目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
フェイシャルトナーやスクラブ、入浴剤など、私が10年以上愛用しているホームメイドのレシピをいくつかお伝えしてきましたが、今日ご紹介するのは私のセルフケアの基本中の基本のブレンドオイル。と言っても材料は2つだけ!秘密(?)は日本で昔から愛されている美容オイルです。
毎朝・毎晩の保湿に、フェイシャルマッサージに、そして髪にしなやかさと艶も与えてくれる、万能ブレンドオイルの作り方と使い方です。
・カメリア(椿)オイル
・エッセンシャルオイル(ローズを使用)
・ドロッパーボトル
・じょうご(あれば)
ホホバオイル、ココナッツオイル、アボカドオイル、アプリコットカーネルオイル…とさまざまなキャリアオイルを使いますが、顔につけるものの中で一番好きなのは、ずばり、カメリアシードオイルです。日本語でいう椿オイルのことです。これはアメリカでボトリングされたものですが、生産国は日本。
キャリアオイルを選ぶ時の判断事項のひとつに、コメドジェニック指数(comedogenic rating)というものがあります。これは簡単にいうと、「毛穴をふさぐ傾向」を0から5の間の数字で示したもの。コメドジェニック指数0のオイルがもっとも毛穴に詰まりにくく、数字が上がるごとにその傾向も上がります。
毛穴の詰まりはニキビの原因になりますので、コメドジェニック指数は低ければ低いほど肌に良いということになります。大半の文献ではコメドジェニック指数0から2までのオイルがノンコメドジェニックとされており、3まではスキンケア向けとして売られています。
私が毎朝毎晩の保湿にカメリアシードオイルを選ぶ理由は、0~1というそのコメドジェニック指数の低さと、吸収の早さです。特にニキビが出来やすい肌ではありませんが、毛穴の詰まりは避けるに越したことはありません。そしてメイクの前や寝る時など、いつまでもギラギラ・ベトベトしているのは嫌なので、さらっと吸い込まれるカメリアシードオイルが理想なのです。
乾燥具合や用途などで使用量を変えたいので、ドロッパー付き(スポイト式)ボトルが便利です。
大瓶から小瓶へとオイルを移し替えるときは、じょうごを使うとこぼさず入れられます。
このボトルの容量は1オンス(30ml)と分かっているので、計量せず8分目まで注ぎます。
カメリアシードオイルはそのまんまでも十分保湿オイルとして機能しますが、私はフェイシャルトナーの香りに合わせてローズのエッセンシャルオイルを加えています。
顔にはあまりきつい香りを残したくないので、0.5%濃度に抑えています。キャリアオイル30mlに対し、3滴のエッセンシャルオイルを配合すると0.5%のブレンドオイルが出来上がります。
ふたを閉めて揺すってよく混ぜ合わせれば完成です。
朝晩のスキンケアには、フェイシャルトナー(作り方はこちら)で肌を整えた後、少量を手のひらに取って…
そこにフェイシャルトナーを落とします。
油と水は混ざらないので、分離していますが…
手のひらで温めながら混ぜれば、乳液と同じ役目をするミクスチャーに。フェイシャルトナーのみでつっぱり感はなくなりますが、乾燥しやすい頬やシワを防ぎたい目元や口元、顎の下などを中心にこのミクスチャーを手のひらで包む感じで吸収させます。
コットンパッドを使う場合は、先にトナーをたっぷり染み込ませて…
そこにオイルを落とします。保湿だけでなく、クレンジングにも使えるオイルです。
最近のお気に入り、グアシャ(カッサ)マッサージにも、このカメリアシードとローズオットーのブレンドオイルを使っています。
髪にも良いのがカメリアシードオイル。タオルドライ後のまだ濡れた髪にも、ドライヤー後の仕上げにも使えます。いずれの場合もドバッと付けず、手のひら全体に伸ばしてから毛先を中心に馴染ませていくのが効果的な使い方です。
基礎化粧品の手作りを始めてから10年以上、良いと聞けば片っ端から試し、さまざまなキャリアオイルを取り入れてきました。ここでは中でも私が顔につけるもので一番気に入っている、カメリアシードオイルを使ったブレンドオイルをご紹介いたしました。朝晩の保湿に、フェイシャルマッサージに、そしてヘアケアにと、万能なオイルです。
私のスキンケアでは、乳液の代わりにフェイシャルトナーとオイルを混ぜたものを使います。水分と油分が乳化されて最初から混ざっている市販の乳液と違い、毎回手のひらで温めながら混ぜる必要がありますが、さっぱりしたいときはトナー多めに、しっとり仕上げたい場合はオイル多めにと、その日の肌コンディションに合わせて調整できるのが利点です。
シンプルが一番!毛穴を塞ぎにくいキャリアオイルを母体に好きな香りのエッセンシャルオイルを配合して、顔、体、髪と全身ケアできる簡単ブレンドオイルを作ってみませんか。