目次
- 1.材料と道具
- 2.型紙の作り方 ~パンツ編~
- 3.型紙の作り方 ~ワンピース/トップス編~
- 4.まとめ
かわいい我が子に手作りのお洋服!しかも型紙を自作!なんて憧れますよね。ソーイング初心者さんには、ハードルが高く感じられるのではないでしょうか。でも実は簡単な方法があるのです。今日は誰にでもできる型紙の作り方をご紹介いたします。
型紙作りなんて聞くと難しそうに感じられるかもしれませんが、ここでご紹介するのはなんといつも着ている既製品のお洋服から取るやり方なんです。すでに愛用しているお洋服の復元なら、サイズもデザインも間違いなし。裾の長さや幅などをちょっぴり変えてより理想の形にアレンジするのもあっという間です。
パンツとワンピース(長さを変えればトップスにも)の2パターンをご説明いたします。
・A4の紙(複数枚)またはハトロン紙や方眼紙
・既製品のお洋服
・定規(30~50㎝くらい)
・マスキングテープ
準備した紙を横向きに置き、型紙を取りたいパンツと同じくらいの長さになるようマスキングテープで貼り合わせます。貼り合わせた紙にパンツを置き、ウエストライン、股の位置、幅、裾の長さを決めます。
左右対称に生地をカットできるよう、型紙は半分だけ作ります。パンツのセンターラインと紙の端が合うように置きます。この部分を「わ」と呼びます。ここで作るのはサルエルパンツ。もう少しダボっとしたシルエットにしたいので、用意したパンツよりも幅を少し広めに取って股下は少しカーブを付けています。
形が決まったら、縫い代を付けます。縫い代は「わ」の部分以外に付けます。
・サイド:1cm(ロックミシンの場合は0.7cm)
・ウエスト:ゴムの幅+1cm
・裾:三つ折りの場合は2cm、リブを付ける場合は1cm
縫い代を付けたら線に沿って型紙をカットします。
最後にゴムの通し口を作ります。上端から0.5cmの位置に印を付け、そこからゴム幅(もしくはゴムの幅‐0.5cm)の位置に印を付けます。この2点の印の間からウエストゴムを通します。
これで、パンツの型紙の出来上がりです。
次はノースリーブのワンピースの型紙を作ります。裾の長さ次第でワンピースにもシャツにもすることが可能です。
準備した用紙の、中心「わ」の位置を決めます。型紙を取りたいワンピース(トップス)を縦半分に折り、「わ」の位置に合わせて置きます。前身ごろを写すときは前身ごろが外側になるように、後身ごろを写すときは後身ごろが外側になるように折りましょう。
先に前身ごろから合わせます。中心(わ)を合わせたら、肩の線、首回り、袖のラインを写します。袖のあるお洋服を準備された場合は、袖の縫い目の線で折ってここのラインを写します。裾の部分は裾の端の位置に印を付けておきましょう。
脇下と裾の印を線でつなぎます。裾のラインはカーブになっているので、一度開いた状態でラインを確認すると綺麗に写すことができます。
前身頃ができたら今度は後身ごろも同様の手順で写します。
スッポリかぶれるように後身頃の襟ぐりにゴムを入れたいので、少し幅を広げます。首周りのラインを延長することで広げられます。前身ごろの首回りと後身ごろの首回りのラインがお子様の頭囲より大きくなるようにしましょう。型紙は「わ」なので、倍にすることをお忘れなく。
首回りを延長したら、最初の中心線と平行になるように新しい中心線を引きます。裾はサイドの長さが前身頃とぴったり合うように線を引きます。先に書いた前身ごろの型紙を切って上から合わせると楽です。あとは裾のカーブを書いて完成です。
いかがでしたか?今回は既製品のお洋服から型紙を作る方法をご紹介しました。自分で型紙を作ることができれば、パターン本を見て悩むことも、型紙にお金を費やすこともなくなります。
何より実際に着心地の良かったお洋服を復元できるのが、既製服から型紙を取る最大の利点でしょうか。幅や長さを少しずつ変え、好みのデザインにより近づけられるので、理想通りのお洋服作りが実現します。
型紙作りにはあればハトロン紙が向いていますが、お手持ちのコピー用紙などを繋いでも十分機能します。繰り返し使うことを想定していない場合は、家にあるものでお安く済ませてしまいましょう。
忘れてはならないのが、型紙には縫い代を付けること。そして布地の裁断は半分に折って行うので、型紙も半分で良いことです。この布の折り目になる部分を「わ」と呼び、型紙にはこの部分のみ縫い代を付けません。
ポイントを押さえ、手順通りに行えば、お気に入りのお洋服から簡単に型紙を作ることができます。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。