目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
おむつにミルクにお着替えに…赤ちゃんとのお出かけはどうしても荷物が増えてしまいますよね。収納部分のあるベビーカーもあるし、ハンドル部分にフックでかばんを引っ掛けることもできますが、それでも間に合わない場合が多々あります。
「もうこれ以上バッグには入り切らない…」、「吊るすのにも限界が…」なんていう経験、子育て世代のママたちには1回や2回ではないはずです。そんな悩みを解決してくれるのが、ベビーカー用のアンダーバッグです。
ベビーカーに取り付けられるよう留め具を縫い挟んで作る、大きめバッグ。マチがあるのでたっぷり収納できます。100円ショップで手軽に入手できるパーツ類を使った、ベビーカー用アンダーバッグの作り方をご紹介いたします。
・本体の生地(お好きな生地) 横63cm 縦45cm(2枚)
・布(下の留め具で使用) 横20cm 縦8cm(2枚)
・バックル 2.5cm(ダイソー)
・カバンテープ 6cmx1個、 15cmx1個にカット
・マジックテープ (下の留め具で使用:白) 5cm(2個)
(上の留め具で使用:黒) 2.5cm幅 10cmx2本
・PPテープ 2.5cm (カバンテープなどでも可)25cmx2本 10cmx2本
・Dカン 2つ
・ソフトゴム 12コール 32cmx2本
・裁ちばさみ
・チャコペン
・アイロン
・ミシン
出来上がり寸法は、横幅50cm、高さ35cm、そしてマチ10cm。上部にはゴムを通してあり、広げると60cmになります。
バッグの上下に付けたマジックテープを通した留め金具を使ってベビーカーに固定します。裏地は付けませんが、袋縫をするのでジグザグミシンやロックミシンの必要はありません。
バッグの開口部には長さ調節可能の紐の留め具も付けています。たっぷり収納できるバッグです。
本体用の生地をカットします。縦63cmx横45cmの生地を2枚用意します。ここではシーチングを使用していますが、汚れが拭き取りやすい撥水加工の布を使ってもよいでしょう。
カバンテープを6cmと15cmにそれぞれ1本ずつカットします。
留め金具用の生地をカットします。横20x縦8cmの生地を2枚用意します。
下側の留め具の布を作ります。生地の表を下にして片側のみ端を1cm折ってアイロンで押さえます。
生地を半分に折り、アイロンで線をつけます。
折り目を開き、両方の布端をアイロンでつけた線に合わせて折ります。
中央で折り合わせます。
もう1枚も同様に折ってアイロンで押さえます。切りっぱなしの辺以外の3辺の際にミシンをかけます。
マジックテープを2cm幅に切ります。
マジックテープを縫い付けます。ひとつは切りっぱなしの端から1.5cmのところに、もうひとつは反対側の端に合わせてミシンで縫い付けます。
もう1本にも同様にマジックテープを縫い付けます。
バッグの開口部を作ります。生地の表側を下にして、上部の端を3つ折りにします。最初は1cm。
次は1.5cm折ってアイロンで押さえます。
もう1枚の生地も同様に上部を3つ折にしてアイロンで押さえます。どちらの生地にも中心に印をつけます。
中心に留め具のカバンテープを縫い付けます。短い方のカバンテープにはバックルをつけて固定します。
バックルにカバンテープを通し、生地の中心とカバンテープの中心を合わせて、1cmほど差し込んで仮どめクリップで挟みます。
反対側には長い方のカバンテープをつけます。1cmほど差し込んで仮どめクリップで挟みます。
両脇にはPPテープとDカンをつけます。端から3cmところに1cmほど差し込んで仮どめクリップで固定します。
反対側の端にも同様にDカンを通したPPテープを仮どめし、折り目の内側の際をミシンで縫います。
もう1枚の生地も同様に縫います。
3つ折りにして出来た空洞にゴムを通します。ゴムを入れる前に端から6cmのところに印をつけます。
ゴムを通し、印をつけたところで縫い止めます。
中に入りすぎないようにゆっくりと引きながらゴムを中に通します。指で確認し、ゴムの端から1cmのところを印に合わせてまち針で留めます。反対の端も同様にまち針で留めます。もう1枚の生地にも同様にゴムを通し、まち針で留めます。
印のところをミシンで縫います。
2、3回返し縫いをして補強します。残りの3箇所も同様に縫い付けます。
バッグの両脇を縫い合わせます。生地を外表になるように重ね、生地の端を揃えてまち針で留めます。縫い代は0.5cmです。
生地が中表になるように外と中を返します。端を袋縫いします。縫い代を包むように端を合わせ、縫い代1cmで縫います。
この時、最初に作った下側の紐を挟みます。中をめくり、下から8cmのところに印をつけます。
切りっぱなしの先を差し込んで仮どめクリップで固定します。
反対も同じ位置に紐をつけます。縫い代1cmで縫い合わせます。
もう一度外と中を返し、外表にします。
底を縫い合わせます。端を揃えて仮どめクリップ等で固定します。
縫い代0.5cmで縫い合わせます。
生地を中表にします。角をきれいに出して整えます。縫い代を包んで端を揃えて固定します。縫い代1cmで縫います。
マチを作ります。底を三角に折り畳みます。
折り畳んだときに縫い目同士が重なるようにします。マチは10cmにします。縫い目がちょうど両端から5cmになるように線を引きます。反対側にも同じようにマチを作ります。
付けた線の上をミシンで縫います。マチはカットしません。気になる場合は底の方に倒し、手縫いなどで固定します。
外表にします。DカンをつけているPPテープの端を縫います。布の端に合わせてPPテープを上に折り上げ、仮どめクリップで固定します。
上の端を縫います。重量がかかる部分なので、しっかりと縫いましょう。
次に、中央のカバンテープにバックルを通して縫います。
奥から入れ、手前に通します。テープの端を2回折ってミシンで縫います。
留め金具を作ります。上の持ち手のPPテープにマジックテープを固定します。PPテープはほつれないよう、端をライターなどで溶かして処理をします。
PPテープの材料に綿が入っている場合は燃える可能性がありますので、代わりにほつれどめなどを塗るとよいでしょう。
マジックテープをつけます。柔らかい方は、端に合わせて縫います。もう1つの方は端から4cmのところにつけます。仮どめクリップで留め、マジックテープの周りをミシンで縫います。もう1本も同様に縫います。
上側の留め具を縫います。マジックテープが付いている面が下を向くように置きます。1cmほど差し込んで一緒に縫います。DカンのPPテープと同じ位置に固定します。
マジックテープの面がDカンの反対側を向いていることを確認します。
反対側も同じ位置に固定します。
縫い目の上に重ねて縫います。重なって厚くなっていますので、太い針に変えてミシンで縫いましょう。
2、3回返し縫いをしてしっかりと補強すれば完成です。
使うときは、マジックテープをDカンに通して調節します。
滑り止めはついていません。気になる方は、マジックテープの裏側に滑り止めをつけるとよいでしょう。
赤ちゃんとのお出かけには、どうしても荷物が多くなってしまいます。おむつにミルク、タオル類、念のためのお着替え数着にぐずったときのおもちゃ等と、万が一を想定すると持ち歩きたいアイテムはどんどん増えてしまうのが現状です。
ベビーカーの下にはバッグなどを置ける収納部分もあるし、ハンドルやサイドにぶら下げることもできますが、それでもやっぱり足りないなんていうことはしょっちゅうです。そんな時のお助けアイテム、アンダーバッグの作り方をご紹介いたしました。
バッグ自体はほとんど直線縫いで作れますので、初心者さんでも安心してチャレンジしていただける仕様です。ベビーカー本体に装着するタイプなので留め金具類を縫い挟む必要がありますが、手順さえしっかり確認して進めていただければ迷うことも失敗することもないでしょう。
使用するDカンやカバンテープ、マジックテープ、そしてバックルなどは、今ではほとんど100円ショップで手に入るようになりました。パーツが安価に揃えられるので、コストを気にせずお気に入りの色柄の生地でアンダーバッグが作れます。
開口部がバッグ本体の横幅と同じなので、大きなアイテムの出し入れもラクラク。ゴム入りに仕上げてありますので、必要な時にさっと広げて中身を取り出すことができるのが利点のひとつです。赤ちゃん連れにはうれしいフィーチャーですよね。
裏地を付ける代わりに外表に縫い合わせてから中と外をひっくり返し、最初の縫い代を縫い包む袋縫いという方法を用いて仕上げています。袋縫いをするとジグザグミシンやロックミシンで布端を処理する必要がなく、よりスピーディーに完成させることができます。縫い目がしっかりするので、耐久性にも優れます。
滑り止めは付けませんでしたが、取り付ける部分を工夫すればずり落ちることはないでしょう。気になるようであれば、マジックテープの裏側に滑り止めになるような素材を加えられるとよいでしょう。
冬は冬で荷物が多くなりますが、着替えの回数が増え、飲み物も多めに持参したい夏もまた荷物の量に悩まされる季節ですよね。たっぷり収納できる便利なベビーカー用アンダーバッグ、お好みの布地を見つけて手作りされてみてはいかがでしょうか。