作品レシピ
2023年08月15日

立体感抜群!マスキングテープを使わないワイヤーとレジンの花びらの作り方/アクセサリーへのアレンジ簡単!ワイヤー留め金具の作り方

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お花のモチーフはみんな大好き!季節を問わず、手作りアクセサリー作りに取り入れたいデザインのひとつです。今回は透明感が美しく、そして立体的で存在感も抜群のワイヤーとレジンで作るゴージャスなお花パーツのレシピをご紹介いたします。 

 

レジン液を花びらの面にするワイヤーアートには、マスキングテープを土台にして行う方法と直接レジン液に浸す方法の2つがあります。どちらかというと前者が主流なのではないでしょうか。しかし途中でレジン液が漏れたり、硬化した後に外れたり…というトラブルも。 

 

そこで今回は仕上がりがよりきれいになる、レジン液にディップする手法を使いました。レジン液を使い回して無駄なく仕上げるエコ技も披露!最初は難しいかもしれませんが、コツを掴んで慣れてしまえばどなたでも失敗なく作れます。 

 

さらに完成したお花パーツをアクセサリーにアレンジしやすくするための留め金具の作り方も合わせてご説明いたします。手持ちのワイヤーで簡単にアクセサリー留め金具を作って取り付けることができるので、ブローチにネックレスにとその後のアレンジも自由自在です。 

 

材料や道具のご紹介とともに詳しい作り方をご説明いたします。 

 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

レジン液

調色パレット

モールド

着色剤

調色スティック

クラフトワイヤー

やっとこ

UV/LEDライト

エンボスヒーター

爪楊枝

定規

2.作り方

0.3mmくらいのワイヤーを用意します。今回のようにワイヤーをマスキングテープに貼り付けない作り方を用いる場合は、細めのものが適しています。

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定規でワイヤーの長さを測ります。定規は硬めで薄く、端まで目盛りがあるものを使いましょう。ワイヤーの端から17mmの位置でしっかりと折ります。折り込んだワイヤーが17mm以上になるようにニッパーで切り落とします。

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カットしたワイヤーはなくさないよう、モールド等の上に置きましょう。

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同様にもう8本のワイヤーをカットします。

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さらに同じやり方で、15mm、10mm、そして7mmの位置で折って切ったワイヤーを4本ずつ用意します。

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10mm長さのワイヤーを4本。

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7mm長さのワイヤーを4本。

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ゲージスティックを使ってワイヤーを曲げます。なければ直径の違う数種類のペンなどでも代用できます。

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17mmのワイヤーを開き、スティックの9mmのところに巻きつけます。

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ワイヤーの端に隙間があると、レジンを塗る際に失敗しやすくなります。必ず隙間を残さないようにしっかりと巻きつけましょう。残り7本のワイヤーもすべて同じように形を作ります。

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合計で8本花びらができました。

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ゲージスティックの3mmのところに花びらの先を当て、花びらの先を少しだけ巻きます。

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8本すべての花びらの先を丸めます。

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15mmのワイヤーは7mmのゲージスティックを使い、同様に花びらを作ります。

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端を3mmのゲージスティックに巻いてカーブさせます。

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残りの10mmは5mmの、7mmは3mmのゲージスティックを使って花びらを作ります。10mmの花びらは3mmの位置を使って先を丸めます。7mmのワイヤーは花びらがかなり小さいので、お好みで花びらの先を丸くしましょう。

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花びらの形がすべて整いました。

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次に花びらにレジン液の膜を張ります。シリコンパレットまたは適当なモールドを用意し(道具の説明はこちら)、マスキングテープで拭って埃を取り除きます。

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シリコンパレットに透明のレジン液を注ぎ入れます。

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花びらのフレームの余分な部分を平やっとこで挟んでレジン液に浸します。

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膜が張ったのを確認してレジン液から取り出し、くるくる回しながら60秒硬化します。この膜を張る工程は慣れるまでは結構難しいかもしれません。何度か練習してコツを掴みましょう。ワイヤーの端に隙間があると膜が張れないので、必ず隙間なく作ることが肝心です。

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4個作ったら、念のためにまとめて追加で60秒硬化します。

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残りの花びらにもすべて同じようにレジンの膜を作り、いくつかできたらまとめて追加で60秒硬化します。手持ちのスティックに合わせて今回はこのサイズになりましたが、お手持ちのペンやスティックの太さ、または作りたい花の大きさに合わせて調節できます。

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花びらを着色レジンで色付けます。シリコンパレットまたは適当なモールドを用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。

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ワイヤーに膜を張るのに使ったレジン液をモールドの3か所に入れます。今回着色を後回しにしたのはこのためです。膜を作るにはワイヤーの花びら全体が浸るよう多めのレジン液を出します。それをそのまま着色用に使えば無駄が出ず、全体のレジン液の使用量が抑えられるというわけです。

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今回はレッド、桜色、そして深緋色の3色に着色します。もちろん1色だけで着色しても良いのですが、単調な仕上がりになるので似た赤色を3色使って色むらのある雰囲気に仕上げます。

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着色剤を数滴落とし、調色スティックでしっかりと混ぜます。

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エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら冷まします。

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花びらに着色レジンを塗ります。片面に3色の赤色をランダムに塗ります。今回は花びらが多いので分厚くなりすぎないように薄く塗り、60秒硬化します。

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片面を硬化したら、裏面にも着色レジンを塗って60秒硬化します。

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すべての花びらに色を塗りました。

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余分なワイヤーをニッパーで切ります。

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花びらのパーツが完成しました。次にできたパーツをお花の形に組み立てます。

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円形のモールドを使います。17mmの花びらを十字になるように4枚並べます。

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透明のレジン液を4枚の花びらの中央に1滴垂らし、60秒硬化します。

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透明のレジン液を中央に1滴垂らし、最初に置いた花びらの間に17mmの花びらを並べます。

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花びらと花びらの間にレジン液を塗って補強し、60秒硬化します。

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ここからは同じ工程の繰り返しです。透明のレジン液を中央に1滴落とし、15mmの花びらを最初に並べた4枚と重なるように並べて60秒硬化します。

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透明のレジン液を花びらの間に塗り、補強します。

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真ん中に透明のレジン液を1滴垂らし、10mmの花びらを前の花びらと対角になるように並べて60秒硬化します。

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花びらの中央にレジン液を塗って補強します。

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真ん中にレジン液を垂らして、7mmの花びらを並べて60秒硬化します。

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真ん中にレジンを垂らして補強し、60秒硬化します。

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この状態だと、底の部分の花びら4枚だけが補強できていません。裏からレジンを塗って補強し、60秒硬化します。

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お花の本体パーツの完成です。次にアクセサリーに加工しやすくするために裏側に留め金具を作って付けます。

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0.5mmのワイヤーを用意します。ここでは花びら作りに使ったワイヤーよりも少し太いものを選びましょう。

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平やっとこを使ってワイヤーの先端を少し折ります。

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折った部分を中心にワイヤーをくるくると巻きます。平やっとこで挟んで回転させながら渦巻を作ります。

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渦が5mm程の大きさになったら、ワイヤーを渦から直角に曲げます。

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丸やっとこにワイヤーを2周巻き付けます。

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丸部分をやっとこで挟んで余ったワイヤーを渦巻との間に巻き付けます。

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巻き付け終えたら余分なワイヤーをニッパーで切り落とし、平やっとこで挟んで馴染ませます。

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やっとこの真ん中を押し上げて三角錐にします。

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お花の裏に渦巻パーツを貼り付けます。透明のレジン液をお花の裏の中心に塗り、渦巻パーツを乗せます。この時お花の上向きに丸いフックが来るように渦巻パーツを乗せて60秒硬化します。

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さらに渦巻の上にレジンを塗って補強し、90秒硬化します。

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立体感のある綺麗なお花ができました。

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3.まとめ

花びらが何枚も重なる様子がゴージャスな、透明感のある美しいレジンのお花の作り方をご紹介いたしました。立体的なのでブローチやペンダントにすると存在感抜群!出来上がったレジンパーツの裏側に留め金具を作って付ける方法も含みましたので、お好みのアクセサリーへのアレンジもしやすくなっています。

ワイヤーで枠を作ってレジンの膜を張るレシピにはマスキングテープに貼り付ける手法がよく使われますが、今回はレジン液に浸けるやり方を用いました。調色パレットなどに多めに溜めたレジン液にディップするやり方なので手間は省けますが、枠に隙間があるとうまくいかないという難点も。この方法での成功は、ワイヤーの端をきちんと巻いて隙間を残さないことにかかっています。

レジンの膜も、ワイヤーとのギャップができないように細心の注意を払います。隙間のないワイヤーの枠を作り、その状態でレジン液にすっかり浸し、完全な膜が張れるようくるくると回しながら硬化すれば上手に作ることができます。

この方法はコツを掴むまでは少々難しいかもしれません。また、ワイヤーの輪が大きいと膜が張れないので、作れる作品の大きさが限られます。ここでご紹介したサイズよりも大きいものを作りたい場合は、従来のマスキングテープを使う方法が向いていると言えるでしょう。用途に合わせて作り方を変えるのは賢いチョイスです。

このレシピではもうひとつ、いつもの手順とはちょっと違うやり方を用いています。カラーレジンを作るタイミングです。レジン液は気泡をしっかり抜いたあとに冷ますので、着色は先に行うことが多いかと思います。しかしここでは先にワイヤーで枠を作ってレジン液を張ってから着色レジンを用意しています。

着色を後に持ってきたのは、レジン液の使い回しをするためです。ワイヤーで作った花びらの枠をすっかり浸すには、ある程度の体積のレジン液を容器に溜める必要があります。そこで残ったレジン液を着色用に再利用すれば、無駄を出さずに済むというわけです。全体のレジン液の使用量が抑えられるので、躊躇せずチャレンジできるのではないでしょうか。

季節を問わず喜ばれるアクセサリーのモチーフであるお花。美しく、そして存在感のある満開のお花のレジンパーツで手作りアクセサリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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