬化できました。
さらにレジンを流し入れます。
ブリオンを3つ封入します。
ワイヤーの近くに置くイメージで封入し、硬化します。
層にしてブリオンの位置を微妙に変えます。
ブリオンを封入し、硬化します。
レジンを流し入れます。
レジンだけの層を作り、硬化します。
レジンを流し入れます。
最後のブリオンを封入し、硬化します。
パレットにレジンを流し入れます。
着色剤を入れて色を付けます。
レジンに3滴落とします。
調色スティックまたは竹串などでよく混ぜます。
モールドに着色レジンを流し込み、硬化します。
モールドから取り出します。
モールドの注ぎ口の面にはくぼみが生じ、バリもできています。まずはヤスリで削って整えます。
さらに、くぼんだ面の縁が平行になるように削ります。
ブラシで削りかすを払います。
作っておいた着色レジンをくぼんだ部分に乗せて平らにならし、硬化します。
カンをつけたい部分を削って平らにします。平らにすることによりピンバイスで穴を開けやすくなります。
ピンバイスで穴を開けます。
穴に差し込む9ピンを短くカットします。
長さの確認をします。
穴にレジンを流し込みます。
9ピンを差し込み、角度を変えながらしっかり照射します。その後硬化します。
全体をコーティングします。
穴に9ピンを差し込んだ際レジンで固めましたが、あくまで仮止めです。強度をアップさせるため、コーティングの際は9ピンの根本までしっかりからめましょう。その後硬化します。
完成です。
鉱石風のモールドを用い、中にワイヤーとブリオンを閉じ込めたレジンのネックレストップの作り方をご紹介いたしました。ワイヤーとブリオンが浮かんでいるように見えるので、透明感と相まってとても神秘的な印象です。
封入したブリオン3粒がレジンの中で離れ、理想のスペースを確保した状態にするのが自然で美しいネックレストップに仕上げるポイントです。レジンをモールドに一気に流し入れてブリオンを入れると1箇所に集中してしまいますので、間隔を持たせるには工夫が必要です。
このレシピではレジンを数回に分けて流し入れて層にし、その都度ブリオンを1粒ずつ追加して硬化する方法を取っています。そうすることによって狙ったところに確実に配置することができるのです。一気にレジン液を流し入れてブリオンやワイヤーを入れる方が手っ取り早いかもしれませんが、丁寧に段階ごとに進めればより思い通りのデザインに近づけることができます。
クリスタル風のネックレストップ作りに限らず、封入材に一定の間隔を持たせて配置したい時にはとても有効な方法です。レジンアクセサリー作りに取り入れてみてはいかがでしょうか。