目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
いつも家にある比較的安価な食品を媒体に、お気に入りのエッセンシャルオイルで作るサシェ。経済的で、実用的なアロマクラフトをご紹介いたします。
・お米(洗っていない生米)
・エッセンシャルオイル
・計量スプーン
・ふた付きの空き瓶
・お茶パック
エッセンシャルオイルを染み込ませる媒体は、われわれ日本人にとって最も身近な食品のひとつ、お米!洗っていない生米を使います。
エッセンシャルオイルは、お好きなものを。シーツなどのベッドリネンの替えを収納しているドレッサーの引き出しに入れるサシェを作りたいので、睡眠促進効果のあるラベンダーを使います。
お米とエッセンシャルオイルの割合もお好みでOK。しっかり香らせたいならオイル多めに、ほのかに漂わせたいなら少なめに。私のいつものフォーミュラは、お米大さじ4(1/4カップ)。
そこにエッセンシャルオイルを10滴(約0.5ml)垂らします。
エッセンシャルオイルの重さや体積を計るのは現実的ではないので、ほとんどのレシピではアプリケーターから何回ぽたりと落ちるか、つまり何滴かで表示されています。「20滴で1ml」と覚えておくと良いでしょう。計算すると、1滴は0.05mlとなりますね。
ただし、これを目安にするには条件があります。それは、けっしてボトルに勢いをつけないこと。パスタやピザにタバスコをかけるように、振り入れてはなりません。ボトルを傾けて、自然にぽたりと落ちた1滴が0.05mlなのです。
同じ100%のエッセンシャルオイルでも、サラッとしたものから粘性が強いものまでいろいろあります。傾けたらすぐにポトポトポトッと一気に何滴も落ちてくることもあれば、中には数十秒待ってやっと1滴、というものも。入れ過ぎを防ぐため、慣れるまでは気をつけると良いでしょう。
オイルを10滴入れたらスプーンなどでよくかき混ぜます。
これだけでももちろんOKですが、ドライラベンダーのつぼみもちょっぴり加えます。
パラパラっと、小さじ1くらい入れました。
スプーンで混ぜます。
すぐにサシェにしても良いですが、余裕があればふた付きの空き瓶やジッパー付きの保存袋などに入れて半日からひと晩閉じ込めてお米にオイルをしっかりしみ込ませます。
ハンカチの引き出しには、いつも囲まれていたいバラの香りを。ローズオットーはいちばん好きなオイルで、毎日使うスキントナーもこれで作っています。
ローズのような非常に高価なオイルには100%のピュアのものもありますが、無臭のオイルに薄められて売られている場合も多いです。これもホホバオイルに混ぜられたものです。これは日本円で1500円くらいですが、もしもこれが混ぜ物なしのローズオットーだったとしたら、4万円以上(!)になってしまいます。
薄められているとは言えホホバオイルにしっかりと香りが移っているので、お米大さじ4に対して10滴で私には十分ですが、物足りないようなら数滴多めに入れます。逆に100%のローズオットーをお持ちの場合は、10滴だと強すぎるのではないかと思いますので、2、3滴入れたら様子を見られると良いでしょう。
お米とオイルを混ぜたら、ドライローズの花びらもぱらりと追加。
ジャムの空き瓶に入れてふたを閉め、しばらくなじませておきます。
サシェに仕上げます。大さじ4のお米にちょうどいい、お茶パックを使います。
スプーンで詰めます。
レシピの2倍で作ったので、2袋できました。
袋をねじっても良いですが、引き出しの底でお米がこぼれないようミシンで縫い閉じました。
あれば、重なった部分をくるりと折り返して閉じるタイプのお茶パックの方が便利です。それだと開け閉めが自由なので、香りが弱まったらオイルを簡単に追加することができます。
このまま使ってももちろんOKですが、お気に入りの布地で作った巾着袋に入れればますます愛着が湧きます。ローズのサシェはピンクの巾着袋に
ラベンダーはブルーの巾着袋に。
巾着袋の作り方は、こちらでご覧いただけます。
ドライフラワーだけを詰めたサシェは優雅ですが、種類によっては期待するより香りが持続しないこともあるかもしれません。エッセンシャルオイルなら、香りが弱まったら追加もOK!なによりお米というどなたのご家庭にもある比較的安価な食品を媒体にするので、オイル以外の初期費用はほとんど掛かりません。
エッセンシャルオイルは、ボトルを傾けた時にアプリケーターから自然にぽたりと落ちるのを1滴と数えます。勢いをつけて振り入れると、分量が変わってしまいます。オイルにはサラッと水のようなものからねっとりとしたものまでいろいろありますので、慣れるまで気をつけると良いと思います。
ここではベッドリネンやハンカチの引き出しに入れるお花のエッセンシャルオイルを使ったサシェをご紹介いたしましたが、爽やかな柑橘系やミント系、虫除け効果のあるウッド系やスパイス系など、お好みや用途に合わせて選べます。香りのクラフト、楽しみましょう!