目次
- 1.材料と道具(共通)
- 2.ミニバラのピアスの作り方
- 3.ミニバラのネックレスの作り方
- 4.ミニバラのヘアクリップの作り方
- 5.ミニバラの指輪の作り方
- 6.ミニバラのヘアゴムまたはブローチの作り方
- 7.まとめ
今月(9/4)よりcroccha shopで販売が始まったミニバラのプリザーブドフラワー。2色8輪のケース入りのセットで、バリエーションは10種類と豊富です。
ドライフラワーと比べると花びらが柔らかく、とても繊細な雰囲気のプリザーブドミニローズ。しなやかさゆえに花びらの断面をカットしやすいのが特徴です。硬めのドライフラワーのミニバラよりも扱いやすいので、初心者さんにもおすすめの花材です。
バラと聞くと、結婚式のブーケやテーブル装花などを思い浮かべる方も多いことでしょう。そう、プロポーズや記念日に贈られるバラは、愛の象徴として知られています。その中でもミニバラはミニチュアローズに分類され、全般的な花言葉には「無意識の美」、「特別の功績」、または「果てしなき愛」という意味があり、スワッグやリース、ハーバリウムなどでも楽しまれています。
またバラと言うと上品で綺麗で可愛らしいというイメージがあり、プリンセスをイメージされる方もすくなくないことでしょう。そんなお花をアクセサリーにして身に着けると、煌めくバラの彩りでプリンセス気分を味わうことができます。
そんなレジン作品に積極的に取り入れたいミニバラですが、大きな気泡が入りやすく失敗の恐れがあるという難点も。そこで今回は気泡を最小限に抑えるためのミニバラのコーティング方法をご紹介。他のお花を使ったレジンアクセサリー作りでも応用できる、知っていて損はない手法です。
ミニバラをフィーチャーしたレジン小物の美しさを存分にお伝えすべく、今回はピアス、ネックレス、ヘアクリップ、キーホルダー、指輪、ヘアゴム、そしてブローチと欲張ってたくさんのアクセサリーを作りました。順にご紹介いたします。
・ミニバラミックス プリザーブド 2色8輪セットケース入り 10バリエーション
・作家のためのレジン
・ピンセット、ニッパー、やっとこ(アクセサリー工具セット)
・シリコンブラシ レジンブラシ アートブラシ
・crocchaオリジナル UV-LEDライト mini 36W
・ハサミ
・作家のためのレジン UV/LEDコーティング液
・調色パレット 着色 カップ シリコンタイプ
※ その他の使用パーツは各レシピに記載。
・ヒートン
・9ピン
・パール
・丸カン
・ピアス金具
ピンセットを用い、ミニバラに付いている5枚のがくを1枚ずつ丁寧に取り除きます。
ミニバラの外側の花びらすべてにレジンを付け、1分硬化します。
ここで使用するミニバラは花弁がとても短いため、手で持ったままでの作業は難しく感じられるかもしれません。照射器に入れる際も、硬化するまでずっと持っている必要があります。ですので洗濯バサミ等で挟んでから作業することをおすすめいたします。作業しやすくなるだけでなく、ミニバラを直立させて硬化することもできます。
ミニバラの内側にもシリコンブラシでレジンを付けます。シリコンブラシを奥まで入れすぎると花びらが潰れてしまいますので、筆先が届く程度にしましょう。レジンを付けたら2分硬化します。
ハサミでがくを切り落とします。ミニバラの内側、特にがくの芯のあたりに、照射器の光が届いていない部分があるかもしれません。花びらに浸透したレジンが硬化されておらずに垂れてくる場合がありますので、十分注意しましょう。
がくを切り取った切断面にレジンを乗せます。
ヒートンを差し込んで1分硬化します。
ヒートンの根元にしっかりとレジンをからめて2分硬化します。今回はレジンのみで制作しましたが、このあとに全体をコーティングしても良いでしょう。
9ピンにパールビーズを入れたパーツを作ります(作り方はこちら)。
パールとミニバラのパーツを丸カンで繋ぎます(丸カンの使い方はこちら)。
ピアス金具に接続します。
2つ作ればピアスの完成です。
ミニバラのパーツを作ります。
がくを外してレジンを塗るまではピアスの作り方と同じです。
レジンで座金を接着し、ヒートンまたは9ピンを差し込んで硬化します。抜け防止のため再度座金の上からもレジンを乗せて硬化します。ミニバラの断面が気になる場合は、座金等を使用して隠すと良いでしょう。
付けたヒートンまたは9ピンの輪にチェーンを繋げばネックレスの完成です。
追加の材料と道具
・シリコンモールド
・金箔
モールドの星で印した箇所を使います。
ミニバラのがくを取り外し、ピンセットを用いて花びらを優しく抜き取ります。
ライトブルーとレッドの花びらを2枚ずつ用意します。
花弁を手で小さくちぎります。
シリコンモールドの半分ほどの高さまでレジンを入れ、金箔をまんべんなく散らします。
ちぎった花びらを金箔の上に入れ、レジンをモールドいっぱいの高さまで入れて両面2分ずつ硬化します。
シリコンモールドから取り外します。
接着剤を使用してヘアクリップに付けます。
ヘアクリップの完成です。
花びらをちぎらずに、そのまま入れた作品も可愛く仕上がります。
ヘアクリップと同じやり方でレジンパーツを作ってキーホルダーに仕立てました。レジンを入れて金箔を散らした後、作家のためのレジン着色剤のパインをマーブル状に入れて花びらを乗せて硬化しています。着色剤を入れたところ以外はヘアクリップの手順と一緒です。
追加の道具
・シリコンモールド 球体6種
・ミール皿付きリング
ピアスとネックレスの作り方説明では、ミニバラのレジンコーティングは外側から行なっています。しかし形が崩れてしまっている場合は、内側からコーティングを始める方がうまくいきます。
洗濯バサミでがくを挟み、親指と人差し指を使ってミニバラの花びらの形を整えます。
親指と人差し指でミニバラを押えたまま、内側からレジンでコーティングします。1度内側全体に塗り終わったら1分硬化。このときミニバラの形が崩れないよう、照射し終わるまで親指と人差し指はミニバラを支えたままにしておきましょう。
内側にレジンを塗っては硬化する作業を繰り返します。ミニバラの内側がぷっくりするまで行います。
次に外側の花びら全体をコーティングします。花びらと花びらの重なる部分は特に気泡が出やすいため、しっかりとコーティングしましょう。
全体をコーティングしました。
ミニバラの大きさを見ながら、どのシリコンモールドに入るか確認します。今回は★を使用しました。
ミニバラを入れます。モールドをそのまま使おうとすると入れにくいので、ハサミで小さく4箇所に切れ目を入れます。
レジンを3分の1の高さまで入れます。
シリコンモールドにミニバラを入れます。
完全に入ったら…
シリコンモールドを引っ張って少し広げ、隙間からレジンを流し入れます。シリコンモールドから少しはみ出しても良いので、レジンをモールドのふちまで入れましょう。
シリコンモールドの裏側の球体の形になっている部分を下から上に向かって優しく押し上げると気泡が出てきます。
出てきた気泡はその都度竹串の先などで潰すかまたは取り除きます。
気泡が抜けたのを確認し、両面2分ずつ硬化します。
シリコンモールドから取り外します。
レジン拭き取り液等を使用すると、簡単に取り外すことができます。
球体からはみ出した部分をニッパーで丁寧に取り除きます。
取り除いた箇所に…
シリコンブラシを用いてレジンを塗ります。
ニッパーで取り除いた部分をコーティングして硬化します。
指輪の台座に綺麗に付けられるくらいまで研磨します。
接着剤で指輪金具を付けます。
作家のためのレジンでコーティングします。
球体なので、角度を変えながら2分硬化します。
指輪の完成です。
追加の材料と道具
・かすみ草
・シリコンモールド 円 丸 サークル 4サイズ フラット 平丸
かすみ草はあらかじめレジンに浸し、気泡を抜きます。
星で印したモールドを使用します。
ミニバラのがくを洗濯バサミで挟みます。シリコンモールドに下向きに入れ、どの高さまでミニバラをコーティングしたら良いか確認します。
指輪の作り方と同様に表面が少しぷっくりするまでコーティングします。花びらのサイドはシリコンモールドに下向きに入れて確かめた高さくらいまでコーティングします。
気泡が入りやすいため、花びらの重なり合う部分や表面はしっかりとコーティングすることを忘れないようにしましょう。
レジンをシリコンモールドの3分の1ほどの高さまで入れます。
浸しておいたかすみ草をミニバラの周りに入れます。
気泡がある場合は取り除くか潰し、両面2分間ずつ硬化します。
シリコンモールドから取り外します。
ひっくり返し、はみ出しているミニバラをニッパーで丁寧にカットします。無理に切るとミニバラが抜けてしまうことがあるため、切れる範囲までにしましょう。
ミニバラの断面がなめらかでない場合は、裏面にレジン液を乗せて高さを出してでこぼこ部分を最小限に抑えます。裏面にはヘアゴムやブローチを付けます。
使用するシリコンモールドが浅いと出来上がりが薄くなり、ミニバラを入れて切る際に抜けてしまいます。ですのでシリコンモールドはできるだけ深いものにし、厚みのあるパーツになるようにしましょう。裏面を綺麗にしたい場合はレジンでコーティングします。ヤスリがけをすることで多少でこぼこは緩和されます。
ミニバラの右下に空間ができてしまいました。
そんな時のトラブルシューティングは、気になる箇所を他のパーツで隠すこと。今回はレジンシールを貼りました。
ヘアゴムの完成です。
ミニバラでいろんなレジンアクセサリーを作りましょう。
今回は今月(9/4)よりcroccha shopで販売が始まったミニバラを使用したアクセサリーの作り方をご紹介いたしました。ピアス、ネックレス、ヘアクリップ、キーホルダー、指輪、ヘアゴム、そしてブローチと、プリンセス気分になれるミニバラアクセサリーの特集です。
レジンアクセサリーの封入材として大変人気のあるフラワー類。ミニバラは花びらが柔らかくてハサミやニッパーで切りやすいため、とても扱いやすいのが特徴です。初心者さんに特におすすめしたいお花です。
レジンでミニバラの作品を作るときに避けては通れないのが、気泡問題。今回は気泡を最小限に抑えるためのコーティング方法に重点をおいてご紹介いたしました。ミニバラに限らず、気泡が出やすいお花を使用する時にはぜひ試していただきたい有効な手法です。
作ったミニバラのパーツは、アクセサリーに加工する以外にもさまざまな活用方法があります。インテリアとしてお部屋や玄関を飾ったり、撮影資材として使用したりとバリエーション豊かに楽しむことができます。
販売中のミニバラは2色8輪セット。カラーは10種類で、直径約1〜2cm 、花丈約2〜3cmと、アクセサリー作りにピッタリの花材です。みなさまも煌めくバラのアクセサリーでプリンセス気分を味わってみてはいかがでしょうか。