目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
数年前から金属のアクセサリーを長時間着けると肌が反応を起こすようになってしまったので、この夏思い立って手持ちのネックレスのチェーンをシルクやレザーのコードに付け替えて使っています。
計り売りのレザーコードを余裕を持って長めに購入したらちょうどネックレスにできる長さの余りが出たので、天然石をひとつぶ通して超絶かんたんなペンダントを作りました。
輪が繋がっているチェーンと違い、ひも類は直接カンを通すことができません。そこで、太さや素材によって留め金具の接続をするための方法を選びます。ここではスエードやリボンの切り口の処理にも適しているひも留め金具を使用しています。
・革ひも45cm(太さ1mmのものを使用)
・ひも留め金具2個
・平やっとこ
・ジュエリー用ボンド(なくてもOK)
・よく切れるハサミ
・天然石ビーズ(ハウライトを使用)
・スペーサービーズ2個(なくてもOK)
・丸カン2個
・クラスプ(留め金具)1個
ネックレスは、長さによってチョーカー、プリンセス、マティネなどの名称で呼ばれます。最も一般的なのがプリンセスで、長さは18インチ(45cm)前後。ペンダントという別称もあります。残りの革ひもの長さがたまたま18インチだったので、天然石をぶら下げてかんたんなペンダントを作ることにしました。
革ひもには輪がないので、直接カンを通すことができません。そこで、このような小さな金具をひも先に取り付けます。
反対側は開いていて、コの字型をしています。
スエード紐など、コの字の内側いっぱいに挟まる太さであれば必要ありませんが、私が使う革ひもは金具に対してやや細いので、念の為ジュエリーボンドで補強します。
針先のように細いノズルから出せるボンドであれば直接、そうでなければつまようじなどの先に少し取って、コの字の内側にちょこっと付けます。
ひもを接着します。この時、上から切り口が出ないように気を付けます。
接着したら…
平やっとこを使い、片方の壁を倒します。
しっかりと折り曲げます。
平やっとこの面を利用すると均一になります。
しっかり挟めたら…
利き手で扱えるよう角度を変えて…
反対側も平やっとこで倒します。
ぎゅっと挟み、抜けないことを確認します。
天然石ビーズの穴に革ひもを通します。これはターコイズ色に染められたハウライト。安価で手に入りやすい素材です。
穴に対して革ひもが太くきついようなら、よく切れるハサミで角度をつけて先をカットします。
これで入りやすくなります。
それでもきついなら、細いドリルで穴の中を優しく削るのもオプションです。ウッドやプラスチックと違って石は割れやすいので、無理は禁物。高価な石は万が一の場合悔しいので、逆にひもの太さを変える方が良いでしょう。
ひもに通し、真ん中に持ってきます。
シンプル狙いではありますが、ちょっと寂しい印象なので、左右にスペーサービーズを足しました。
反対のひも先にも金具を付けます。
輪の部分に丸カンを付けます。丸カンの開け方と閉め方は、こちらでお読みいただけます。
片方の処理の完了です。
もう一方の丸カンには、クラスプも通します。ここではロブスタークラスプ(カニカン、ナスカン)を使っていますが、引き輪でも良いでしょう。
これでネックレスを首の後ろで留めることができます。
超絶かんたんなターコイズ風ペンダントの出来上がりです。
ちょっぴり存在感のある石やチャームをひとつだけぶら下げたシンプルペンダント。普段着に合うので、作ったものも買ったものもこのタイプが一番多いです。たまたま18インチの革ひもが残ったので、即席でハウライトのペンダントを作りました。
チェーンと違ってカンを直接通す輪がないコード類は、太さや素材に見合った方法で留め金具を接続するためのパーツを付ける必要があります。シルクコードはノット(結び目)をストッパーにボールチップなどを付けることができますが(付け方はこちら)、革ひもの結び目は大きくなるので向きません。
レザークラフトのコーナーに行くと、実にさまざまなサイズや形、素材のパーツが売られています。スエード紐などを数本並べて挟める平たい形をしたコードエンド、太めの革ひもを束ねた先を押し込めるエンドキャップなど、プロジェクトに合わせて選ぶと良いでしょう。
Tシャツにも合うシンプルなひと粒天然石のペンダント。ぜひ作ってみてください。