目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
オートミールバスとの出会いは、アメリカの大学での最後の年のことでした。寝不足とストレスから様々な体調不良を起こした年だったのですが、背中に発疹が現れて受診した際、「気休めにしかならないかもしれないけれど」と処方してもらったのが、オートミールが主原料の入浴剤だったのです。
夫がハチミツやレーズンを入れて朝食にしているオートミールをバスタブに?と半信半疑でしたが、ミルキーに濁ったお湯に浸かってみるととても心地よく、発疹の赤みも多少引き、何よりお風呂上がりの肌のすべすべ感が大変気に入りました。
病院の薬局で出してもらった入浴剤はドラッグストアなどでも処方箋なしで普通に買えるメジャーなブランドのものだったので、それからたびたび利用するようになりました。自分で作れると知ったのはさらに数年後のこと。家に必ず、しかも常に大量にストックしてある食材のみで作れるので、気軽にオートミールバスを楽しんでいます。
ここではベーキングソーダ(重曹)とオイルを足した私の定番レシピをご紹介していますが、基本的にはオートミールさえあれば作れる簡単手作り入浴剤です。
・オートミール(プレーン)
・ベーキングソーダ(オプショナル)
・フレグランスまたはエッセンシャルオイル(オプショナル)
・攪拌する道具(フードプロセッサー等)
一度にたくさん作って保存しても良いですが、ここでは作りやすい1カップのオートミールから始めます。
フードプロセッサー、ブレンダー、コーヒーグラインダー、すり鉢などで、オートミールを粉状(コロイド状)にします。私はフードプロセッサーで10カップ分一気に作りますが、ここではコーヒーグラインダーを使います。
オートミールを入れて…
スイッチオン。
30秒くらいでしょうか。
粉状になれば出来上がりです。
初めて作られて、「この程度で大丈夫かな?」と心配の方は、簡単なテストをしてみると良いでしょう。カップにぬるま湯を入れ、粉状にしたオートミールをスプーン1杯加えます。
かき混ぜて白く濁ったらOK。
多少のつぶつぶは、普通の浴槽なら問題ありません(市販のオートミール入浴剤にも多少沈澱します)。
これで出来上がりですが、お好みでここに角質除去や消臭効果のあるベーキングソーダ(重曹)をプラスします。
私のレシピでは、オートミール1カップに対して大さじ2杯です。
さらにお好みで、エッセンシャルオイルを数滴垂らします。ヘリクリサム(イモーテル)オイルはハチミツのような甘い香りで、オートミールに合う気がします。ストレス解消効果もあるようです。
さらに、アーモンドも少しだけ追加しました。天然のアーモンドの精油には香りがないため、キャンドルやソープ作り向けの人口のフレグランスオイルを使います。
1カップのオートミールに対し、合計15~20滴くらい。ボトルに勢いをつけて振り入れず、逆さまに持って自然に雫が落ちるのを待って数えます。
出来上がった入浴剤はすぐに使えます。保管する場合は、香りが飛ばないように蓋付きの容器に入れると良いでしょう。
オートミールを粉状に挽くだけで作れる、簡単ホームメイド入浴剤をご紹介いたしました。私は発疹に見舞われた際にお医者さんから処方されたことで知りましたが、アメリカでは昔からおむつかぶれ、あせも、アトピー、虫刺され、日焼けなどのホームレメディとして親しまれている入浴方法のようです。
オートミールは健康食品として日本でも注目されるようになり、購入しやすくなっているかと思います。入浴剤にする場合は、お砂糖やスパイス、ドライフルーツなどがあらかじめ加えられたインスタント食品のオートミールではなく、あくまでもプレーンなものをお選びください。
攪拌する道具がない、または面倒な場合は、コロイダルオートミールとして既に挽いてあるものも売られているようです。お好みで角質除去効果のあるベーキングソーダや保温効果を高めるシーソルト、香りづけにフレグランスやエッセンシャルオイルを追加し、バスタイムを楽しみましょう。