目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
アクセサリー作りではお馴染みの、留め金具を繋ぐための丸カン。これを枠代わりにして中にレジン液を流すパーツ作りは、どこかで目にされたことのある方も多いことでしょう。今日ご紹介するのは、そんなレジンを張った丸カンを花びらに見立てて作るフラワーヘアクリップです。
一般的なサイズの丸カンに淡く着色したレジンを流し入れ、4つ組み合わせてチャーミングなお花のパーツに。丸カンそのものは平らなピースですが、ちょっとした工夫で立体的なお花にすることができるんです。
めしべのようにお花の中央にあしらうクリアのドロップビーズ、丸カンでできたゴールドカラーのふち、そして透明感とニュアンスのあるレジン部分。これらのハーモニーでとても華やかで上品な雰囲気のヘアアクセサリーに仕上がりました。
詳しい作り方をご説明いたします。
・作家のためのレジン
・作家のためのレジン ぷっくりタイプ
・作家のためのレジン着色剤(ホワイト、ブラック、オーシャン、パープル)
・調色パレット
・竹串
・エンボスヒーター
・丸カン10mm
・レジンテープ
・リングパーツ
・耐震マット
・クリアファイル
・ピンセット(アクセサリー工具セット)
・ヘアクリップ(60mm)
・接着剤
・ドロップビーズ
・洗濯ばさみ
・コーティング液
・UV-LEDライト
作家のためのレジンを使います。
調色パレットにレジン液を注ぎます。
作家のためのレジン着色剤で色を付けます。
パレットのレジン液にお好みの量のホワイト、ブラック、オーシャン、そしてパープルの着色剤を流し入れます。
調色スティックまたは竹串などの先でよく混ぜます。
エンボスヒーターで気泡を飛ばします(やり方はこちら)。
直径10mmの丸カンを使います。
丸カンの繋ぎ目が開いている場合は指またはやっとこの先で掴んでねじり、ぴったりと合わせます。
レジンテープを使います。
レジンテープに丸カンを8個貼り付けます。分かりやすくなるよう、上下に4個ずつ並べましょう。
ホワイトの着色レジンを上の列の4個の丸カンの中に置き、竹串の先などで広げて全体に行き渡らせます。丸カンとレジンテープの隙間からレジン液が漏れ出す前に手早く硬化します。
下の列の4個の丸カンの中にホワイトの着色レジンを先ほどの半量を置き、全体に行き渡らせて硬化します。
ホワイトの着色レジンを半量ずつ入れた下の列の4個の丸カンに、ブルーの着色レジンを追加します。均して全体に行き渡らせたら硬化します。
レジンテープに丸カンを貼り付けたものをもう1セット用意します。上に4個、下に3個の丸カンを並べます。上4個の丸カンの中にホワイトの着色レジンを最初の半量置き、竹串の先で伸ばします。全体に行き渡ったら硬化します。
ホワイトの着色レジンを半量入れた上の4個の丸カンにパープルの着色レジンを置き、全体に行き渡らせます。下の列の3個の丸カンのうちのひとつにパープルの着色レジンを伸ばします。全体に均したら硬化します。
下の丸カンのひとつにブルーの着色レジンを置き、全体に行き渡らせます。
下の丸カン1つにブルーの着色レジンをおき、全体に行き渡らせます。
下の列の残りひとつの丸カンにクリアのレジン液を置き全体に行き渡らせて硬化します。
すべての丸カンにレジンをぷっくりと盛ります。硬化する前にレジン液が垂れてしまわないよう、1シートずつ行います。ここでは最初に左側のシートの丸カンにレジン液を盛ります。
全体に行き渡らせ、滑らかになったら硬化します。
右側のシートにも同様にぷっくりとレジン液を盛ります。
全体に行き渡らせたら硬化します。
丸カンに淡いカラーレジンを張った花びらパーツができました。
クリアフィアルを小さくカットしたものに耐震マットを貼り付け、その上にリングパーツを乗せます。リングパーツは花びらを等間隔に並べるためのガイドとして使用します。また、花びらを立てかけるように置いて角度を付け、中央を窪ませる目的もあります。理想の形のお花になるよう、シミュレーションしてみると良いでしょう。
お花の形になるように花びらを配置します。
希望の配置になったら接着します。
作家のためのレジンぷっくりタイプを使います。
お花の中央にレジン液を流します。
4つの丸カンの花びらがひとつのパーツになるように行き渡らせ、硬化します。残りの2カラーも同様にお花の形に仕上げます。
3色のお花ができました。
ヘアクリップを用意します。
接着剤で組み立てます。
お花パーツの裏側に接着剤を付けます。
ヘアクリップに貼り付けます。
花びらパーツに接着剤を付けます。
ヘアクリップの先に貼り付けます。
2つめのお花パーツをひとつめの隣に貼り付けます。
3つめのお花パーツを貼り付けたら、丸1日乾かします。
花びらパーツにレジンを付けます。
お花パーツの裏側にくっつけ、そのまま硬化します。
お花パーツの裏側にレジンを少量付けます。
花びらパーツを乗せ、硬化します。
裏側を花びら1枚ずつぷっくり盛りつつコーティングし、硬化します。
クリアなドロップビーズをめしべに見立てて飾りましょう。
お花パーツ中央にレジン液を乗せます。
ドロップビーズを4つずつ置き、硬化します。残りのお花にもそれぞれドロップビーズを4つずつ乗せ、硬化します。
仕上げのコーティングをします。
付属の刷毛で丁寧に塗り、硬化すれば…
完成です。
丸カンを枠として使用した花びらを並べ、立体感のあるレジンのお花パーツに。それらを組み合わせてヘアクリップに仕立ててみました。淡いカラーレジンのニュアンスと透明感、そして丸カンのゴールドカラーが相まって、大変華やかなヘアアクセサリーに仕上がりました。
平らな丸カンの花びらを立体的に接着するのに使ったのは、リングパーツ。丸い形と適度なサイズが、花びらを等間隔で並べるガイドの役割を果たします。そしてリングパーツのふちに立てかけるように置くので、その厚み(高さ)のおかげで角度が付いて立体的に。とても合理的な方法です。
お花は合計3つ作って並べました。それ以外にも同じ色のレジン液で個々の花びらを作って用意し、ヘアクリップの先やお花の下の隙間などを埋めました。ほどよく盛った感じがさらに華やかさを演出します。
さらに今回はお花の中央をクリアのビーズで飾りました。めしべに見立てたこのクリアビーズの存在が、見た目のみずみずしさをアップさせています。
淡い着色、そして寒色系の着色剤を選んだことで、爽やかで涼しげな上品さのあるヘアクリップに仕上がりました。少し濃いめに着色したり白の分量を増やせばこっくり系に、ピンクや赤などを使えば温かみのある印象に。お好みで自由にお楽しみいただけます。
比較的安価で手に入りやすい丸カンを枠代わりにしたレジンパーツには、さまざまなレシピがあります。覚えてしまえば応用も可能です。ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。