目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
まだまだ収束に時間はかかりそうですが、少しずつコロナウイルスの感染状況が落ち着き、それによる影響も薄らいできた印象です。去年と比べ、愛犬とのお散歩を楽しむ方々も増えているのではないでしょうか。
毎日持ち歩くお散歩バックに愛犬のブローチを付けたら可愛いんじゃないかと思い、さっそくビーズ刺繍で製作してみました。個人的に好きな、ラブラドールレトリバーをイメージしたブローチです。
ビーズ刺繍初めてさんでも迷いなく完成させられるよう、詳しいレシピを書きました。犬のお顔をモチーフにしたビーズ刺繍のブローチの作り方のご説明です。
・厚紙(お菓子の空箱等)
・接着剤
・ブローチ金具
・シードビーズ 特少 クリーム
・シードビーズ 丸小 クリーム
・ボタンカット ガラスビーズ 4mm
・手縫針
・ビーズ針
・COSMO 刺繍糸 25番 110
・COSMO 刺繍糸 25番 600
・ハードフェルト
・ピッグスエード
型紙を作ります。犬の頭のサイズは縦約3.7cmx横約4.5cm。パーツはそれぞれ縦約2cmx横約1.5cmと縦約1.2cmx横約1.5cmです。
型紙ができたらハードフェルトにボールペンで転写し、ハサミで切り取ります。その際、目や鼻のガイドラインも転写します。
鼻の部分のハードフェルト2枚を縫い合わせます。
縫い合わせた鼻の部分と犬の頭の形に切り取ったハードフェルトを縫い合わせます。
3枚のパーツを縫い合わせ終えたところです。
縁全体にブランケットステッチを行います。玉止めをし、針を出して糸をかけて…
針を抜き、糸を引き締めます。
これを繰り返し、縁をかがります。
あらかじめ重ねて縫っておいた鼻の部分にもブランケットステッチを施します。
縁のブランケットステッチを終えたら刺し始めた部分に糸を通し、裏面に玉止めをします。
ブランケットステッチが終わったところです。
ブランケットステッチの周りの輪郭のガイドラインにゴールドのシードビーズを縫い付けます。玉止めをし、縁から2mmほどの場所に針を出しビーズを通します。
通したすぐ横に針を刺し、糸を引き締め…
ビーズのすぐ横の部分に針を出し…
ビーズを通してすぐ横の部分に針を刺します。
これを繰り返し、縁にビーズを縫い付けます。
すべての縁がビーズで埋まりました。
埋め終えたら、輪郭部分のビーズのすぐ横あたりに針を出し…
輪郭部分のビーズすべてに糸を通します。
糸を通し終えたら裏面に針を出し、玉止めをします。
輪郭部分のビーズに糸を通したのと同じ方法で耳の部分のビーズにも糸を通します。耳のビーズ部分のすぐ横あたりに針を出して…
耳のビーズ部分すべてに糸を通し、通し終えたら裏面に針を出し玉留めをします。
輪郭部分と耳の部分のビーズすべてに糸が通りました。糸を通すことでビーズの位置がしっかりと固定されます。
目の部分には4mmのガラスビーズを使います。ガイドラインの目の中心に針を刺し、ガラスビーズを通します。
ガラスビーズの穴の部分を上にして、ビーズの左横に針を刺します。
再度ビーズの穴から針を出し、ビーズの左横に針を刺します。
ビーズ上下にも同様に行い、ビーズを固定します。片目分の固定を終えたところです。
同様にもう片目分の固定を行います。
ガイドラインに沿って鼻の部分にバックステッチを行います。ガイドラインに針を刺し、そのままひと針刺します。
ひと針目と同じ間隔をあけて裏側から針を出し、ひと針目のきわに針を刺します。
これを繰り返し、鼻のガイドラインすべてにバックステッチを行います。
鼻のバックステッチが終わったところです。鼻のカーブの部分は間隔を狭めてバックステッチを行うと綺麗に仕上がります。
鼻のバックステッチの中を黒の特少と丸小のシードビーズで埋めます。バランスを見ながら行います。玉留めをして裏面から針を出し…
ビーズを通してすぐ横に針を刺します。
これを繰り返し、どんどんビーズを縫い付けます。ビーズの向きや大きさははランダムで構いません。
鼻の部分のビーズ刺繍が終わりました。
顔と耳の部分をクリーム色の特少と丸小のシードビーズで埋めます。鼻の部分を埋めたのと同じやり方です。
バランスを見ながらどんどん埋めましょう。
顔のビーズ刺繍が終わりました。
あらかじめ鼻の部分にハードフェルトを重ねて縫い付けているので、立体感が出ています。
厚紙の上に製作した犬を置き、ボールペンで写します。
犬の刺繍パーツよりも2回りほど小さく切り取ります。
切り終えたら接着剤で貼り付けます。
ピッグスエードの裏面に型紙を置き、ボールペンで転写します。
転写したボールペンの線に合わせて切り取ります。
ピッグスエードと制作した犬が大体同じ大きさになるようにしましょう。
ブローチ金具を取り付けます。ピッグスエードにブローチ金具を置き、金具の両端の部分にボールペンで線を描きます。これはブローチ金具を通すための切れ込みを入れる位置の印です。
ピッグスエードを半分に折り、印を付けた部分に3mmほどの切れ込みを入れます。
ブローチの上下に切れ込みを入れ終えたところです。
切り込みを入れた部分にブローチ金具を通します。
裏面にしてピッグスエードと金具の間に接着剤を塗り、貼り付けます。
裏面全体に接着剤を塗り、製作したビーズ刺繍の犬の顔と貼り合わせます。
接着剤が完全に乾いたら完成です。
ホワイトのラブラドールレトリバーをイメージしたビーズ刺繍のブローチの作り方をご紹介しました。輪郭を縁取るのにゴールドのシードビーズを、そして本体を埋めるのにクリームを選んで合わせているので、上品で温かい色合いに仕上がりました。
いつものお花のビーズ刺繍との決定的な違いは、土台が立体的であることです。型紙を3ピース構成にしてパーツを重ねて縫い合わせるため、土台にハードフェルトの厚みの分の段差ができます。そこにビーズ刺繍を施すため立体感がさらに増し、正面から見ても横から見ても可愛らしいデザインとなるのです。
ビーズ刺繍は縫い付ける順序が大切です。先に輪郭とディテール(ここでは目や鼻)を縫い付け、最後にバランスを見ながらボディをランダムに埋めていくことできれいに仕上げることができます。
ここではラブラドールレトリバーをモチーフにしましたが、型紙をアレンジすることで色々な犬種のブローチの製作が可能です。プードル、ダックス、ブルドッグにポメラニアン。ぜひ愛犬の似顔絵をもとに型紙を作り、ビーズの色合いを変えてブローチ作りを楽しんでいただけたら幸いです。お散歩の時間も更に楽しく過ごせることでしょう!