目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
高価な宝石やバッグよりも糸が欲しい。編み物糸も刺繍糸も、見ているだけで幸せ。そんな糸マニアさんにご紹介したい簡単レシピがあります。キッチンで挑戦できる手染めオリジナル糸の作り方です。
かわいい糸を眺めながら「これはソックスに変身させよう!」、「これは帽子に仕立てたらかわいいかも!」と想像を膨らませる時間ほど楽しいものはありません。ほんと、素敵なカラーの糸って癒されますよね。
作家さんの手染め糸や海外の糸はとてもかわいいのですが、貴重なものであったり少し高級だったりして、なかなかたくさんは購入できないものです。でも実は、手染めって意外と簡単なんです。
初めて染めた時は「これでいいの?」と自分でも半信半疑なくらい簡単でしたが、とってもかわいいソックスに変身しました。自宅で染められる簡単な方法をお伝えします。
・ブランク糸(今回はソックス用糸を使いました)
・染め粉(お好きなカラー)
色落ち防止剤
・洗面器(おけなど)
・お湯
・糸巻き機(オプショナル)
・かせくり機(オプショナル)
白糸のカセをほどき、さっと流すように水洗いします。
お湯を沸かし、お風呂の温度くらいに水で薄めて調節したものを洗面器にたっぷり用意します。同時に、使う染め粉を決めて洗面器の脇に並べて準備します。上手に仕上げるポイントのひとつは、ここで配色をあらかじめ決めておくことです。
用意するお湯の温度は、糸の帯に記載されている情報に従います。糸の種類によっては40度以上で固まってしまったり、繊維が傷んでしまう場合もあります。温度が高くなりすぎないよう注意しましょう。ここで使う糸の場合、40度以下なので少しぬるめの温度だと思います。
用意した洗面器に糸を入れ、まんべんなくお湯をかけます。糸が気持ちよく入浴するイメージです。
竹串で少しずつ染め粉を取り、ちょんと糸の上に乗せるように置いていきます。
1つの色を大きめのスペースに置いても良いですし、染め粉を重ねて混ぜることで新しい色を作るのも楽しいと思います。染め粉を乗せた時点よりもかなり薄めに染まることが多いので、綺麗に色付けるにはしっかりと乗せましょう。
20〜30分放置し、サッと水で洗い流します。新たに新しい水を洗面器に入れ、色落ち防止剤を3〜5滴入れてさらに10分待ちます。
水で色落ち防止剤を洗い流したら、風通りのいいところで乾かします。太陽に当ててしっかりと乾かすのも上手く仕上げるポイントです。この時柔軟剤を入れる方もいるそうですが、私は自然な感じが好きなのでこのまま乾かしています。乾かすときは、しっかり糸を広げて絡まらないようにしましょう。ここで絡んでしまうと後でほどく作業が大変です。
かわいい色合いになりました。
巻いてみました。
カセの糸を巻き取るのは、こちらの糸巻き機もおすすめです。長年使っていますが、シンプルで壊れにくく大活躍しています。
あとはお好きな作品に仕立てます。市販の糸と合わせてアクセントにしてもかわいいです。
最初に多めの緑色を使った後で、他の色を乗せてみました。ベースの色を最初に入れてから差し色を加えました。
いかがでしたか?手に入りやすい材料でどなたにでも出来る、オリジナル染糸の作り方をご紹介いたしました。キッチンで気軽にチャレンジできるレシピです。
ここでは編み物用ソックヤーンを染める方法をご紹介いたしましたが、どんな糸でも染め方は同じです。例えば刺繍糸であれば白い糸を購入し、同じように段染めカラーや自分の好きな色に染められます。また、マフラーなどであれば編んだ後でも同じように染められます。
上手に仕上げるポイントも2つご紹介いたしました。ひとつめは、ざっくりとしたイメージで最初に色を決めておくこと。ワクワクしながらどんな仕上がりになるのかを想像し、配色プランを立ててから作業に入ります。
もうひとつのポイントは、しっかり乾かすこと。染め終わったらよ〜く太陽に当てましょう。絡まらないよう、広げて乾かすのも大切です。
ご自分だけのオリジナルカラーの手染めの糸作り、ワクワクしながら挑戦してみてはいかがでしょうか。