目次
- 1.石膏と石粉粘土
- 2.材料・道具
- 3.作り方
- 4.まとめ
石膏にアロマオイルを染み込ませ、香りを楽しむ『アロマストーン』。火や電気を使わずに、置いておくだけでやさしい香りに包まれます。形や色もさまざまな商品が売られていますが、お店で既製品を購入すると、小さくてもわりと高めな印象です。
そんな『アロマストーン』ですが、手軽に手に入る材料で簡単に手づくりすることもできます。手づくりすることで、より自分好みにできるのも嬉しいポイントですね。
『アロマストーン』は、石膏を溶かし固めて作る方法をよく目にしますが、石粉粘土を使うと溶かす手間を省いて石膏風のアロマストーンを作ることができます。今回は、固まるまでに形を整えられる石粉粘土ならではの良さを活かして、ドーナツ型のアロマストーンを作ってみました。
前でも少し触れましたが、『アロマストーン』の作り方を調べると、石膏を溶かして作る方法がとても多く見られます。しかし、簡単にできる方法のひとつとして代用されることが多いのが石粉粘土です。
では、なにが違うのでしょうか?
私自身、以前石膏でも作ったことがありますが、石膏の方が仕上がりは滑らかに、表面も綺麗になります。そして、より石に近いような印象でした。
石粉粘土で作ると、粘土のひび割れなどが出ることもあり、滑らかさでは石膏に劣ります。
そして、固まるまでの時間が違います。
石粉粘土は、粘土というだけあって乾燥するまでに時間がかかります。500円玉大の作品でも、表面が完全に乾いた状態になるまで、途中裏返して約1日かかりました。それ対して、石膏は30分ほど置いておくと固まり、型から外せます。
ただし、どちらも中まで完全に乾燥するまでには数日かかります。風通しの良い場所で2~3日乾燥させることをおすすめします。
ここまで聞くと、石膏で作る方が良いのでは?とも思いますが、石膏は材料を量り、溶かすのにカップやマドラーなども必要になります。
型に入れるまでの工程は、石粉粘土の方がとても簡単です。また、固形なので、お子さまにも扱いやすいのは石粉粘土の方かなと思います。固まるまでに形を整えたり、手を加えることもでき、自由に成形を楽しめるのも石粉粘土の良さですね。
今回は、ドーナツっぽさを出すために、あえて表面にひび割れ感を残せる石粉粘土を選びました。どちらにも良さがあるので、作りたい作品によって、石膏か石粉粘土を選んでみるのもひとつです。
どちらも100均で手に入るので、いろんな作品にチャレンジしてください。
ここからは石粉粘土を使ったドーナツ型アロマストーンを作っていきたいと思います。
・石粉粘土
・シリコン型(ドーナツ型)
・アクリル絵の具
・アロマオイル
粘土に色を付けます。
今回は、石粉粘土に茶色を黄土色を混ぜました。
茶色:黄土色=1:2くらいにしました。
今回は、色を付けない粘土も使用しますので、そのままの粘土も少し残しておいてください。
やさしい色に仕上げたいので、あまり絵の具は多くなりすぎないようにしました。
色を付けた粘土を型に入れます。今回はクリームをサンドするので、2つの型に入れました。
やさしく押し入れるように、整えます。
ドーナツの表面は、多少ボコボコだったり、ひび割れがある方がリアルになるので、綺麗にぎゅうぎゅうに押しこめなくても大丈夫です。軽く指で押しながら整えるイメージです。
やさしく型から外します。勢いよく出そうとすると形が崩れやすくなるので、気を付けてください。
ひび割れや形の崩れが気になる時は、指を水で濡らしながらなぜるように整えます。
型から出したら、色を付けていない粘土を細長くのばして、ドーナツより少し小さめの輪にします。片方ののドーナツの上にのせて、もう片方で挟み、軽く押さえて形を整えてください。
お好みの形や雰囲気に整えられたら、乾燥させます。
今回は、500円玉高さ3cmほどのドーナツで1日乾燥させ、裏返して1日、しっかりめに乾燥させました。
食品に使わない陶器のお皿等の上のせ、固まったら、お好みのアロマオイルを2滴ほど垂らします。
完成です。
乾燥させるのに少し時間はかかりましたが、材料も工程も少なく、本当に簡単に完成しました。今回のドーナツのような作品は、型を使わなくても自分でこねて形をつくってもとても楽しいですよ。
また、形をつくるだけでなく、香りを楽しめるのが『アロマストーン』の良さでもあるので、オイルを精油にして効能で選んだり、好みの香りで選んでみたり、ぜひいろんな香りを楽しんでみてください。オイルとセットにして、プレゼントにもおすすめですよ。