見返しがかわいい！お弁当バッグにもおすすめの裏地付きマチ広ミニトートバッグの作り方

1．材料と道具

生地（綿麻キャンバス生地）

　〈本体表地〉　　　W32　H27㎝（２枚）
　〈本体裏地〉　　　W32　H24㎝（２枚）
　〈見返し生地〉　　W32　H５㎝（２枚）

　〈持ち手生地〉　　W10　H36㎝（２枚）
　※2.5㎝幅のカバンテープでも代用可能

　〈ポケット生地〉　W18　H26㎝（１枚）

接着芯

プラスナップ(13mm)

裁ちばさみ

定規

仮止めクリップ

チャコペン

待ち針

ミシン針（11番）

ミシン糸（60番）

ミシン

アイロン

2．作り方

布を裁断します。バッグ本体の表地の寸法は32x27cmです。2枚用意します。裏面に同じ大きさの接着芯を貼ります。

バッグ本体の裏地の寸法は32×24cmです。2枚用意します。

見返し生地の寸法は32×5cmです。2枚用意します。裏面に同じサイズの接着芯を貼ります。厚めの接着芯を使用する場合は、縫い代1cmを除いて貼りましょう。

持ち手生地の寸法は10×36cmです。2枚用意します。裏面に同じサイズの接着芯を貼ります。2.5cm幅のカバンテープでも代用可能です。カバンテープを使用する場合は縦30cmのものを2本用意しましょう。

内ポケットを付ける場合は、18×26cmを1枚準備します。

表地、見返し生地、持ち手生地の裏面に接着芯を貼ります(接着芯の選び方と貼り方はこちら)。

バッグ本体の表地と裏地の底マチをカットします。表地と裏地はそれぞれ重ねてクリップで固定しましょう。

表地と裏地それぞれの下の角に5x5cmの正方形を描き、線に沿ってカットします。

タグを付ける場合は、上から4cmの位置に縫い付けます。決まりはありません。お好きなところに配置しましょう。

表地を中表に合わせてクリップで固定し、両脇と底を縫い代1cmで縫い合わせます。

両脇と底を縫い合わせました。

アイロンで縫い代を割ります。

底のマチを作ります。脇の縫い目と底の縫い目を合わせ、クリップで止めます。

縫い代1cmで縫い合わせます。

表地が完成しました。

持ち手を作ります。持ち手の生地を外表で半分に折り、アイロンで跡を付けます。

生地を開き、中心に向けて両端を折ります。

さらに半分に折ります。

もう1つも同様の手順で折り、両端を縫い代2mmで縫います。

持ち手が完成しました。

内ポケットを作ります。生地を中表に半分に折ります。裏表が分かりにくい生地を使用する場合は、テープなどで印を付けると間違いません。

縫い代1cmで両端と底を縫い合わせます。ポケットの底の中心に返し口を作ります。

四隅の余分な縫い代を斜めにカットします。

アイロンで縫い代を割ります。

底の返し口から外表に返し、目打ちなどで角を整えます。

アイロンで形を整えます。

ポケット口を縫います。布端から0.5cmあたりを縫います。裏地に縫い付ける際に自然と閉じますので、返し口はそのままで構いません。気になる場合は手縫いで纏っても良いでしょう。

裏地の1枚にポケットを縫い付けます。上から3cmの位置に縫い付けます。定規を使って裏地の中心を取り、上から3cmの位置に印を付けます。

ポケットを半分に折り、中心に折り目を付けます。裏地の印とポケットの中心を合わせ、待ち針で固定します。

ポケットの布端をミシンで縫います。

ポケットの布端を縫いました。

裏地に持ち手を縫い付けます。裏地の袋口の中心に印を付け、そこから左右5cmの位置にそれぞれ印を付けます。

印と持ち手の内側を合わせて置いて固定します。ねじれないように反対側に持っていき、同じく固定します。もう1枚も同様に施します。

袋口を縫い代0.5cmで仮縫いします。

見返しを付けます。見返しの生地に向きがある場合は柄の下側と袋口を合わせ、生地が中表になるように合わせて固定します。

縫い代1cmで縫います。

縫い代を裏地側に向けて倒します。

表側からアイロンで押さえます。もう1枚も同様に施します。

切り替えから2〜3mmのところを縫います。裏地側に倒した縫い代も一緒に縫いましょう。

切り替わりから2~3mmのところを縫いました。

生地を中表に重ねます。裏地の切り替えと見返し部分をしっかりと合わせ、クリップで固定します。

生地端を揃えて固定し、縫い代1cmで縫い合わせます。脇か底の中心いずれかに返し口を作ります。

縫い代1cmで縫いました。今回は脇側に返し口を作っています。

縫い代をアイロンで割ります。

底のマチを作ります。表地と同様に脇の縫い目と底の縫い目を合わせ、クリップで止めます。

縫い代1cmで縫い合わせます。

表地と裏地を縫い合わせます。裏地を返し口から外表に返し、表地の中に入れます。

持ち手は誤って縫ってしまわないように表地と裏地の間に入れます。

表地と裏地それぞれの割った縫い代同士を合わせてクリップで固定します。

布端も固定し、縫い代1cmで縫い合わせます。

縫い代1cmで縫い合わせました。

裏地を出して返し口から外表に返します。

返し口を縫います。両端を内側に折り込み、ミシンで縫うか手縫いで纏って閉じましょう。

袋口を仕上げます。表地と見返しの切り替え部分をアイロンで押さえます。

表地の中に裏地を入れます。

袋口の生地の切り替わりをアイロンで押さえ、形を整えます。

持ち手をクリップで固定し、布端から0.5cm内側あたりを縫います。

布端から0.5cm内側あたりを縫いました。持ち手に強度を付けたい場合は、付け根の部分のみ何度か返し縫いをします。

バッグの中央にプラスナップを付けます。お好みの位置に印を付けて装着しましょう。

完成です。

3．まとめ

見返しが可愛い、小さめサイズの裏地付きトートバッグの作り方をご紹介いたしました。完成品は横20cm、縦20cm、そして底マチが10cmと、小ぶりながら長財布も横向きに入れられる寸法です。バッグそのものが小さめでもマチがしっかりと広いので、お弁当箱も水平に収まります。お財布だけ持ってちょっとお出かけという時はもちろん、またお弁当バッグとしても最適の大きさです。

今回使用している柄物の表地の種類は綿麻キャンバス生地です。参考画像の無地の生地はオックス生地を使用しています。無地の生地を使う場合は、裏生地を柄物にすると可愛いです。使用する生地の種類や柄の種類で印象が変わりますね。

持ち手の生地は縦30cm、幅2.5cmのカバンテープでも代用できます。生地に持ち手を縫い付ける際、強度を付けたい場合は何度か繰り返して縫うとよいでしょう。

厚めの接着芯を使用する場合、見返しの生地には縫い代1cmを除いて接着芯を貼りましょう。縫い代まで全て貼ってしまうと、その部分のみ厚くなってしまいます。

表地や裏地に無地の生地を使用する場合は、表裏が分からなくなり混乱してしまうことを防ぐために表裏のどちらかの面にテープを貼って作業することをお勧めします。

表地と裏地を縫い合わせる際、縫い目同士にズレが生じないようにしっかりとクリップで固定しましょう。

今回のようにプラスナップを付けて袋口の開け閉めができるようにしたり、タグだけを付けてシンプルで大人なデザインに仕上げたりと生地以外にも様々なアレンジが楽しめますね。

ちょっとしたプレゼントにも大活躍！お好みの生地を組み合わせて作ってみてはいかがでしょうか？