作品レシピ
2025年03月22日

淡く儚いさくらの美しさを最大限に際立たせる!啓翁桜(けいおうざくら)の押し花で作る春色レジンキーホルダー

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さくらの季節がやってきました。今回は啓翁桜(けいおうざくら)という山形県産のさくらを丁寧に押して作られた押し花を使ったキーホルダーのレシピをご紹介いたします。レジンの透明感、さくらの淡い色合い、そしてゴールドのアクセントが上品にマッチしたワンランク上の大人のキーホルダーです。 

 

そのままでは淡く儚く、レジンに入れるとややぼけてしまいがちなさくらの押し花。ゴールドの縁取りを施すことにより、その存在感と美しさをさらに際立たせることができます。 

 

扱いにくいパウダー類をきれいに付けるコツや気泡ができてしまった時のトラブルシューティング方法などを含め、詳しい作り方をご説明いたします。 

 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・作家のためのレジン ふっぷりタイプ

・さくらの押し花

・四角形のシリコンモールド

・ワイヤー

・ニッパー・ピンセット・丸やっとこ(アクセサリー工具セット)

・竹串

・金箔ホイル

・LEDマットコーティング液

・アイシングジェル

・ネイルブラシ

・ミラーパウダー

・メイクブラシ

・クリアファイル

・LEDコーティング液

・ティッシュ

・エタノール

・ブリオン

・アルファベットのシール

・ヤスリ

・ピンバイス

・ヒートン

・丸カン

・鈴丸ビーズ

・キーホルダーパーツ

・UV-LEDライト

2.作り方

メインに使うのは、さくらの押し花。啓翁桜(けいおうざくら)という山形県産のさくらを丁寧に押した、正面と横向き2種類の押し花のセットです。

sakura 01

長方形の薄型のモールドを使います。

sakura 02

作家のためのレジンを使います。

sakura 03

モールドの3割程度までレジンを流し入れます。

sakura 04

さくらの枝にはワイヤーを使います。

sakura 05

ワイヤーをお好みの長さにカットし、フリーハンドで不規則に折り曲げてさくらの枝に見立てます。

sakura 06

さくらの押し花を封入します。水平にふわっと一気に置くと、レジンと押し花の間に気泡が入ってしまいます。ピンセットで押し花の一角を掴んで斜めにして対角に乗せ、空気を逃すように倒します。レジン液がじわーっと染み込むのを確認しながらゆっくりと被せましょう。

sakura 07

横向きの押し花も2輪同様に配置し、硬化します。

sakura 08

モールドの半分程度までレジンを流します。

sakura 09

金箔ホイルを用意します。

sakura 10

お好みの位置に金箔ホイルを配置します。

sakura 11

バランスよく配置して硬化します。

sakura 12

まだ完成ではありませんが、一旦モールドから取り出します。

sakura 13

取り出して作業することにより、この後に使うパウダーがモールドに付かないようにするためです。また戻し入れるので、モールドはそばに置きます。

sakura 14

LEDマットコーティング液を用意します。

sakura 15

お花全体にマットコーティング液を塗ります。

sakura 16

硬化します。

sakura 17

マット加工ができました。

sakura 18

アイシングジェルを用意します。

sakura 19

ブラシの先に取り、お花の輪郭に沿って細いラインを引きます。

sakura 20

横向きの押し花の輪郭にもラインを引き終えたら、一旦硬化します。

sakura 21

このようにできました。

sakura 22

ミラーパウダーを用意します。

sakura 23

お花の輪郭に塗ったアイシングジェルにパウダーをこすります。先にマット加工をしたのは、この作業をやりやすくするためです。マットコーティング液を塗るとベタつきがなくなり、不要な部分にパウダーが付着しにくくなるという利点があるのです。

sakura 24

このようにできました。

sakura 25

メイクブラシなどで払い、余分なパウダーを取り除きます。

sakura 26

正面向きの押し花の輪郭もアイシングジェルで細くなぞります。

sakura 27

ラインを引いたら硬化します。

sakura 28

ミラーパウダーをこすります。

sakura 29

ブラシで余分なパウダーを取り除きます。

sakura 30

LEDコーティング液を用意します。

sakura 31

カットしたクリアファイルに少量出します。

sakura 32

ミラーパウダーの部分をネイルブラシでコーティングし、硬化します。

sakura 33

このようにできました。

sakura 34

エタノールを含ませたティッシュで拭いて余分なパウダーを完全に取り除きます。

sakura 35

お花の中央にブリオンを並べておしべに見立てます。同時に気泡が気になる部分があればそれも隠します。正面向きのさくらの中央と気泡の上に少量のレジンを付けます。

sakura 36

気泡の上に被せるように金箔ホイルを乗せて隠します。

sakura 37

ブリオンを用意します。

sakura 38

正面向きの押し花の中央にブリオンを数粒置きます。

sakura 39

バランスよく配置したら硬化します。

sakura 40

できたレジンパーツを元の型に戻し入れます。

sakura 41

ここまでの作業をモールドから外して行ったのでパウダーが付いておらず、きれいに仕上がります。

sakura 42

モールドいっぱいになるようにレジンを流して硬化します。

sakura 43

モールドから取り出します。

sakura 44

このようにできました。

sakura 45

アルファベットシールで飾ります。レジンパーツの中央にごく少量のレジンを流します。

sakura 46

好きな言葉やお名前などを綴るとよいでしょう。

sakura 47

レジンの上にアルファベットシールを乗せます。

sakura 48

竹串などで位置を調整し、硬化します。

sakura 49

このようにできました。

sakura 50

作家のためのレジン ぷっくりタイプを使います。

sakura 51

レジンをぷっくり盛ります。

sakura 52

竹串で全体に行き渡らせ、硬化します。

sakura 53

このようにできました。

sakura 54

ヤスリでバリなどを削り整えます。

sakura 55

ブラシで削りかすを取り除きます。

sakura 56

段差や欠けがある場合は…

sakura 57

レジンを少量盛って段差や欠けを埋めます。

sakura 58

竹串で均し、硬化します。

sakura 59

再びヤスリで削りってなめらかに整えます。

sakura 60

ピンバイスで穴を開けます。

sakura 61

穴にレジンを流します。

sakura 62

竹串で穴の中の空気を抜き、レジンを満タンに入れます。

sakura 63

ヒートンを挿し込みます。

sakura 65

ヒートンの根元にレジンを絡ませ硬化し、がっちり固めます。

sakura 66

仕上げのコーティングをします。

sakura 67

ヒートンの根元までしっかりコーティングします。

sakura 68

余分なコーティング液を落として硬化します。この作業をもう1度繰り返し、うるつやに仕上げます。

sakura 69

キーホルダー金具につなげれば完成です。

sakura 70

3.まとめ

さくらの季節がやってまいりました。今回は啓翁桜(けいおうざくら)という山形県産のさくらを丁寧に押して作られた押し花を使ったキーホルダーの作り方をご紹介いたしました。透明感のある淡い色合いのさくらの押し花の美しさを最大限に活かしたレジンキーホルダーです。

さくらの枝には、ゴールドのワイヤーを使いました。ところどころ折り曲げて不規則な形にしてからレジンに乗せます。その上に正面向きと横向きの2通りのさくらの押し花を組み合わせたので、とても自然に、そして大変表情豊かな印象になりました。

工夫したのはお花の縁取りです。淡く儚いさくら色の押し花は、レジンに入れると透明感も増して少しぼやけた感じになってしまいます。そこでミラーパウダーでゴールドの縁取りをして華やかさと存在感をプラスしたのです。

ミラーパウダーは余計なところに付くと取れにくく、仕上がりの美しさに影響が出てしまいます。先にマットコーティングをすればある程度防ぐことができるので、少し遠回りになりますがこのプロセスを挟むことをおすすめします。

さくらは気泡が入りやすい封入材なので、乗せる時にはちょっとしたコツが必要です。ふわっと一気に被せるのではなく、一角から下ろして空気を逃すようなイメージでゆっくりと倒します。花びらがレジン液にじわっと浸るのを確認しながら行うとよいでしょう。

それでも思わぬところから気泡が現れてしまった場合は、小さな薄片や粒状の封入材でうまく隠してしまうのもひとつの手です。今回はおしべに見立てたブリオンや枝に使用したワイヤーのカラーに合わせ、金箔ホイルを被せて対処しました。

淡い色合いのさくらとゴールドの組み合わせが美しい、季節感満載のレジンキーホルダー。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

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