スナップボタンで簡単かわいい!クリスマス気分が盛り上がる、ソックス型ポーチの作り方
作品レシピ
2022年12月06日

スナップボタンで簡単かわいい!クリスマス気分が盛り上がる、ソックス型ポーチの作り方

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もうすぐクリスマス。誕生日を除いて、我が家の子どもたちが一年で最も楽しみにしているイベントです。子育て世代は忙しい毎日の連続ですが、子どもの成長とともに季節のイベントを楽しむ余裕が少しずつ出来てきました。 

 

ツリーを飾って、ケーキを食べて、プレゼントの箱を開けて…キラキラしたクリスマスの思い出は、いつでも鮮やかによみがえりますね。今年もやってくるクリスマスを最大限に楽しんでもらいたくて、我が家では初めてのアドベントカレンダーを用意することにしました。 

 

アドベントカレンダーとは、12月1日から25日まで毎日、1日にひとつずつ袋を開けて中に入っているお菓子を楽しみ、クリスマスまでのカウントダウンをするものです。クリスマス飾りには様々な可愛らしいモチーフがありますが、お菓子を入れるならコレ!と思い立ったのが靴下です。クリスマスブーツとも呼ばれますね。25個のソックス型ポーチにお菓子を詰めて、家中の壁面に飾る計画なのです。 

 

というわけで、今回はこのソックス型ポーチのレシピをご紹介します。ファスナーではなくスナップボタンを選ぶことで、使い勝手の良いポーチがとても簡単に仕上がりました。特にプラスチック製スナップボタンはカラーバリエーションも多く、メタリックな質感のものや穴あきボタンに似せたデザインまで、様々な種類があります。専用の卓上プレス機を使った簡単な取り付け方も、併せてご説明します。 

 

レシピのソックスは少し大きめのサイズですが、小さくアレンジしてツリーに飾ったり、リボンで繋いでガーランドとしても使うことができます。もちろんプレゼントに合わせて特大サイズで縫っていただいても、素敵なギフトになることでしょう。 

 

華やかな柄の布や温かみのある生地を使って、クリスマスムードたっぷりのポーチに仕上げましょう。レシピのご紹介です。 

 

ジャンル:
ソーイングソーイング

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

stocking supplies

・表布 20×20cm程度

・裏布 20×20cm程度

・薄手の接着芯(表布が厚手の場合は不要)20×20cm程度

・生地に合わせた色のミシン糸

・リボン、または紐 10cm程度

・プラスチック製スナップボタン

・ミシン

・裁ちばさみ

・印付け用チャコペン(フリクションなどで代用可)

・スナップボタン打ち具

・手縫い針

・紙、鉛筆、はさみ、定規(製図・型紙づくり用)

2.作り方

型紙を作ります。画像を参考にソックスの形を描きます。履き口だけ直線であれば、他の部分はフリーハンドでも構いません。少し縦長にすると靴下らしいフォルムになります。

stocking 01

周囲に1cmの余白(縫い代と言います)を付けて、型紙を切ります。

stocking 02

布を裁断します。薄い布の場合は二つ折りにし、型紙の通りに印をつけて切ります。

stocking 03

表布、裏布、接着芯をそれぞれ2枚ずつ裁断します。

キルティングなど厚みのある布を使用する場合は型紙を裏返して写し、左右対称に2枚切り取ります。接着芯は必要ありませんので、表布と裏布を2枚ずつ裁断します。

stocking 04

表布の裏側に接着芯を貼り付けます。中温のドライアイロンを押さえるようにして、布の中央→周辺の順に当てます。

stocking 05

布の粗熱が取れたら、端までしっかり接着できているかを確認します。

stocking 06

リボンを7cmにカットして二つ折りにし、かかと側の端から1.5cm、履き口から0.5cm空けたところに仮止めをします。

stocking 07

表布と裏布の表同士を重ね合わせて(これを「中表にする」と言います)、履き口の部分を縫います。

stocking 08

縫い代をアイロンで押さえて開いておきます。

stocking 09

もう一方はリボンを挟まず、同様にして縫います。

stocking 10

裏地同士、表地同士を中表にして合わせます。このとき、表布と裏布の境界がずれないようにぴったりと合わせてまち針で留めます。

stocking 11

裏地のかかと側の部分を10cm残してぐるっと一周縫います(縫い残した部分を返し口と言います)。途中でリボンを一緒に縫ってしまわないように注意しましょう。

stocking 12

カーブを縫うときは布がずれやすいので注意します。まち針を細かい間隔で刺し、時々押さえを上げて歪みを正しながらゆっくりと縫い進めましょう。

stocking 13

カーブに縫ったところの縫い代に、縫い目に対して垂直に0.8cm程度の切り込みを入れます。ミシンの糸を切ってしまわないように注意しましょう。

stocking 14
stocking 15

縫い代を開いてアイロンで押さえます。一周するのはひと手間かかりますが、この後の仕上がりに差が出ます!がんばりましょう!

stocking 16

返し口から全体の表裏をひっくり返します。

stocking 17

返し口をコの字綴じで縫い閉じます。ミシンで縫って閉じても構いません。

stocking 18

裏布を表布に入れ込み、アイロンで全体を整えます。

stocking 19

本体が完成したら、スナップボタンを取り付けます。履き口の中心から2cm程度下のところに印を付けます。履き口からの距離は、スナップボタンのサイズに合わせてバランスを見ながら調節します。

stocking 20

取り付け位置に目打ちで穴を空けます。

stocking 21

穴に外側パーツ(ヘッド)を表布側から差し込み、裏布側に凸パーツ(ゲンコ)、もしくは凹パーツ(バネ)を合わせます。

stocking 22

卓上プレス機を平らで安定した場所に置きます。台座のサイズを確認し、ヘッドが下になるようにセットしてプレスがずれないようにゆっくりとレバーを押し下げます。

stocking 23

反対側も位置を合わせて目打ちで穴を空け、同様に取り付けます。

stocking 24

出来上がりです!

stocking 25

続いては応用編をご紹介いたしましょう。サンタブーツのような切り替えデザインへのアレンジ方法です。

stocking 26

裏布を型紙通りに裁断します。

stocking 27

表布を切り替えたい位置で型紙を切り離します。

stocking 28

切った辺の履き口側と足側の両方に1cmずつ縫い代を追加し、型紙を写します。

stocking 29

これで型紙が修正できました。

stocking 30

2種類の表布をそれぞれの型紙に合わせて裁断します。

stocking 31

表布を中表に合わせ、縫って繋げます。

stocking 32

縫い代はアイロンで開きます。アイロンが使えない生地の場合は、指やヘラで開きます。

stocking 33

後は基本の形と同様に仕上げれば、サンタブーツ風の切り替えデザインのソックスの完成です!

stocking 34

3.まとめ

装飾にもギフトにも使える、ソックス型ポーチの作り方をご紹介しました。クリスマスカラーの布地やフリースなどのモコモコしたあったか素材を選べば、ますますホリデー気分が盛り上がります。

曲線を縫って裏表をひっくり返すという作業が、今回のレシピのポイントになるところです。特に足の甲の付け根にあたる部分は鈍角に縫うため、表に返したときにシワが寄りやすいので気をつけます。ゆっくりと時間をかけて針を進めればどなたでもきれいに仕上げることができます。

プラスナップの打ち具はハンディタイプもありますが、今回は卓上タイプを使用しました。あれば大変便利な道具ですが、もちろんお好みの打ち具を選んでいただいて構いません。

卓上タイプはレバーを上から押さえて打ち付ける構造なので、握って留めるハンディよりも手が疲れにくいのが利点です。筋力の弱い方でもボタンを丈夫に取り付けることができるので、複数のプラスナップを付ける場合などにはお勧めです。

プラスナップには様々な種類があります。ポーチのアクセントにもなりますので、お使いになる生地の色柄とのバランスを考慮しながらいろいろな組み合わせを楽しまれると良いでしょう。

素敵なクリスマスになりますように!

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ぴよりん
ぴよりん
布が好きで、ミシンが好きです。 基本的に好きなものを好きなときに作っています。 布小物や洋裁から、テ...
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