目次
- 1.材料と道具
- 2.巻き方
- 3.まとめ
刺繍枠に布が巻かれているのをご覧になったことがあるかと思います。これには、作業中に布地が弛んでくるのを防いだり、デリケートなマテリアルのダメージを防ぐなどの目的があります。
私は小さなワンポイント刺繍が多いので大きな枠はあまり使わないし、麻などの丈夫な生地を選ぶことが多いので、ほとんど必要性を感じたことがありませんでした。過去に試しにいくつかの刺繍枠に巻いてみたこともありますが、「なんだか年季の入った古道具みたい!」とテンションがアップした以外はほとんど違いを感じず…古くなっても付け替えることなく、今はどれも裸のままです。
ところが先週はじめてパンチニードルに挑戦してみたところ、布が弛むこと、弛むこと!数回刺すごとに張り直さなければならず、これはノンスリップタイプの枠を買わなければならないかしら?と思ったのですが、とりあえず手持ちのテープを巻いてみることにしました。
今日は巻き方のご紹介です。
・刺繍枠
・布テープ (綾テープやバイアステープ など)
・ハサミ
・クリップ
・縫針
・糸
薄手でストレッチ性のある布テープが適しています。私は家にあった綾テープを使いましたが、バイアステープも少し伸びてフィットするので、適しています。
幅は1cm前後が巻きやすいです。長さは枠のサイズ、テープの幅、伸縮性、巻きの固さなどによりますが、「思った以上に必要」ということを念頭に置かれると良いと思います。私は4インチ(約10cm)の刺繍枠に3/8インチ(約1cm)幅のテープを巻きましたが、残ったテープの長さを測って最初の長さから引いたところ、2ヤード8インチ(約203cm)使っていたようでした。
直径10cmの刺繍枠に、幅1cm弱の綾テープが2メートルちょっと必要、というのが目安のひとつになるかと思います。
刺繍枠は、2ピース構成。
テープを巻くのは外枠でも内枠でも効果は同じですが、止め金具のついていない内枠の方が巻きやすいです。
枠に対し、45度の角度でテープの端を当てます。
テープの端が内側で終わるように調整して、巻き始めます。
テープとテープが少し重なるようにして…
ギュッと引っ張りながらしっかりと巻きつけます。
巻き始めが解けてこないよう、クリップで止めます。手元にあった仮止めクリップを使いましたが、事務用のものでも洗濯ばさみでも構いません。
なるべく等間隔になるように気をつけながら、巻き進めます。
途中で解けることはまずありませんが、うっかり緩ませてしまったり部分的に巻き直ししたい場合などを踏まえ、念のため数カ所クリップで止めても良いと思います。
巻き始めのところに戻ってきたら…
最初のクリップを外し、巻き始めに重ねて隙間を埋めます。
クリップで押さえ、内側に切り口がくるようにハサミでカットします。
針と糸で切り口を縫い止めます。補強のため2本取りにして、まつり縫いで往復しました。
玉結びが見えないようテープの裏に隠し、糸端をカット処理すれば出来上がりです。
これでニードルパンチのアタックにも耐えられるかしら?
普通の刺繍針と違って刺す時の衝撃が大きいためか、ニードルパンチをしてみたら頻繁に布の張り直しが必要だったので、枠に滑り止めの布テープを巻いてみました。これで問題解消するといいなぁ、と思います。