目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
キャッシュレスの普及に伴い、大きなお財布を持たなくなった方も増えてきたのではないでしょうか。それでも小銭は何かと必要なので、小さなお財布への需要は相変わらず。現金派の方にも、小銭入れに必要な分だけ入れておくと使い過ぎを防げると言うメリットがあるので、大小のお財布の使い分けは名案です。
今回ご紹介するお財布は、まちがあるので中身が見やすく、カードや半分に折ったお札なども入れられる便利な内ポケット付きのレシピです。小さいのでバッグの中でも場所を取らず、手軽に持ち運びができます。シンプルな作りなので、パソコン周りの細々したものなどお金以外の小物を入れるのにもピッタリですよ。
コンパクトさと幅広い使い勝手が魅力の小さなお財布の作り方をご紹介します。
本体生地(表地1枚・裏地1枚)
内ポケット生地 W12.5 H8.5㎝(1枚)
プラスナップ(1組)
接着芯
定規
裁ちばさみ
消せるチャコペン
仮止めクリップ
ミシン
卓上プレス
完成サイズは、横12cm、縦8cm、まち2cm。留め具にはプラスナップを使用します。中には内ポケットができる設計です。
最初に型紙を作ります。紙を横12cm縦26cmにカットします。
上から6cmのところに印を付け、線を引きます。
6cmの線から2cm下に印を付けて線を引きます。
さらに8cm下に印を付けて線を引きます。
さらに2cm下に印を付けて線を引きます。
少し尖った形のふたにするので、上から2.5cmのところに印を付けます。
中心が分かるよう、半分に折って線を付けます。
中心に向かって線を引きます。
重ねてカットします。
このような形になりました。
次に側面の型紙を作ります。横に5cmの線を引き、中心に印を付けます。
中心から縦に7.9cm測って線を引きます。
縦に引いた線が中心になるように横に2cmの線を引きます。
上の線と繋ぎます。斜めの線が8cmになります。
同じ大きさの紙を2枚使用するので、重ねてカットします。
本体の紙に側面の紙を貼り合わせます。正面の部分の端と側面の端を合わせてテープでとめます。
完成した型紙はこのような形になります。
型紙と同じ大きさに接着芯をカットします。今回は不織布の厚手のものを使用します。型紙と接着芯を重ねて、ペンで縁取ります。
縁取った接着芯を型紙と同じサイズにカットします。
表地の裏面に接着芯を貼ります。後で接着芯に沿って縫うので、縫い代を0.5cm付けて表地をカットします。
縫い代を0.5cm付けてカットしました。
裏地をカットします。表地と裏地が中表になるように合わせます。
表地と裏地を数ヶ所まち針で固定します。
表地に沿ってカットします。
カードポケットを作ります。生地を横12.5cm、縦8.5cmにカットします。
ほつれが気になる場合は布端にジグザグミシンやロックミシンをかけるとよいでしょう。https://web.croccha.com/magazines/seam_finishing_three_ways
ポケットの入り口になる部分を三つ折りにします。生地の表を下に向けて、上から1cm折ってアイロンをかけます。
さらに1cm折ってアイロンをかけます。
折った内側の際を縫います。
折った内側の際を縫いました。
縫っていない3ヶ所の生地の端を1cm折ってアイロンをかけます。
生地の端を1cm折りました。
裏地にポケットを付けます。本体生地の上部分のまち針を外します。
型紙の背面部分の下の線に合わせてポケットの底を固定します。
ポケットの中心と本体の中心を合わせます。まず、背面の部分の下の線の中心に印を付けます。
ポケットの生地を半分に折って折り目を付け、中心を分かりやすくします。
固定場所が分かるように目打ちなどで印を付けます。
表地をめくって裏地にも直接印を付けます。
印にポケットの底を固定してまち針で固定します。
ポケットの端の出来るだけ際を縫います。
ポケットの周りをミシンで縫いました。
次に、表地と裏地を縫い合わせます。表地と裏地を中表の状態に戻して、端が動かないようにクリップで固定します。
カードポケットがあるところに1ヶ所返し口を作ります。
接着芯に沿って縫います。
余分な縫い代をカットします。角が出ているところは生地を斜めにカットします。
フタ部分はV字にカットします。
まちと側面の境目は、縫い目のギリギリまで切り込みを入れます。
側面の角のところは少し縫い代をカットします。
正面部分の直線と側面の切り替わりにも少し切り込みを入れます。
アイロンで縫い代を割ります。
縫い代を割りました。
返し口から外表に返します。
生地を外表になるように返しました。
目打ちを使って角を整えます。
アイロンで押さえて形を整えます。
返し口を手縫いでまつって閉じます。
端にステッチをかけます。端から2、3mmのところをミシンで縫います。
端を一周縫いました。
側面を本体に縫い合わせます。正面部分と側面の切り替わりが分かりにくいので、消えるペンなどを使って印をつけます。
印をつけた切り替わり部分で生地を折って、クリップなどで固定します。
端から2、3mmのところで縫い合わせます。
縫い始めと縫い終わりはしっかり数回重ねて縫います。
次に、背面の上と下が分かるように生地に印をつけます。
側面の下端と背面の上側の印が合うように生地を折り上げ、クリップで固定します。
側面の上端と背面の下側の印が合うように折ってクリップで固定します。
反対側も同様に合わせてクリップで固定します。
縫い目の上を縫います。縫い始めと縫い終わりはしっかり数回重ねて縫います。
縫い目の上を縫い合わせました。
留め具のプラスナップをつけます。今回は13mmのものを使用します。
フタは上から1.5cmくらいのところに付けます。定規で測って目打ちなどで中心に印を付けます。
目打ちで穴を開けます。
プラスナップを付けます。
入れ物側も同様に、上から4.5cmくらいのところに目打ちで印を付けて穴を開けます。
スナップボタンを付けました。最後にアイロンできれいに整えて完成です。
小さくて持ち運びに便利なお財布の作り方をご紹介しました。布で出来ていて小ぶりなので大変軽く、そしてシンプルな作りが魅力のミニアイテム。カードや小銭などはもちろん、イヤホンやPC周りの小物入れとしても最適です。
プラスナップで開け閉めもしやすいデザインなので、お子さまにちょっとお金を持たせたい時のお財布としてもぴったりです。側面にまちをつけているので中が見やすいのもいいところ。小銭なども取り出しやすい設計です。
裏地に付けたポケットにはお札やカードなども入れることができるので、お財布の中の整理もしやすいんです。形をきれいに保てるので、接着芯はしっかりめのものがおすすめです。
今回はオックス生地を使用していますが、しっかりとしたお財布にしたい場合は綿麻キャンバスや11号帆布などを使用します。逆に軽いお財布にしたい場合は薄めのコットン生地をお選びになるとよいでしょう。どのような生地を使っても応用できるレシピです。
生地の厚みや手触りなどで仕上がりが異なります。お好きな生地でぜひ作ってみてはいかがでしょうか。