基礎テクニック
2023年08月17日

捨てるのはもったいない!お気に入りのハギレを繋いで作る、マグネットボタンのふた付きフラットポーチ

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お気に入りの生地でソーイングを楽しんだ後、不規則な形や半端なサイズで残ったハギレの数々。それだけで何か作るには足りないけれど、捨てるにはもったいない。そんな時は、小さな布切れをつなぎ合わせて1枚布に仕立て、好きな色柄の並んだ布小物を作っちゃいましょう! 

 

どんどん溜まってしまったハギレをかき集め、同じサイズの長方形にカットしてはぎ合わせた布で小さなファブリックポーチを作りました。マグネットボタンでフタが閉じる設計なので、カードなどを入れてバッグに放り込んでもこぼれ出しません。 

 

内ポケットを付け、さらにマグネットボタンを付ける位置にもこだわれば、マチをつけなくてもなかなかの収納力が望めます。クレジットカードや手帳がぎっしり入れられる、実用的でとっても可愛いポーチの作り方をご説明いたします。 

ジャンル:
ソーイングソーイング

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

ハギレ生地

接着芯

裁ちばさみ

マグネットボタン

チャコペン

仮止めクリップ

キリ

手縫い針

手縫い糸

ミシン

ものさし

2.作り方

ハギレをカットするために5×14cmの型紙を用意します。たくさんカットするので、少し厚みのある紙を使用するとよいでしょう。

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生地にアイロンをかけてきれいに整えます。型紙を当てて線をを引き、つけた印に沿ってカットします。全部で12枚の生地を用意します。

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接着芯は、ハギレを縫い合わせた後に貼ります。もしも薄い生地をお使いになる場合は、先に貼ってから縫い合わせてもOKです。

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フタの生地の寸法は18×13cm。表地1枚と裏地1枚を用意します。フタの角はカーブさせるので、カットしてから表地の裏面に接着芯を貼ります。

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裏地の寸法は20×26cm。1枚用意します。

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内ポケットの生地の寸法は、14×18cm。1枚用意します。半分に折って使用するので、薄い生地でもかまいません。

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お好みのボタンを用意します。今回は18mmのマグネットボタンを使用しています。

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表地のハギレを縫い合わせます。

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隣同士になる生地を中表に重ね、縫い代1cmで縫い合わせます。背面に来る6枚の生地も同様に縫い合わせます。

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すべての縫い代を割り、表からもアイロンで押さえます。

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少し大きめに接着芯を切り、生地の裏面に貼ります。はみ出した接着芯をはさみでカットします。

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縫い代部分の生地が浮いているので、生地の切り替えから左右2、3mmのところを縫い押さえます。もう片方の表地も同様に縫います。

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次に表側になる表地にマグネットボタンを付けます。上端から8cmの中央に印を付けます。

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印とマグネットボタンの中央を合わせ、座金の左右の穴に印を付けます。

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印のところで生地を半分に折り、左右の印にはさみで切り込みを入れます。

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表から切り込みにマグネットボタンを通します。

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生地に接着芯を貼っているので必要ありませんが、よりしっかりとさせたい場合は当て布を付けます。当て布に座金を当て、左右の穴に印を付けてはさみで切り込みを入れます。

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マグネットボタンの突起に通して座金で留めます。

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次にフタを作ります。左右対称の角のカーブ線を同一にするため、生地を半分に折って印を付けます。コップなど丸いものを利用し、カーブをなぞって線を描きます。今回は縦横に5cm、斜めに2cmを測り、点を繋いでカーブを描きましょう。1枚カットしたら、それをガイドにしてもう1枚もカットします。

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表地の裏面に接着芯を貼ります。

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フタの裏地側にマグネットボタンを付けます。カーブがある辺の端から3cmの中央に印を描きます。座金の中央を印に合わせて乗せ、左右の穴に印を付けます。

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このままだと生地が薄く破れやすいので、接着芯を貼ります。マグネットボタンが隠れるくらいの大きさのものを貼りましょう。

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強度が不安な場合は、さらに接着芯と座金の間に当て布を挟みます。当て布に座金の左右の穴の印を付け、はさみで切り込みを入れます。

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マグネットボタンのもうひとつのパーツを穴に通し、当て布と座金を乗せて先を曲げて固定します。

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フタの生地を中表に重ね、生地端を揃えて固定します。縫い代1cmで直線以外の3辺を縫い合わせます。

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カーブに切り込みを入れます。

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生地を外表に返します。内側からカーブを整え、アイロンで押さえます。

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縫い合わせた3辺を縫い代0.5cmで縫い押さえます。

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マグネットボタンが付いていない表生地にフタを縫い合わせます。中心を合わせ、フタの表が表地を向くように重ねます。縫い代0.5cmで仮縫いします。

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表地同士を縫い合わせます。生地を中表に重ね、まずハギレの切り替え部分を揃えて固定します。サイドも端を揃えて固定し、縫い代1cmで縫い合わせます。

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続いて内ポケットを作ります。中表に半分に折り、底に返し口を残して縫い代1cmで3辺を縫い合わせます。

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角の余分な縫い代を4か所カットし、縫い代をアイロンで割ります。

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底の返し口から表に返します。目打ちなどで角を整えてアイロンをかけましょう。

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ポケット口の端から0.5cmをミシンで縫い押さえます。返し口は裏地に縫い付けたときに自然に閉じますが、気になる場合は手縫いで縫い閉じます。

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作ったポケットを裏地に縫い付けます。上端から3cmの中央にポケットを固定し、サイドと底の端をミシンで縫います。

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裏地を縫い合わせます。生地を中表に半分に折り、両脇を縫い代1cmで縫います。左右どちらかに返し口を作ります。

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表地と裏地を縫い合わせます。どちらも角の縫い代をカットし、アイロンで割ります。

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裏地を外表に返し、フタとポケットを合わせて裏地を表地に入れます。

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縫い目を合わせて袋口を固定し、縫い代1cmで縫い合わせます。

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裏地を出して返し口から表に返し、目打ちで角を整えます。

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布端を1cm折り込み、返し口を手縫いかミシンで閉じます。

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表地と裏地の切り替え部分をアイロンで押さえます。

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裏地を表地の中に入れて袋口をアイロンで整えます。

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袋口の端から0.5cm内側を縫い押さえてアイロンで整えます。

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完成しました。

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ポケットにはカード入ります。

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3.まとめ

小さくて便利、そしてとっても可愛いハギレで作るフタ付きフラットポーチの作り方をご紹介いたました。カードや通帳がしっかりと入るサイズですので、大変実用的。他のソーイングで余った布を再利用して素敵なポーチに変身させました。

このレシピでは、小さなハギレを繋げて表地にしています。長方形や正方形などの単純な形であっても、同じサイズの生地をたくさん裁断する場合は型紙があると効率が上がります。ここでは同じ寸法の生地を合計12枚も用意するので、型紙を使った方法を用いています。繰り返し使うので、少し厚めのしっかりした紙を使うのがおすすめです。

型紙があっても生地に歪みなどがあっては同一のサイズにはなりません。正確なサイズですべてのパーツをカットできるよう、生地はあらかじアイロンをかけておきます。

ポーチ類は接着芯を貼るとしっかりした仕上がりになります。最初にハギレを繋いだ生地を使う場合、縫い代部分が浮きやすくなってしまいます。そんな時は、生地の繋ぎ目の両脇を縫い押さえて接着芯としっかり密着させられます。ステッチがデザインにもなるので、強度だけでなく見た目の可愛さもアップします。

クロージャーにはマグネットボタンを使用しました。開け閉め簡単、付けるのも比較的楽なマグネットボタンは、ポーチやバッグ類を手作りするのに人気です。補強のため、マグネットボタンを付ける場所には生地が破れないように接着芯や当て布を挟みましょう。開け閉めに力が加わる部分なので頑丈に作っておくことが大切です。特に裏布は薄くて弱いので接着芯と当て布の二重で補強しましょう。

内ポケットをつけてさらに実用性も倍増。ポケットのサイズはカードを入れるのにぴったりの寸法にしています。中には通帳が5枚ほど入ります。マチはありませんが、マグネットボタンを付ける位置を考慮すれば少し厚みがあるものも入れられます。容量ばっちりなのにカバンの中でも嵩張らず、隙間に入れらる優秀なポーチです。

せっかく素敵な生地に出会ったのだから、余った部分を捨てるのはもったいない!でもこんな量では何も作れない…そんな時は、お気に入りのハギレを集めて1枚布に仕立て、ひとつの作品に生まれ変わらせてしまいましょう。型紙を合わせ、不規則な形の布からくり抜けそうな部分を探すのも楽しい作業です。

お気に入りの小さなハギレをかき集めて世界でたったひとつのポーチ、しかもコンパクトなのになかなかの大容量。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

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