ウールフェルトのニットボウルの作り方(ウールをフェルト化する方法)
フェルト化させたウールのボウルを初めて見たのは、2008年、旅行先のサンフランシスコの雑貨屋さんでのことでした。手芸本などでは見ていたけれど、実物は想像以上の可愛さ!ティールとクリームのツートーンカラーがとてもスタイリッシュで、自分用のお土産にしようと手に取りましたが、大小2つセットでお値段68ドル。
ハンドメイド雑貨の価値は誰よりも理解しているつもりで、応援も兼ねてローカルのアーティストさんやクラフターさんの作品は進んで購入する方だと思いますが、その時ばかりは「これは買うものではなく作るものではないか?」と感じて棚に戻し、結果、私のフェルティングマイブームが到来したのです。
サンフランシスコの雑貨屋さんにあったのは大きめのデスク収納というイメージでしたが、私が夢中で作ったのは手のひらに収まる小さなキャンディボウル。編み上がりはくったりとしたニットの袋なのに、フェルト化させるとぎゅっと硬く引き締まって直立するその変化がとにかく楽しくて、夫に「お店でも開くの?」とからかわれるほど大量生産したものでした。
その後友人の自宅カフェに出展する機会ができ、12色の毛糸を使って編んで委託したところ、同じ方々が色違いで複数購入くださったらしく、すぐに完売したそう。「これはやっぱり写真じゃ可愛さが十分に伝わらず、実物を見ると欲しくなってしまうアイテムなんだ!」と再確認いたしました。
実際に作ってみて、「ほんとだ、写真で見るより可愛い!」を体験してみてください。
編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在も身近な素材と簡単な方法を用いた手作りのある生活を楽しんでいます。長らくペーパークラフト一辺倒だったので、ただ今少しずつリハビリ中。毛糸や布に囲まれる暮らしの心地よさを改めて満喫しています。