作品レシピ
2022年12月27日

お花を閉じ込めたようなレジンのキャンディボールの作り方

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お花を閉じ込めたようなキャンディーボールをご存じでしょうか?フラワーボールとも呼ばれています。レジンを楽しまれる方には人気のレシピなので、手順をご存じの方も多いのではないかと思います。 

 

お花が綺麗に見えるカラー選びや花びらの描き方のコツなど、成功のためのポイント5点を交えて詳しい作り方をご説明いたします。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・ジェルネイル

・調色パレット (ドボン用)

・Tピン

・ジェルネイル用 ラウンド筆

・UV/LEDライト

・マスキングテープ

2.作り方

シリコンパレットまたは適当なモールドを用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。レジン液を溜めてパーツをどぼんと浸すので、モールドを使用する場合は少し深めのものがお勧めです。

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綺麗にしたシリコンパレットまたはモールドに、透明のレジン液を注ぎ入れます。

2

目打ちを使った技法が主流ですが、長めのTピンでも代用可能。今回のフラワーボールはTピンを軸にしたレシピです。

t pin

ブリオンを雄しべに見立てます。Tピンのてっぺんの平らな部分に透明のレジン液を少量付け、ブリオンを乗せて硬化します。

3

このままの状態だとブリオンが取れやすいので、シリコンパレットに流し入れたレジン液にどぼんと浸してコーティングし、硬化します。

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さらにブリオンを覆うように透明のレジン液にTピンの先をどぼんと浸けます。

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Tピンの軸をクルクルと回して球体の形に整えながら硬化します。

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サラサラタイプのレジン液を使う場合は3回、粘土の高いレジン液を使用するなら2回、この作業を繰り返します。レジン液がまんべんなく全体に広がって綺麗な球体が作りやすいので、サラサラタイプの方がお勧めです。

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ピンクの花びらを描きます。適当なモールド、またはクリアファイルやカードスリーブに少量のジェルネイルを出します。単調な花びらにならないよう、赤と紫を加えて深みを出します。

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花びらを3枚描きます。ピンクのジェルネイルを筆の先に取り、球体の上から見て3等分になる位置に印を付けます。

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印に沿って花びらを描きます。小さくて描きにくいかもしれませんが、球体の下の方も丁寧に描きましょう

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Tピンを回しながら硬化します。

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この時点で良い感じに花びらが描けていても、いざ完成させると塗りの薄いところが目立つ可能性大。よりくっきりとさせるため、花びらを重ね塗りをします。

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赤と紫のジェルネイルを少量加え、描いた花びらの上に重ねて塗ります。

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花びらの重ね塗りを終えたら、Tピンの軸をクルクルと回しながら硬化します。

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ブリオンの周りに施したのと同様に、透明のレジン液にどぼんと浸けて硬化する作業を3回繰り返します。

14.5

ジェルネイルの花びらを描いて硬化する作業を2回(重ね塗り)、透明のレジンにどぼんと浸けて硬化する作業を3回。このプロセスを1セットとカウントし、合計5セット繰り返して5層の花びらのフラワーボールに仕上げます。

綺麗なフラワーボールを作るためのポイントを5点ご紹介いたします。ひとつめのポイントは、球体の形を整えるためにとにかく回転させること。透明のレジン液にどぼんと浸けてコーティングした後、ライトを当てて硬化する前に3回ほどTピンの軸をクルクルと回して整えます。ライトを当てている最中もTピンの軸は回し続けましょう。

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上手に仕上げるふたつめのポイントは、花びらの増やし方です。2回め以降の花びらは、すでに描かれた花びらと花びらの間を埋めるイメージで追加します。花びらを増やす時に赤や紫など同系色のちょっと違った色味を加え、ピンクに深みを与えるのも良いでしょう。黄色やオレンジを足しても可愛くなると思います。

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きれいなフラワーボールに仕上げる3つめのポイントは、できるだけ明るめのカラーで花びらを描くこと。赤や黒などの暗い色を選ぶと描きづらく、難易度が一気に跳ね上がります。また、完成後も光がうまく当たらないと花びらが綺麗に見えないため、キャンディーボールらしい可愛い印象になりません。軽く愛らしい作品にしたい方には明るい色を使用することをお勧めします。

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4つめのポイントは、花びらの長さです。花びらを長めに描くと、つぼみが開く瞬間のような臨場感のあるイメージに。逆に短めにするとすでに咲き始めた後のような開き具合が表現できます。お好みの仕上がりを目指して花びらの描き方を変える練習をしてみると良いでしょう。

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キャンディーボールをうまく作る最後のポイントは、筆の管理。花びらを描くのに使用した筆は、紫外線が当たらないように筆先をアルミホイルに包んで保管しましょう。筆に残ったレジン液やジェルネイルが紫外線によって硬化してしまうと、次に作る時に大変使いにくくなってしまいます。

以上5点のポイントを押さえれば、どなたでも綺麗なキャンディーボールが作れます。

フラワーボールの仕上げです。5層めの花びらを描いて硬化を終えたら、最後に1回だけ透明のレジンでコーティングして硬化します。

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完成しました。

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3.まとめ

ガラスの中にお花を閉じ込めたようなデザインが美しい、レジンのフラワーボールのレシピをご紹介いたしました。キャンディボールの作り方の応用編で、花びらを少しずつ描き足すことで全体の形が仕上がる技法です。

閉じ込めたお花は、光が入ることで綺麗に見えます。ですので、花びらと花びらの間に作る透明のレジンの層はとっても大切です。薄すぎず、厚すぎず、ちょうど良い間隔になるよう、また、全体の形が綺麗に丸く整うよう、常にクルクルと回しながら硬化するのが上手に仕上げるポイントのひとつです。

花びらは少しずつ異なる色味を加えることによって他との違いが生まれ、1枚1枚がその存在感を増します。重なり合う花びらが同化してしまってはもったいないので、色味を変えながら追加するのも綺麗なフラワーボールに仕上げるポイントです。

この技法で作るレジンパーツには目打ちを軸にして後で抜き取るレシピが多いのですが、今回はTピンで代用しているのでワイヤー部分をそのままパーツの繋ぎ目として使用できます。先を丸めたり余分な部分を切ってそのままピアス等に付けるなどしてアレンジを楽しめます。埋め込んだ部分は見えないので、そのまま使用可能です。

咲き始めのお花を閉じ込めたようなキャンディーボールを作ってアクセサリーにしてみてはいかがですか。

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