目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
ポーチやバッグはなんとか人並みに作れるようになっても、着るものを作るとなるとどうしてもハードルの高さを感じてしまうものです。たとえサイズの小さい子供服だとしても、やはりアパレルソーイングへの挑戦には躊躇してしまうのが現実です。
型紙を写したり、パーツを左右対称に裁断したり、縫う順序がややこしかったり、曲線縫いが多かったり…手作り服は確かに工程が多く、複雑です。でも、初心者さんでも気軽にチャレンジできるプロジェクトもちゃんと存在するんです!
気温が上がって汗をかきやすくなり、お子さまのお着替えの回数も増えるこれからの季節。何枚あってもうれしいかぼちゃパンツの作り方をご紹介いたします。主材料は100円ショップのカットクロス!どなたにも気軽にチャレンジしていただける、プロセスを極力省いたレシピです。
カットクロス 今回はダイソー(幅100cm以上、縦40cm以上)
裁ちばさみ
ワンポイントパーツ (リボン・ボタンなど)
ゴム 1cm (12コール)
ゴム 0.5~1cm(8コール)
30cmものさし
生地を裁断する前に、水通しをします。
水通しをした布を指定の大きさに2枚カットします。
カットした生地をパンツの形に裁断します。左右対称になるよう、カットした生地を中表に重ねます。生地がずれないように数カ所まち針で固定します。
製図を参考に線を引きます。
追加画像1 2:03あたり
まず、幅5cm縦23~25cm(サイズごとに異なる)の長方形の線を引き、縦7cm斜めに2.5cmのところを通るカーブを描きます。
パンツの後ろ側(布の右の方)に線を描きます。横7.5c縦23~25cm(サイズごとに異なる)の長方形の辺を描きます。左角から縦に8cm、斜めに3.5cmを測り、そこを通る曲線を描きます。
前パンツを測った長方形の上端から2cmを測り、後ろパンツの長方形の角とつなぎます。
線を引いたら重ねたままカットします。
2枚重ねてカットすれば、確実に左右対称に裁断が可能です。
股下を縫います。生地が中表になるように股下を合わせます。
赤丸で囲った部分を揃えてまち針で固定します。
赤丸で囲った部分を縫い代1cmで縫います。裾にゴムを入れるので、ゴムの通し口を残します。まず、端(下)から1cmを縫います。そのあと1.5cmのゴムの通し口を開けて、残りを縫い代1cmで縫います。
股下を縫ったところです。
縫い端をジグザグミシンまたはロックミシンで処理します。ゴムの通し口の上端から0.5cmのところに切り込みを入れます。
反対側も同じように切り込みを入れます。この切り込みよりも上のみ、布端の処理をします。切り込みより下の部分は縫い代を開いてゴムが通せるようにするので、ジグザグミシンまたはロックミシンはかけません。
縫い代が上がってこないように固定します。股下部分を中央に持ってきて縫い代を開き、後ろ側に倒します。カーブが大きい方が後ろ側になります。
入れた切り込みより下のゴムを通す端のところの縫い代は、割ってアイロンで押さえます。
倒した縫い代の端をミシンで縫います。切り込みより下の割った縫い代の端も一緒に縫います。
反対側もカーブが大きい方(後ろ側)に縫い代を倒して固定します。
縫い代を後ろ側に倒して端を縫いました。
表から見るとこのようになっています。
次にパンツの裾を1cm、1.5cmの三つ折りにします。
まず1cm折ります。
次に1.5cm折ります。
反対側も同じように三つ折りにします。
折った内側の際を縫います。端から2mmくらいのところを縫います。
折った内側の際を縫い終わりました。ゴムの通し口もできています。ここには最後にゴムを通します。
もう片方も同じように、裾を縫います。
片側だけ外表になるようにひっくり返します。パンツの左右を縫い合わせます。外表にしたピースを中表のパンツの中に入れます。2枚のピースは中表に重なっています。
股下を縫い合わせます。縫い目をぴったりと揃えてまち針で固定します。生地の端(カーブ部分)がきっちりと重なるように丁寧に揃えます。
生地の端(カーブ部分)を縫います。パンツの後ろ側にゴムの通し口を作るので、裾と同じように1.5cm開けて生地の端(カーブ部分)を縫います。縫い代は1cmです。
縫い終わりました。ゴムの通し口を開けてあります。
裾と同じようにジグザグミシンまたはロックミシンをかけて縫い代を処理します。ゴムの通し口から0.5mmのところに切り込みを入れます。切り込みの上側は、ジグザグミシンまたはロックミシンはかけません。切り込みから下の部分のみ布端の処理をします。
切り込みからロックミシンをかけました。
中に入っているパンツを出します。切り込みの上の縫い代を割ります。
股下と同じように、縫い代が上がってこないように縫い代を倒して固定します。どちらに倒しても構いません。切り込みの反対側の割った縫い代も一緒に縫います。
縫い代を倒して縫いました。
ウエストのゴムの通し口を作ります。裾と同じように、1cm、1.5cmの三つ折りを作ります。
三つ折りにしたら折った際を縫います。
折った内側の際を縫いました。
ゴムを通します。ウエストのゴムの通し口は後ろ側にできています。1cmぐらいの幅のゴムを選ばれるとよいでしょう。
裾は0.5cm~1cm幅のゴムを使います。
必要なゴムの長さの大体の目安です。お子さまのウエストを測るのが確実です。必要な長さを正確に割り出してからゴムをカットされるとよいでしょう。
ゴムは最後1cmほど重ねて縫います。必要な長さより1cmほど長めにカットします。
ゴム端を1cm重ねて手縫いします。しっかりと固定できれば、どのような縫い方でも構いません。
裾も同じようにゴムを通して、端を縫い合わせます。裾にもゴムを入れました。
生地をひっくり返し、外表にします。
ゴムの通し口がある方が後ろ側です。お子さまが穿く時に分かりいくいかもしれないので、目印として前側の中央にリボンやボタンを付けます。
リボンを付けました。完成です。
型紙要らずの、しかも材料も100円ショップのカットクロスでOKの、比較的簡単なかぼちゃパンツの作り方をご紹介いたしました。
ウエストがゴムなのでお子さまひとりでも脱ぎ着がしやすく、また、デザイン的にも女の子でも男の子でも着こなせるので、どなたにも気軽にチャレンジいただけるかと思います。
初めから小さめのカットクロスから始めることで、裁断の回数が減らせます。型紙を取る代わりに生地に直接長方形を描き、つけた印を曲線で結んでハサミを入れるので、裁断の手順もずいぶんと省けます。
さらに生地を中表に重ねて2枚同時にカットすることで、手間を減らすだけでなく確実に左右対称のパーツにすることも。プロセスが多そうなアパレルソーイングも、工夫次第でどんどん作りやすくできるのです。
ここでは簡単に手に入る100円ショップのカットクロスで作り方をご紹介いたしましたが、一度練習を兼ねて作ってみたら今度はお子さんと一緒に選んだ手芸屋さんのとっておきの生地でもう1着。着なくなったお気に入りの洋服をリメイクなんていうのもいいですね。
これからの季節、汗をかくのでお着替えの頻度も増えます。薄手のかぼちゃパンツはいくらあっても困らないワードローブアイテムのひとつ。この機会にトライしてみてはいかがでしょうか。