目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
お風呂に入れるとしゅわしゅわ~っと泡を出しながら溶ける、バスボム。イギリスの自然派コスメブランドが斬新な色や香りのおしゃれなものを売り出してからこの呼び方が定着したように感じますが、炭酸ガスを発する固形の入浴剤は昭和の頃から存在していましたよね。われわれ日本人はお風呂大好き!入浴剤にもお詳しい方が多いのではないでしょうか。
私が毎回お風呂に入浴剤を入れるようになったのは、アメリカに移住してからのことです。サンディエゴの水道水はとにかく硬く、シャワーの後に肌がつっぱるのです。最後にペットボトルのお水を頭からかけたり、体全体に化粧水をつけたりと、様々な応急処置を試みたものです。慣れるのに半年ほどかかりました。
今では何の支障も感じなくなりましたが、朝は洗顔の代わりにトナーで拭き取るのみ、シャワーの後は間髪入れずにオイルやローションをつける、お風呂には必ず入浴剤を入れる、という習慣はそのまま根付いています。
混ぜるだけで完成するバスソルト類と違い、型に入れたり乾燥させたりとステップのあるバスボムは、私の中では自宅用というよりプレゼント向け。香りや色をつけたり、ドライフラワーを足したりと、見た目もおしゃれにできるのがバスボムの利点です。
ここではオレンジの香りのバスボムの作り方をご紹介いたします。
・ベーキングソーダ(重曹)
・クエン酸
・コーンスターチ(または片栗粉)
・シーソルト
・マイカパウダー(色を付ける場合)
・アーモンドオイル(または他のオイル)
・エッセンシャルオイル(香りを付ける場合)
・お水
・大きめのボウル
・計量カップ
・計量スプーン
・丸い型(または他の型)
バスボムの泡の元は、ベーキングソーダ(重曹)とクエン酸。この2つの材料を混ぜたものがお水に触れることによって起きる化学反応が、しゅわしゅわ~の秘密なのです。
ベーキングソーダとクエン酸の割合は、2:1がベスト。ここでは直径約2.5インチ(約6cm)の丸型のモールドにちょうど良い量ができるよう、1/4カップ(大さじ4)のベーキングソーダを量ります。
作業しやすいよう、大きめのボウルを使います。
クエン酸は、大さじ2。
ベーキングソーダを入れたボウルに追加します。
ベーキングソーダとクエン酸のみでは固まりにくいので、コーンスターチも大さじ2ほど足します。
コーンスターチにはお肌すべすべ効果があるのでおすすめですが、なければ片栗粉でも代用可能です。
体が温まるお塩も、大さじ2入れます。
バスボムに色を付けたい場合は、マイカパウダーをここで足します。
あれば食紅でもOKです。
油分や水分を追加すると濃く出るので、ほんのちょっぴりの量で始めると良いでしょう。
粉類にしっかり混ぜ込みます。
均一になったら…
オイルを入れます。ここではアーモンドオイルを使いますが、ココナッツオイルやホホバオイルなど、どのキャリアオイルでも変わりません。
オイルの量は、小さじ2です。
一ヶ所にぼとんと落とすより、広範囲に振りかけるように入れるとなじみやすくなります。
さっとかき混ぜます。
香りを付けたい場合は、ここでエッセンシャルオイルを。私は爽やかなオレンジのオイルを選びました。
バスボムのサイズによりますが、私の型は大きめなので、10滴ほど。
粉類とオイルが均一になるよう、よーくかき混ぜると、握った時に…
ある程度固まるようになります。
ここにお水を少しずつ足しながら、さらに硬くしっかり握れるテクスチャーにします。お水は一度に入れると化学反応が始まってしまうので、スプーンを使ったり、手に付けたお水をパッパッと振りかけたりと工夫してなるべく細かい水滴が散らばるようにします。手っ取り早いのはスプレーボトルに入れたお水です。
シュッとひと吹きかけてはよく混ぜ…
しっかり握れる硬さにします。
型に入れます。
2個を合わせて使うタイプのものの場合は、反対にもしっかり押し込みます。
両方の型を埋めたら…
2つを合わせてぎゅーっと押し付けてまん丸にします。
型から外して…
トレイなどに出して乾かせば出来上がりです。日当たりの良い場所に置いておけば、半日~1日でカチカチに固まります。
意外と身近な材料で簡単に自作できるバスボム。慣れるまでちょっとハードルの高さを感じるのは、粉類に対しての水分加減でしょうか。先にオイル類を馴染ませてしっとりさせておくことで急激な化学反応を抑えることができるので、私のレシピは失敗率が低いのではないかと思います。
慣れたら色や香りにバリエをつけたり、しゅわ~っと溶ける時にドライフラワーの花びらやドライフルーツがバスタブに浮かぶようにしたりと、色々楽しめます。中に小さなおもちゃを入れれば、お風呂嫌いのお子さまも積極的に湯船に浸かるようになるかもしれませんね。
ぜひお試しください。