作品レシピ
2024年09月11日

ぷっくりとした実がゆらゆら揺れる、レジンで作るリアルなぶどうのピアス

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ぷっくりとした実がゆらゆら揺れる、レジンで作るリアルなぶどうのピアスのレシピをご紹介いたします。夏と秋にかけてが旬のぶどうは、今の時期のレジンチャーム作りにはぴったりなモチーフです。 

 

レジンパーツの形成に使用するのは、100円ショップで手に入るお馴染みの球体モールド。丸みを活かし、巨峰やマスカットカラーに着色したレジンを流し込んで果実を再現します。同じものを複数作る必要があるので手間と時間はかかるかもしれませんが、ひとつひとつの工程はそれほど難しくありませんので初心者さんでもチャレンジできます。 

 

Tピンを利用したヒートンの上手な作り方やバランスよく房に仕上げるためのこつなどを含め、詳しい作り方をステップバイステップでご説明いたします。 

 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

作家のためのレジン

作家のためのレジン着色剤

調色パレット(5個入り)

調色スティック

UV-LEDライト

ピンセット

エンボスヒーター

丸やっとこ、平やっとこ

球体モールド

Tピン

丸カン

レジンクリーナー

ピアスパーツ

葉っぱパーツ

2.作り方

着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当なモールドを用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。

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透明のレジン液を流し入れます。

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赤と青の着色剤を使います。赤みの強い紫を作る場合は、あえて紫の着色剤は使わずに赤と青の2色を混ぜます。マスカットを作る場合は緑と黄色の組み合わせがおすすめです。

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赤と青の着色剤を1:1の割合で落し入れ、調色スティックで混ぜます。

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赤の着色剤を足して調色スティックでムラがなくなるまでしっかりと混ぜます。

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エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます。気泡を抜いたら冷まします。

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太さ0.5mmm、長さ16mmのTピンを使ってヒートンを作ります。

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Tピンの平らな端を平やっとこで挟み、90度に折ります。

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丸やっとこに持ち替えます。ピン先を掴み、丸やっとこの先に巻きつけるようにして丸めます。

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ヒートンができました。細いピンでも2回巻けば丈夫になります。

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同じものを13個作ります。

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ぶどうの実のパーツを作ります。直径約8mmの球体モールドに紫の着色レジンを入れます。表面が少し凹む程度の量に留めましょう。

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表を180秒、裏返して120秒硬化します。

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硬化熱が冷めたら球体を取り出します。レジンクリーナーを使うとシリコンモールドを傷付けずにうまく取り出すことができます。筆先にレジンクリーナーを染み込ませ、レジンパーツとモールドの隙間に差し込みます。

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モールドの底から揉んでクリーナーを全体に行き渡らせ、取り出します。

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凹みの部分を上にしてモールドに乗せます。紫の着色レジンを平らな部分に1滴塗り、ヒートンを添えます。

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ヒートンを添えたまま30秒硬化します。

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補強のためにヒートンの周りに紫の着色レジンを塗り、60秒硬化します。

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綺麗な球体になるように、平らな部分に紫の着色レジンを塗って120秒硬化します。

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同じものを13個作ります。本来ならコーティングをして仕上げるところですが、今回は省略します。組み立て後はヒートンとの境目が内側に隠れてしまうからです。より綺麗に仕上げたい場合はお好みでコーティングをしましょう。

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次に作った実のパーツを繋いでぶどうの房に仕立てます。直径5mmの丸カンを使って組み立てます。

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平やっとこ2本で丸カンの切り口を挟み、ひねって開きます(やり方はこちら)。4粒のぶどうの実のパーツのヒートンの輪に通して丸カンを閉じます。これと同じクラスターを3つ作ります。

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3つのうちの2つのクラスターを新しい丸カンに通して閉じます。

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2つ通したパーツを新しい丸カンに通します。この時、粒が丸カンを挟んで左右に2つずつ分かれる位置になるようにしましょう。

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同じ丸カンに残りの1つを通して閉じます。

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新しい丸カンに通します。この時、粒が丸カンを挟んで左右に2つずつ分かれる位置になるようにしましょう。

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同じ丸カンに残っている1粒のぶどうの実のパーツを通して閉じます。

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新しい丸カンにぶどうの実、葉っぱ、ピアスそれぞれのパーツを通して閉じます。ぶどうの実のパーツを繋げる際は、粒が丸カンを挟んで左右に2つずつ分かれる位置になるようにしましょう。

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完成です。

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3.まとめ

ぷっくりとした実がゆらゆら揺れる、レジンで作るリアルなぶどうのピアスのレシピをご紹介いたしました。繰り返しの作業が多く少し手間はかかりますが、ひとつひとつの工程はあまり難しくありませんので、初心者さんでも挑戦できます。

今回ぶどうの実の形成に使用するのは、球体モールド。100円ショップなどでも手に入る一般的なアイテムです。小さなまん丸パーツが作れるので、ぶどうの実の丸みを容易に再現できます。着色レジンの色味次第で巨峰やマスカットなどバラエティのあるぶどう作りが楽しめます。

ぶどうと言えば紫色が一般的かもしれませんが、今回は赤みの強い明るめの巨峰カラーにこだわりました。そこであえて紫の着色剤は避け、赤と青の2色を配合してカラーレジンを作りました。マスカットを作る場合は、緑色と黄色を混ぜるとよいでしょう。

球体のモールドは硬化後のパーツが外しにくいことがあります。無理に取り出そうとするとモールドを傷つけてしまいますので、そのような場合はレジンクリーナーを使用します。筆にクリーナーを染み込ませてレジンパーツとモールドの間に塗り、全体に行き渡らせてから取り出しましょう。

今回使用するヒートンは、太さ0.5mm、長さ16mmのTピンで自作しました。今まで同じようなものを作る時は少しでも丈夫に仕上げようと太さ0.7mmの太めのピンを1回だけ丸めていました。しかし今回はワイヤーを2周させることで細くても丈夫なヒートンになっています。

今回のような小さめのパーツを通す分には問題ありませんが、大きめのキーホルダーなどに使用する場合は太めのTピンで作るか、または市販のヒートンを選ぶとよいでしょう。ピンが太いと硬くて丸めにくいので、ワイヤーの扱いがお得意でない方には市販のヒートンをおすすめします。

本来このような作品の仕上げにはひとつひとつのパーツにコーティングを施します。しかし今回はオプショナルです。ぶどうの粒を繋いで房に組み立てるとヒートンとの境目が内側に隠れてしまうからです。十分な透明感とツヤがある場合はコーティングは省略しても支障ありません。より綺麗に仕上げたい場合はお好みでひと粒ずつコーティングを塗りましょう。

13粒のヒートン付き果実パーツは、丸カンに通してクラスター状にして房に仕立てます。最初は3粒のクラスターに、そしてそれらを繋いでさらに大きなクラスターに、と進めます。バランスの良い房になるよう、丸カンを挟んで左右に分かれるように配置しましょう。

ぷっくりとした実がゆらゆら揺れる、レジンで作るリアルなぶどうのピアス。ピアスやイヤリングだけでなく、少し大きめに作ってキーホルダーにしても可愛いと思います。これからの季節にぴったり!ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

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