目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 初級編
- 応用編
- 3.まとめ
レジンでドライフラワーを閉じ込めてみたけれど、思いもよらぬところに気泡が入ってしまって作品がボツになってしまった、なんていう経験をしたことはありませんか?実は私も、レジンでドライフラワーを閉じ込めると大きな気泡が入ってしまい、何度も作品をボツにしてしまったことがありました。
しかし、ある簡単なひと手間を取り入れたことで気泡がほとんどなくなり、お花を綺麗に閉じ込めることができるようになりました。ドライフラワーの綺麗な閉じ込め方を、初級編と応用編の2パターンご紹介いたします。
・作家のためのレジン
・シリコンモールド モチーフ(大サイズ) 58種
・KIYOHARA Resin Lab レジンラボ LED コンパクトランプ 清原
・ニトリルゴム手袋
・調色パレット
・ピンセット、ニッパー(アクセサリー工具8点セット ジップポーチ付きツールセット)
・クリアホルダー(A4、10枚)DAISO
・マスキングテープK(10mm・20mmx3m、4個)DAISO
・小粒パール 1.5mm
・金箔(ホイール 金箔 銀箔 ホログラム 2色各2個入り)
・はさみ
・ミニバラ
・アンティークプリザ・カスミ草/ピンク ドライフラワー 大地農園
・【小分け】スターフラワー ブロッサム レジン用花材 挿入 小さいお花
・【小分け】ライスフラワー ドライフラワー
・シリコンブラシ レジンブラシ アートブラシ 1本
・爪楊枝
低粘度で気泡抜けがよく、ドライフラワーとも相性の良い作家のためのレジンを使用します。
シリコンモールドは、初級編で大きなハートを、応用編では2番目に大きな丸を使用します。
マスキングテープでほこりを取り除きます。使用するシリコンモールドの大きなハートにほこりがついていないか、確認しましょう。
かすみ草、スターフラワー、そしてライスフラワーが浸る量のレジン液をシリコンカップに入れます。浸らない部分がある場合はお花をひっくり返し、お花のすべての面にレジン液を付けます。
気泡が目立つ場合は、レジンブラシや爪楊枝で優しく気泡を潰すなどして取り除きます。ライスフラワーは特に気泡が出やすいので、余分なレジン液を取り除いてカットしたクリアファイルに乗せて硬化します。レジン液を付けてクリアファイルに乗せて硬化する作業を1、2回くり返します。
かすみ草やスターフラワーの気泡が気になる場合は、ライスフラワーと同様の方法で硬化しても良いでしょう。
シリコンモールドの3分の2の高さまでレジン液を注ぎ入れます。その中にレジン液に浸したかすみ草、スターフラワー、そしてライスフラワーをバランスよく閉じ込めます。
小粒パールと金箔を入れます。レジン液がシリコンモールド上部までいっぱいにならない場合は、溢れ出ない程度にレジン液を注ぎ足します。
3分硬化します。
裏面も1、2分しっかり硬化します。
作品を触ってみてベタつかなければ、シリコンモールドから取り出して完成です。べたつく場合は再度硬化します。
小花をレジンであらかじめコーティングする簡単なひと手間をかけるだけで気泡がなくなり、綺麗な作品が仕上がりました。
基本編でご説明したあらかじめドライフラワーをレジンでコーティングする技法を用い、ミニバラのを使った応用編をご紹介いたします。
今回のようにミニバラの葉を使用しない場合は、ピンセットなどで優しく取り除きます。ミニバラを持ち、反対の手にレジンボトルを持ってお花の中心からコーティングします。中心部にレジン液を乗せ、気泡がないことを確認したら、すぐに硬化します。
一度に大量のレジン液を乗せてしまうと液漏れや気泡に気づかないことがあるので、少量ずつミニバラに乗せて硬化していくことがポイントです。硬化の際は、使い勝手の良いハンディタイプの照射器がオススメです。
ミニバラの中心部が少しぷっくりする高さまでレジン液を付けて、硬化する作業を繰り返します。
中心部のコーティングが終わったら、次はその周りにレジン液を少しずつ乗せます。少しぷっくりするまで何度もレジン液を乗せて硬化する作業を繰り返します。
ミニバラはとても気泡が出やすいドライフラワーなので、側面にもしっかりコーティングをします。
花びらの間から気泡が出やすいため、レジン液を付けてしっかり硬化しましょう。
コーティングが終わったら、シリコンモールドのほこりをマスキングテープで取り除きます。2番目に大きな丸を使用します。
シリコンモールドの半分ほどにレジン液を入れ、ミニバラを入れます。シリコンモールドから溢れ出ないくらいまでレジン液を追加します。
この際、シリコンモールドを持ち上げて裏面から気泡が入ってないか確認します。気泡がある場合は、ゆっくりとレジン液からミニバラを出して気泡を潰し、再度ミニバラをレジン液の中に入れます。
しっかりと3分硬化します。
ひっくり返してさらに3分硬化します。
硬化が終わったら作品を取り出します。レジンから出た部分は、ハサミやニッパーなどで少しずつ切って裏面を平らに近い綺麗な状態にします。
ミニバラの中からレジン液が出てくる場合があるので注意しましょう。また、一気に切断してしまうと硬化したミニバラが抜けてしまったり、硬化できていないミニバラの内部からレジン液が漏れて気泡ができる場合があるので、丁寧に行います。
花びらを切り終わったら、レジン液を入れて裏面を綺麗にします。
お花の中までしっかりと硬化するため、3分硬化したら完成です。
今回ご紹介した初級編と応用編を利用して、小花とミニバラを閉じ込めた作品を作ることもできます。
シリコンモールドは58個ものモチーフを作ることができる、とても使いやすいアイテムです。
レジン作品の大敵である、気泡。初級者さんも上級者さんも、この気泡には皆、悩まされるものです。とくにドライフラワーを使用したものは厄介で、せっかく頑張って作ったのに結局ボツに…なんていうこともたびたび起こります。
ここではそんな気泡のトラブルシューティング方法をご紹介いたしました。初級編ではかすみ草、スターフラワー、そしてライスフラワーを、応用編ではミニバラを使用した作品を例に取ってご説明しています。
ドライフラワーは本来の花に近い形である故に、気泡が出やすい傾向にあります。そのため人気の封入材ではありますが、レジンで閉じ込めることに苦手意識を感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかしあらかじめレジンでドライフラワーをコーティングするという簡単なひと手間をかけるだけで気泡がなくなり、綺麗な作品に仕上げることが可能になるということをお伝えいたしました。
十分なレジン液をシリコンカップに注ぎ入れ、そこにドライフラワーを浸すことで完全なコーティングができます。ドライフラワーがすっかり浸らない場合は、上下をひっくり返すなどしてまんべんなくレジン液を行き渡らせましょう。
ライスフラワーのようにとくに気泡の出来やすいドライフラワーをお使いになる場合は、レジン液に浸した後にクリアシートなどに乗せて確認します。爪楊枝などの先で丁寧に気泡を取り除くことで仕上がりがぐんと良くなります。
ミニバラも大変人気のあるレジンの材料のひとつですが、これもまた気泡問題に悩まされるアイテムの代表です。ミニバラをコーティングするには、レジン液をノズルから直接付ける方法が向いています。その際、一気に大量のレジン液を付けてしまうと液漏れの原因になり、また、気泡にも気づかないまま作業をすすめてしまうこともあります。少しずつレジンを付けては硬化する、をくり返して仕上げます。
完成した作品はヘアアクセサリーやピアス、イヤリング、またはキーホルダーなどにして、色々な楽しみ方ができます。お好みのドライフラワーで世界に一つだけの作品を作ってみてはいかがでしょうか。