目次
- 1.セット内容
- 2.その他の道具・材料
- 3.作品例
- 4.まとめ
粘土作品を趣味で制作していますが、なかなか納得のいく作品ができず、初心に帰ってパジコの『石塑粘土スターターセット』を購入してみました。はじめての方にもおすすめの基本的な道具と粘土が揃ったこのセットには、粘土の作品例や基本の作り方が書かれたレシピ本が付いています。今まで、自己流でなんとなく作成していましたが、このレシピ本を熟読して、基本から見直すことが出来ました。
今回はこのセットの粘土を使い、ルームライトを作りながら、粘土の基本や制作のコツを紹介します。ルームライトは、このセットの冊子にも作品例が付いているので、それを参考にアレンジしました。これから始める方にもわかりやすく、このセットについても詳しく紹介したいと思います。
今回使用するのはこちら
表紙の作品が可愛くて、わくわくします。
箱にはセットに入っているものが書かれています。
中をあけるとひとつひとつ袋に入った状態で、以下のものが入っていました。(袋から出して撮影しています。)
・石塑粘土『premier(プルミエ)』
・水性ニス
・粘土ベラ
・のし棒
・紙やすり
・クリアファイル
・レシピ本
基本の材料が揃っていて、レシピ本にのっている作品の中には、これだけでも作れそうなものもありました。
今回は、他にも材料や道具、着色素材なども用意して制作してみました。
※作る作品によっては不要なものもあります。
・アクリル絵の具
・筆
・シリコンモールド
・モールドオイル
・彫刻刀
・油性ペン
・マスキングテープ
・割りばし
・竹串
・粘土板
・新聞紙…やすりをかけたりする時などに粉が出るので、下に敷いておくと便利です。
・はさみ
・ボンド
※開封した粘土を保管する場合…
・ラップ
・チャック付きポリ袋
開封した粘土を一度に使い切れなかった場合は、ラップでしっかりと包み、チャック付きポリ袋に入れて保管してください。
・型抜き(クッキー型)
・ストロー
・やすり・・・写真上の紙やすり3枚はセット付属のやすりです。必要に応じて、棒やすり、爪やすり、スポンジやすり等を用意してください。
・キャンドルライト…ルームライトに使用します。
※レジン液で着色する場合
・UV/LEDレジン液
・レジン用着色料
・シリコンカップ
・シリコンスティック
・UV/LEDライト
・加工したいアクセサリー資材やマグネット、ブローチ等
ここからは、セットの材料を使い、いくつか作品を作ってみたいと思います。
まず、付属の粘土を開封してみました。
100gのものがついており、だいたいの大きさはメモリを参考にしてください。
さっそく作品を作っていきたいと思います。
まず、今回は付属のレシピ本の表紙でも紹介されているルームライトにチャレンジ。レシピ本に詳しい作り方が載っていたので、今回はそれを参考にアレンジして作ってみました。
付属のA5サイズのクリアファイルを縦長にして横5㎝のところでカットします。大きさはお好みで調節してください。
カットしたクリアファイルと同じ大きさになるように粘土をカットします。
両端に割りばしをおいて、厚みが均一になるようにセットしたら、カットしたファイルより大きくなるように粘土を伸ばします。付属粘土の半量を使いました。
粘土板がない場合は、クリアファイル等で代用できます。
伸ばしたら、上にカットしたクリアファイルをのせて、その大きさに沿ってヘラやカッターで周囲をカットします。
粘土からクリアファイルをはがし、今度はそのクリアファイルを作りたいランプシェードの大きさに丸めて、マスキングテープでとめます。
中にいれるキャンドルライトの大きさより若干大きくなるように、合わせました。
先ほどクリアファイルの大きさに合わせてカットした粘土をクリアファイルの上に巻き、境目をくっつけます。水で指を濡らして、ならしていきました。
今回は、アレンジして、レンガ風のパーツを下の方につけてみました。
小さなレンガ風の粘土パーツをたくさん作っていきます。厚みは割りばしに合わせ、縦横は7mm×15mmくらいの大きさのものを用意しました。
レンガに見立てた粘土を貼り付けていくために、ノリ代わりになるドベを作ります。ねんどと水3:1の割合で混ぜます。
ドベをたっぷりつけて、レンガにみたてた粘土を貼り付けていきます。
今回は2段貼り付けました。
ヘラや竹串、ストローなどを使って、窓になる穴を開けます。
屋根をつけます。直径がクリアファイルに巻き付けた粘土と合うように、成形していきます。
軽くのせてみてみたりしながらサイズを調節し、出来上がったら接着部分にドベをつけてくっつけ、ヘラや指でならしていきます。
屋根に旗をつける場合は、乾燥前にてっぺんに竹串で穴を開けます。
屋根も好きな形になるように型をつけました。乾燥後に彫刻刀で削ることもできますが、今回は乾燥前に竹串で型をつけました。
ここまでできたら、しっかりと乾燥させます。
あればスポンジなど通気性の良いものにのせて、底部分も空気に触れるように動かしながら、2~3日しっかりと乾燥させてください。
キットについていた粘土が余ったので、他の作品も作ってみました。
まずは、モールドに入れるだけの、とっても簡単なアロマストーン。
型に粘土いれる場合は、モールドにモールドオイルを塗ってから詰め込みます。モールドオイルを塗ると、入れた粘土が抜きやすいので、おすすめですよ。
シワにならないように粘土を詰め込み、余分な粘土は取り除きます。
粘土を裏から押し出します。
表裏ひっくり返しながら、2~3日乾燥させます。
アロマストーンは着色しないので、乾燥したら完成です。
次は、型抜きで作品を作ります。
ランプシェードを作る時と同じように、割りばしを両サイドに置き、厚みが均一になるように薄く伸ばしたら、上から押し付けて型を抜きます。
モールドオイルを型抜きの内側に塗っておくとスムーズに抜けますよ。
指で周囲をならして、整えます。
今回は、半分にカットしたストローで柄をつけました。竹串やヘラで柄をつけたり、乾燥後に彫刻刀で掘ってもいいですね。いろんな方法で楽しめますよ。
できたら、他の作品と同じ要領で乾燥させます。
自分でデザインした絵やフリーのイラスト素材などを使って作る場合は、絵や形を描いたものの上にクリアファイルをのせ、周囲を油性ペンでなぞったら、大きさに沿ってハサミでカットします。
それを、薄く伸ばした粘土の上にのせて、ヘラや竹串、カッターなどで周囲をカットして、形を作ります。
ヘラや割りばしを使って柄をつけました。
同じく、乾燥させます。
いろんな成形方法が楽しめますね。型を使わずに自由に成形しても楽しいですよ。
今回キットについていた粘土を使って、これだけの作品を作ることが出来ました。
ここからは、乾燥後の作業に入っていきます。
まずは、ルームライト。
中に入れていたクリアファイルを抜きます。抜いた後、内側が乾燥していないときは、更に1日ほど置いてください。
表面をやすりで整えます。セットには、粗目、中目、細目の3種類の紙やすりがついています。粗目→中目→細目の順に使い、表面をなめらかにしてください。
窓は棒やすりがぴったりでした。
ヒビや凹みのあるときの修正方法などもレシピ本で解説されていて、わかりやすかったです。
最後に、上につける旗を作ります。つま楊枝や竹串にマスキングテープを巻きつけ、三角にカットします。
マスキングテープの柄のままでも可愛いですが、今回はゴールドの油性ペンで上から色を付けました。
串が長い時は、短くカットして、あけておいた穴にさし、中にキャンドルライトを入れたら完成です。
その他の作品は着色してみました。
レシピ本を参考に、レジン液を塗り、UV/LEDライトで照射して固めたり、アクリル絵の具で着色して乾燥後ニスで仕上げたり、油性ペンで色を塗ったり、いろんな方法に挑戦しました。
できた作品は、お好みでブローチやアクセサリーに加工します。
お好みのパーツをボンドで貼り付けて、乾燥したら完成です。
ルームライトは粘土をたくさん使いましたが、思った以上にセット付属の粘土でいろんな作品を作ることが出来ました。
アロマストーンは、お好みの香水やアロマオイルをふきかけて、香りを楽しむことができますよ。
いかがでしたか?粘土制作に必要な材料が揃うので、はじめての方にもおすすめです。道具は使いまわしができるので、粘土を買い足せば、作品をどんどん増やすこともできますよ。
また、石塑粘土は、作れる作品のバリエーションが豊富なのも魅力です。固まればアロマストーンとしても利用できるので、モールドに入れて型をとるだけでもお洒落な作品が出来上がります。軽くて、イヤリングやピアスにしても重みを感じることがほとんどないので、付け心地も抜群!色を塗らなくても質感がとてもお洒落で、初心者の方にも扱いやすい粘土です。
粘土の基本も付属のレシピ本を読めばバッチリ!粘土初心者の方や、初心に戻って作品作りを楽しみたい方にとってもおすすめのセットです。