目次
- 1.材料
- 2.作り方
- 3.まとめ
気温が少し下がると、ちょっとしたお出かけをする機会も増えそう!そんなこれからの季節にピッタリなハンドメイドレシピのご紹介です。長財布が入るサイズで、ポケットも充実している四角いポシェットの作り方です。近場のお出かけやお散歩に最適!
人気のサコッシュタイプのカジュアルバッグの作り方です。
表布 (11号帆布)
表地用尺 生地幅×70㎝程
※ショルダー紐を同じ生地で作らない場合は、バッグ本体は生地幅×40㎝で作れます。
裏布 (シーチング)
ポケット生地
接着芯 (厚めのもの)
マグネットボタン (18mm)
ファスナー (12cm)
裁ちばさみ
ミシン針 (11番)
ミシン糸 (60番)
ミシン
ものさし
完成サイズは横18cm、縦24cm、マチ5cmで、留め具にはマグネットボタンを使用しています。前側にポケット、背面にファスナーポケットがあります。
生地を裁断します。ポシェット本体には、表地を2枚、裏地を2枚用意。それぞれ横26cm、縦20cmにカットします。しっかりとしたポシェットに仕上げるため表地には11号の帆布を選び、同じサイズにカットした厚手の接着芯を貼ります(接着芯の貼り方とコツはこちら)。裏地にはシーチングを使用します。
前ポケットの生地は横20cm、縦21cmに裁断します。表地、裏地、それぞれ1枚ずつ用意します。本体と同様、表地の裏面には同サイズにカットした接着芯を貼ります。
側面の生地は横68cm、縦が7cmで、表地1枚、裏地1枚を準備します。
背面に付ける内ポケットの生地は横16cm、縦36cm。これを1枚用意します。ファスナーは12cmのものを使用します。
ショルダー紐の生地は横6cm、縦120cmです。身長が低めの方がお使いになる場合は、110cmくらいに調節しましょう。
長い1枚布が用意できない場合は、同じ幅で2枚カットして縫い繋げて使います。
マグネットボタンをつける留め具用の布を裁断します。サイズは横6cm、縦6cmの正方形。これを合計4枚用意します。表地側にはマグネットボタンを付けますので、補強のために裏側に同サイズにカットした接着芯を貼ります。
使用するマグネットボタンの直径は、18mmです。
ショルダー紐を作ります。2枚の布地を縫い合わせて1本にする場合は、それぞれの繋ぎ目になる部分をバイアスにカットします。片方の布の端を折って45度の角度の折り目を付け、線に沿って斜めにカットします。もう一方の布端は逆の方向に折り目を付け、カットします。
生地が中表になるように切り端を合わせ、まち針または仮留めクリップで固定して赤いラインで示したところを縫い合わせます。
縫い代をアイロンで割ります。
三角形に飛び出している布端をカットします。
生地の表を下に向けて幅を半分に折り、アイロンで跡を付けます。
折り目を開き、中心に向けて両端を折ります。
初めに付けた中央の折り目に沿ってさらに2つに畳み、まち針または仮留めクリップで固定します。
四つ折りにしたショルダー紐の両端をミシンで縫います。
布の両端をミシンで縫いました。
留め具の布を作ります。接着芯を貼った表側の生地にマグネットボタンを付けます。金具を中心に付けるために、生地を4つ折りにしチャコペンで中心に十字の印をつけます。
生地に付けた十字の印の上にマグネットボタンの中心を合わせて置き、左右の穴の位置にチャコペンでラインを引きます。
生地を折り、引いたラインに沿ってはさみで切り込みを入れます。
マグネットボタンを生地の切り込みに差し込み…
裏側に座金を付け、金具を曲げて固定します。
マグネットボタンをよりしっかりと付けたい場合は、表地と裏地の間に布を挟むと良いでしょう。
マグネットボタンを付けた表地を裏地と中表にして重ね、仮留めクリップで固定します。3辺のみ、縫い代1cmでミシンで縫い合わせます。1辺は返し口として開けておきます。
縫い代1cmで縫いました。
角の縫い代を斜めにカットします。
アイロンで縫い代を割り…
返し口から表と裏を返します。目打ちなど先の尖ったもので角を出し、整えます。
もうひとつも同様に裏返したら、アイロンで端を押さえます。
周りに押さえのミシンをかけます。3辺の布の際にステッチを入れます。マグネットボタンが邪魔で縫いにくい場合は、左基線に変えると良いでしょう。
マグネットボタンの部分が出来ました。
表地本体のうちの1枚にファスナーポケットを付けます。ファスナーを付ける布に線を引きます。生地の表を下にして置き、中心と上から2cmの位置に印を付けます。
付けた印が中央になるよう、布端と並行に12.5cmの線を引きます。引いた線の端から下に向けて1.5cmの線を引きます。さらに線の端を繋ぐようにラインを引き、12.5x1.5cmの長方形を描きます。
長方形の中心に線を引き、両端は三角で線を繋ぎます。
描いた長方形の上の辺と本体の生地の上から5cmのところを合わせて重ねます。
まず、本体生地の裏面の上から5cmの中心に印を付けます。
生地を中表に重ねます。まち針などで布を刺すと、見えなくても印を合わせることができます。位置を決めたら、まち針で留めます。
描いた長方形に沿ってミシンで縫い合わせます。
長方形の中央に引いた線に沿って、表地と裏地2枚一緒に縫い目ぎりぎりまで切り込みを入れます。糸を切らないように注意しましょう。
縫い代を折り開き、アイロンで押さえます。
切り込みを入れて出来た穴を通して裏地を返して...
アイロンで整えます。
裏地がずれないようにまち針で数か所固定します。表からもアイロンで整えます。
本体の生地を上側にして置き、ファスナーがちょうど真ん中に来るように下に入れます。ファスナーがずれないよう、まち針で固定します。
裏地を固定していたまち針を外し、ファスナーを縫い付けます。表地を上に向け、長方形の窓の際から2mmのところをミシンで縫います。
ファスナーの周りを縫いました。
ファスナーポケットの内布を縫い合わせて袋状にします。。生地が中表になるように半分に折り上げ、布端を合わせてまち針で留めます。ポケットのサイドもまち針で固定します。留めるのはあくまでも内布のみで、表布からは独立している状態です。
縫い代1cmで裏地の周りを縫い合わせます。本体生地も一緒に縫い合わせないように気を付けましょう。
ポシェット背面のファスナーポケットが出来ました。
前ポケットを作ります。表地と裏地を中表で合わせて仮留めクリップで固定し、ポケット口になる上辺を縫い代1cmで縫い合わせます。
縫い目をアイロンで整えながら、生地を外表にします。
端から0.5cm内側に押さえミシンをかけます。
本体の表地にポケットを付けます。底を合わせて仮止めクリップで固定し、縫い代0.5cmで3辺を仮縫いします。
ポケットが出来ました。
表地を縫い合わせます。縫い合わせる前に側面の生地に切り込みを入れます。側面の生地の両端から25cmのところに印を付け、1cmの切り込みを入れます。
本体の生地と縫い合わせます。生地が中表になるように上端から固定し、角は切り込みの位置で生地を90度に開きます。
仮留めクリップで固定し、縫い代1cmで縫い合わせます。
ファスナーポケットを付けた反対側の表地も縫い合わせます。中表になるように重ね、角は切り込みの位置で90度に開きます。クリップで固定し、縫い代1cmで縫い合わせます。
表地を縫い合わせました。
裏地も表地と同じように縫い合わせます。裏地は側面か底に返し口を作ります。側面は表地と同じように端から25cmのところに切り込みを作り、90度に開いて縫い合わせます。
裏地も縫い合わせました。
裏地と表地の角の縫い代をカットします。糸を切らないように注意しましょう。
裏地にマグネットボタンを付けた留め具を仮縫いします。生地を外表に返し、中心が分かるように袋口に印を付けます。留め具の布の中心にも印を付けます。マグネットボタンが外側を向くように付けた印を合わせて固定します。
ショルダー紐も一緒に仮縫いします。紐の端を1cmほど布の上に出してバッグの側面の中央に重ね、クリップで固定します。紐がねじれないように気をつけながらバッグの反対の側面に回し、同様に仮留めします。
すべて縫い代0.7cmで仮縫いします。
表地と裏地を縫い合わせます。表地の中に裏地をすべて入れましょう。
袋口を揃えて固定します。厚みが出ないよう、表地と裏地の縫い代は逆方向に倒します。
縫い代1cmで縫い合わせます。
返し口から裏と表を返します。
裏地の返し口を縫い合わせます。両端を1cm内側に折り込み、端を合わせてミシンまたはまつり縫いで閉じます。
裏地を表地の中に入れて、袋口をアイロンで整えます。
マグネットボタンを付けた留め具布を内側に折り込み、袋口から0.5cmのところをミシンで縫います。押さえがマグネットボタンに当たって縫いにくい場合は、左基線に変えるとうまく行きます。留め具の付け根を丈夫にするため、もう一度ミシンをかけて補強します。
完成です。
ちょっとしたお出かけや散歩に最適なポシェットのレシピをご紹介しました。厚めの生地と接着芯を使うことで、しっかりとした仕上がりになっています。
ポシェットの開口部には、開け閉めが楽なマグネットボタンを使っています。さっと荷物の出し入れができてパチッと留まるマグネットボタンは、機能性にも優れてます。他のボタン類のように針と糸を使う必要がないので、差し込むタイプのマグネットボタンは手縫いがお得意でない方にも安心です。
また、表地と裏地をそれぞれ縫い合わせるときに、側面の生地に切り込みを入れました。切り込みで生地を90度に曲げて縫い合わせることで、四角カバンの角がきれいに作れます。角のしっかりある作品を作るときのポイントです。
ソーイングでは返し口から生地を裏返して作るレシピが多いです。今回のポシェットのように、折り返すことでごろつきそうな角の不要な部分を事前にカットしておくことも作品の仕上がりを左右します。ちょっとした作業ですが響きますので、忘れずにきれいに処理しましょう。
カバンは気分やお洋服によって変えたくなる小物のひとつ。四角いポシェットでカジュアルコーデの選択肢を増やしませんか?