作品レシピ
2024年10月26日

レジンアクセサリー作りに覚えておきたい、色褪せしたドライフラワーを簡単に蘇らせる方法

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金木犀の香りがふわっと漂う季節になりました。その甘い香りだけでなく、鮮やなオレンジ色の花も美しい金木犀。そんなカラーに惹かれてドライフラワーを購入したはず。そうだ、金木犀のドライフラワーを使ってレジンアクセサリーを作ろう!そう思い立って引き出しから取り出してみたのですが… 

 

日光の当たらないところで大切に取っておいたにもかかわらず、時間が経ってしまったため残念ながらすっかり色褪せてしまっていました。乾燥剤を入れても、高温多湿を避けて暗所に保管しても、やはり色褪せは防げないのがドライフラワー。天然の素材なので仕方ありません。 

 

変色してしまったドライフラワーは、逆にそのミュートカラーを活かしてアンティーク調の作品にすることもできます。しかし今回は咲いている時の、まるで香りも漂ってきそうな鮮明さを再現したくて工夫しました。とっても簡単に、しかもレジンアクセサリー作りを楽しまれる方ならどなたでもお持ちのアイテムだけで、色の抜けた金木犀をいきいきとビビッドに蘇らせる方法をご紹介いたします。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・作家のためのレジン 着色剤(オレンジ、ブラウン)

・調色パレット

・竹串

・金木犀のドライフラワー

・ピンセット(アクセサリー工具セット)

・ティッシュ

・クリアファイル

・しずく型モールド(パーツクラブ)

・ヤスリ

・ヒートン

・クリップ

・UV-LEDライト

2.作り方

まず最初に、長期間の保管によって褪せてしまった金木犀のドライフラワーを鮮やかに甦らせます。作家のためのレジン着色剤を用いてカラーレジンを作ります。

osmanthus 01

調色パレットにお好みの量のオレンジとブラウンの着色剤とレジンを入れます。

osmanthus 02

調色スティックまたは竹串の先などでやさしく混ぜます。

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退色した金木犀のドライフラワー、作った着色レジン、そしてティッシュペーパーを並べます。

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竹串などで金木犀の花びらを着色レジンに浸します。

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茎の部分をピンセットでつかみ、花びらについた余分な着色レジンをティッシュオフしてから硬化します。

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複数の金木犀のドライフラワーに同様に着色レジンを付けて硬化します。

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ピンセットで萼を持ち、花びらを指で軽く押して茎をぽきっと折ります。

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クリアファイルにレジンを少量流します。

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花びらの一部にレジンを付けて金木犀同士を貼り合わせ、硬化します。

osmanthus 10

3〜4個貼り合わせてクラスター状にします。これで褪せた金木犀がいきいきと鮮やかに、そして立体的に蘇りました。これをレジンに封入してチャームを作り、アクセサリーに仕上げます。

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しずくのデザインのモールドを使います。一見球体モールドのようですが…

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裏から見るとしずく形になっているのが分かります。

osmanthus 13

作家のためのレジンを使います。

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モールドの半分程度までレジンを流し、硬化します。

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モールドの8割程度までレジンを流します。

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カラーレジンで甦らせてクラスター状に下準備した金木犀のドライフラワーを封入します。

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モールドいっぱいになるようにレジンを流し、硬化します。

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モールドから取り出します。

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金木犀入りのしずくパーツの本体ができました。

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パーツの底をヤスリで削って整えます。

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くぼんでいるパーツの底の部分にレジンを流します。

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きれいなしずくの形になるように竹串でレジンの量を調整し、硬化します。

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筒状の穴になっているヒートンを入れる部分に穴いっぱいまでレジンを流します。

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中に空気が入った場合は竹串で取り除きます。

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ヒートンを挿し込んだ状態で硬化します。

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ヒートンの根元にレジンを流します。

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きれいなしずくの形になるようにレジンの量を調整し、硬化します。

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仕上げのコーティングをします。

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クリップややっとこなどでヒートンをつかみ、どぼんと浸して余分なコーティング液を落としてから硬化します。

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丸カンを用い(丸カンの開き方や閉じ方はこちら)、ネックレスやピアスに加工すれば完成です。

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3.まとめ

天然石やビーズ類、キラキラの粉物などと並び、レジンの封入材として大変人気のあるドライフラワー。その色や品種、サイズ等のバリエーションの豊富さから、一番人気と言っても良いくらいかもしれません。購入したばかりのドライフラワーは鮮明な色をしていて、アクセサリーを華やかにしてくれます。

日光を避けて風通しの良いところに置けば長く楽しめますが、天然素材なのでそれでもやはり年月の経過による色褪せが防げないのもドライフラワー。きれいなオレンジ色をした金木犀のドライフラワーも、シリカゲルと一緒に容器ごとジップロックに入れて保管したにもかかわらず鮮やかさは保てませんでした。

退色したドライフラワーは、逆手に取ってアンティークカラーとして楽しむこともできます。しかし今回は咲いていた時そのままの香りも漂ってきそうなビビッドカラーを再現してみたい!と、着色レジンで鮮やかに、そしてふっくらと甦らせてからレジンに入れてみました。

着色レジンを花びらに付けて硬化すれば、どんなにぼやけてしまったドライフラワーも自由自在にカラーチェンジ。ぽってりと重くならないよう、ピンセットなどでつまんでティッシュオフして余分なレジンを落としてから硬化するのが自然な仕上がりへの早道です。

茎を外した花びらをいくつか貼り合わせれば、ふんわりとした立体感も蘇らせることができます。あらかじめ色を付けてバランスのよいクラスター状にしておけば、レジンに入れてから形を整える必要がないので失敗しにくくなります。

使う着色剤を変えれば、金木犀以外のドライフラワーにももちろん有効。レジンと着色剤があればどなたにも試していただけます。久しぶりに出してみたら買った当時の鮮やかさが失せてがっかり…なんていう時にはぜひ思い出していただきたいテクニックです。

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