目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
遅ればせながらデビューしてみた、フレンチニッティング。日本ではリリアンの名でおなじみのキッズクラフト向けの編み機です。単純作業の繰り返しが楽しく、出来上がったカラフルで長〜いコードで何をしようかな?とワクワクしながら、手が止まりません。
でもちょっぴり引っかかるポイントがありました。ペグにぐるりと巻いて張った毛糸が途中で緩んでくるので、常に巻き直しをしていることに気づいたんです。そこで、もっとスムーズな方法はないかしら?と思い、あれこれ試してみることにしました。
そこでたどり着いた結論が、右利きの私が右手でピンを持って作業するのに、糸端が右側へ流れているのが不自然であるということ。ベースの糸の巻き方を逆回りにして、糸端を左に流してみたら、あら、スッキリ!しかも糸が常にピンと張っていて、とっても編みやすくなりました。
リリアンはじめてさんにも、もう何十年も楽しんでいらっしゃる方にも、ぜひ見ていただきたい編み方です。
・フレンチニッター(リリアン)
・細めの編み針(またはピン)
・糸切りばさみ
・毛糸
フレンチニッターについてきたプラスチックのピンでも支障はなかったのですが、もっと毛糸を引っ掛けやすいツールはないかな?と思って家にあるものをあれこれ試してみました。かぎ針、とじ針、目打ちなどで編んでみましたが、私にはこれが一番でした。竹製の細めの短い棒針です。
使う毛糸の太さや素材にもよるとも思いますので、その都度どれが合うか試されると良いと思います。
基本の使い方では、「それぞれのペグには時計まわりに、毛糸の方向は時計と反対まわりに」巻きましたが、ここでは逆にします。ひとつめのペグ(右下)に時計と反対まわりにぐるりと巻きつけ、糸端を時計回りに左へ持っていき、2つめのペグ(左下)に時計と反対まわりに巻きつけています。
4つめのペグに時計と反対周りにぐるりと巻きつけ、糸端を時計まわりに下に下ろしたところです。
それぞれのペグに巻きつけた毛糸を編み針(ピン)で押さえ、ペグの根元へ下ろします。
左手の小指と薬指の間に毛糸の端を挟んで…
人差し指と親指でニッター本体を持ちます。
すると、2周めの毛糸が常にピンと張っている状態になるんです。
ぐるりと1周させて常に4つのペグに毛糸がかかっている状態する必要って、実はありませんよね。作業するペグにピタッとかかっていればそれでOK。なので、次のペグ(左)を中継点に、ニッターを持った人差し指に常にしっかりかかっていればよいということです。
編み針(またはピン)で最初にかけたペグの根元にあるループを拾って…
ペグの反対側へ移動させます。
右手でニッターの下を掴み、時計と反対まわりに90度回転。
すると、次に作業するペグが手前に来ます。ペグの根元のループをピンで拾い上げて…
ペグの向こう側へ。この時にピンで全体を押し下げます。
右手でニッターを時計と反対まわりに90度回転させて、3つめのペグを手前に持ってきます。ニッターを持つ左手はそのまま、糸を巻き直したりする必要もなく、2周めの毛糸がピンと張っている状態が保てています。
3つめのペグの根元のループをピンで拾い…
ペグの向こう側へ。
ひとつ前のペグにかけたループも一緒に、根元へ押し下げます。
継続的に編めるので、とにかくスイスイ。仕上がりも、基本の編み方で作ったものとまったく同じです。
楽しいけれど、ちょっぴり違和感を覚えた基本の編み方。糸を巻く方向を変えただけで、ぐんと編みやすくなりました。右利きさんならぜひぜひお試しいただきたい方法です。
フレンチニッティング、ますますはまりそうな予感です!