目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
いくつあっても困らないトートバッグ。形やサイズ次第で用途もいろいろ。今回はA4サイズもすっぽり収納可能な、大きめサイズのファスナー付きトートバッグの作り方をご紹介いたします。
完成サイズは横33㎝、縦30㎝、そしてまちは12㎝。通勤や通学、ママバッグとして使用するのにも最適の大きさです。入り口にファスナーポケットが付いているので中の物が見えず、すっきりと収納できます。
内ポケットが2つ、外ポケットが1つと、細々としたものの整理にも長けているデザインです。内ポケットの1つと外ポケットはスマホも入るサイズなので、おでかけにとっても便利。鍵や貴重品などの管理などにも最適です。
ファスナーポケットをうまく仕上げるコツなどを含め、作り方を詳しくご説明いたします。
表地:マリメッコ(コットンプリント)
裏地:綿ポリダンガリー(ココア)
接着芯:らくらくはりはり(布タイプ)
ロングファスナー
20cmファスナー
待ち針
仮止めクリップ
定規
裁ちばさみ
ミシン
アイロン
布を裁断します。バッグ本体の表地と裏地の寸法は47×38cmです。それぞれ2枚用意します。表地の裏面に同じ大きさの接着芯を貼ります。
持ち手の生地の寸法は12×46cm。2枚用意します。裏面に同じ大きさの接着芯を貼ります。
ファスナー口の生地の寸法は47×6cmです。表地と裏地をそれぞれ2枚用意します。表地の裏面に同じ大きさの接着芯を貼ります。
ファスナーは45cmの長さが必要です。カットして使うタイプの50cmくらいのロングファスナーか、またはぴったりサイズのものを用意しましょう。
外ポケット生地の寸法は25×40cmです。2枚用意します。
内ポケット生地の寸法は24×36cmです。1枚用意します。
ポケット用の20cmのファスナーを2つ用意します。
バッグ本体の表地と裏地の底マチの部分をカットします。一度にカットするため、表地と裏地はそれぞれ重ねてクリップで固定しましょう。
表地と裏地それぞれの下の角に6x6cmの正方形を描きます。
線に沿ってカットします。
外ポケットにファスナーを付けます。生地の裏面を上にして生地の中心が分かるように縦半分に折り、上の生地端から下へ2.5cm測ったところに印を付けます。
印が中心になるように20.5x1.5cmの長方形を描きます。もう1枚も同様に施します。
外ポケット生地を表地に付けます。表地と外ポケット生地を中表に重ねます。表地の生地端の中心から6.5cm測ったところに印を付け、外ポケット生地の長方形の中心の印と合わせて待ち針で固定します。
周りも待ち針で固定します。
長方形の線上をミシンで縫います。
長方形の真ん中に横線を引きます。角に向かって三角形になるよう、長方形の両端にくの字を描きます。
布を折って切り込みを入れ、真ん中の横線とくの字をカットします。縫い目を切らないように注意しながらぎりぎりのところまで切りましょう。
アイロンで縫い代を割ります。
ポケット生地を切り込みから裏側に返し、ポケット口の形をアイロンで整えます。
生地端を待ち針で固定します。
ポケット口の中心にファスナーがくるように位置を固定し、ズレないようにしつけ縫いします。
ポケット口の端から2~3mmのところを縫います。縫い終えたらしつけの糸や待ち針は取りましょう。
ポケット布を中表に重ねて生地端を揃えて固定します。表地は避けましょう。
縫い代1cmで左、上、右をコの字に縫います。表地を一緒に縫い合わせないよう気を付けましょう。
本体裏地にも同様にファスナーポケットを付けます。
持ち手を作ります。持ち手の生地を外表で半分に折り、アイロンで跡を付けます。
生地を開き、中心に向けて両端を折ります。
さらに半分に折って固定します。
もう1つも同様の手順で折り、両端を縫い代2mmで縫います。
本体表地に持ち手を縫い付けます。表地の袋口の中心に印を付け、そこから左右7.5cmの位置にそれぞれ印を付けます。
印と持ち手の内側を合わせて置き、持ち手の端を袋口から1cm出して固定します。ねじれないように反対側に持っていき、同じく固定します。もう1枚も同様に施します。
縫い代0.5cmで仮縫いします。
表地を縫い合わせます。生地を中表に重ね、両脇と底の端を合わせて固定します。
両脇と底を縫い代1cmで縫います。
アイロンで縫い代を割ります。
底のマチを作ります。脇の縫い目と底の縫い目を合わせて固定します。
縫い代1cmで縫います。
内ポケットを作ります。生地を中表に半分に折ります。
縫い代1cmで両端と底を縫います。ポケットの底の中心に返し口を作ります。
四隅の余分な縫い代を斜めにカットします。
アイロンで縫い代を割ります。
底の返し口から表に返し、目打ちなどで角を整えます。
アイロンで形を整えます。返し口は裏地に縫い付ける際に自然と閉じますのでそのままで構いませんが、気になる場合は手縫いで纏りましょう。
ポケット口を縫います。生地端から0.5cmあたりを縫います。
裏地に内ポケットを縫い付けます。裏地を半分に折って折り目を付けて中心を取り、上から8cmの位置に印を付けます。
ポケットを半分に折り、中心に折り目を付けます。裏地の印とポケットの中心を合わせ、待ち針で固定します。
ポケットの周りを縫います。ポケット口の両端は中身の重みで負担がかかるので、三角形に縫い止めて補強します。
表地と同じ手順で裏地を縫い合わせます。脇か底に1つ返し口を作りましょう。
ファスナーとファスナー口の生地を縫い合わせます。ロングファスナーのムシを45cm測って印を付けます。両端に縫い代1cm~1.5cmくらいを残してカットしましょう。
ファスナーと口布それぞれの中心が分かるように印を付けます。ファスナーを半分に折り、中心の上下に斜めに切り込みを入れます。口布は半分に折って上のみカットします。
口布の表地の表側とファスナーのスライダーを向かい合わせにして重ねて固定します。中心の切り込み同士と生地端をしっかりと合わせましょう。
縫い代0.5cmで縫います。
裏地を中表に重ねて固定します。中心の切り込み同士と生地端をしっかりと合わせましょう。
表地の裏面から縫い目の上を縫います。
生地を外表にしてアイロンで押さえます。
内側の端から2mmくらいのところを縫います。
ファスナーの反対側にも生地を付けます。表地を中表に重ね、中心と生地端を合わせて固定します。
縫い代0.5cmで縫います。
裏地を中表に重ね、中心と生地端を合わせて固定します。
表地の裏面から縫い目の上を縫います。
生地を外表にしてアイロンで押さえます。
内側の端から2mmくらいのところを縫います。
両脇を縫います。表地、裏地同士を中表に重ねて固定します。切り替え部分をぴったりと合わせましょう。
縫い代1cmで縫います。今回使用しているファスナーはムシ部分も縫うことができるものです。金具のものはミシンに当たらないように注意しましょう。
はみ出ているファスナーの端をカットします。
アイロンで縫い代を割ります。
生地を外表に返します。縫い代の縫い目同士をしっかりと合わせて固定しましょう。
生地端を固定して縫い代0.5cmで縫います。
本体表地とファスナー口布を縫い合わせます。ファスナーの引手を左にし、中表に合わせて固定します。両脇の縫い目と生地端をしっかりと合わせましょう。
外表に返した本体裏地を中表になるように表地の中に入れます。
両脇の縫い目同士と生地端を合わせて固定します。
縫い代1cmで縫います。持ち手部分は力がかかるので、2~3回返し縫いをします。
裏地の返し口から表に返します。
返し口を閉じます。端を合わせてミシンで縫うか、または手縫いで纏りましょう。
表地の中に裏地を入れます。
本体生地と口布の切り替え部分をアイロンで押さえます。
生地がもたつかないようにしっかりと伸ばしながら、口布を表地の中に折り入れて固定します。
端から0.5cmを縫います。両脇は縫い代が重なって分厚いので、太い針に変えましょう。
完成です。
A4サイズもすっぽり収納可能な大きめサイズのファスナー付きトートバッグの作り方をご紹致しました。完成サイズは横33㎝、縦、30㎝、まち12㎝。通勤や通学、ママバッグにも最適の大きさです。入り口にファスナーポケットが付いているので中の物が見えず、すっきりと収納できます。内ポケットが2つ、外ポケットが1つ付いています。内ポケットの1つと外ポケットはスマホも入るサイズなので小さいものや貴重品の管理などにも便利です。
今回のポイントはファスナー。バッグ本体の入り口に1つ、内ポケットと外ポケットにそれぞれ2つ。計3回もファスナーを付ける工程があります。バッグ本体の入り口に付けたファスナーは100均でも手に入るロングファスナーです。用途に合わせて簡単にカットすることができ、ムシ部分も縫うことができます。金具の付いたものを使用する場合は45cmぴったりのものを用意し、縫う際には金具がミシンに当たらないように注意して作業しましょう。
内ポケットと外ポケットのファスナーは金具の付いた20cmファスナーです。この2つのポケットはくりぬく方法で作っています。ポケット口を始めに縫い留めて表布の裏側へポケット布を通して作ります。一度作り方を覚えてしまえばソーイングの応用にとても便利です。アイロンで形を整えながらゆっくりと作業しましょう。
ファスナーと口布を合わせる際は、それぞれの中心が分かるように上下斜めに切り込みを入れています。パーツごとに表地と裏地などを固定して縫い合わせる工程がいくつもありますが、縫い目や生地端を合わせて待ち針やクリップでしっかりと固定してズレが生じないように注意しましょう。
本体生地と持ち手を縫い合わせる際、持ち手は力がかかるところなのでミシンで2~3回繰り返し縫って強度を付けましょう。内ポケットはポケット口の両端は中身の重みで負担がかかるので、三角形に縫い止めて補強しています。強度を付けるべき部分は数回重ねて縫うなどしましょう。
最後に袋口を縫う時は、両脇は縫い代が重なって分厚いので太い針に変えて施しましょう。
通勤や通学、ママバッグなどに最適な大きめサイズのファスナーポケット付きトートバッグ。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?