目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 【1】サンキャッチャーのメイン部分の作り方
- 【2】オクタゴン(八角形)クリスタル部分の作り方
- 【3】チェーン部分の作り方
- 【4】パーツの繋ぎ方
- 3.まとめ
だんだんと秋が深まり、陽が落ちるのが随分早くなりましたね。これから冬至に向けてさらに昼の時間が短くなっていきます。
夏至は1年で1番昼の時間が長い日、それに対し冬至は1年で1番昼の時間が短い日です。夏の間天頂近くを通っていた太陽の軌道は、冬至にかけてどんどん低くなっていきます。
秋分の日~春分の日の期間、特に冬至の前後は太陽の光が窓に入りやすくなる時期です。つまり窓辺に吊るしているサンキャッチャーに陽が当たりやすくなるのです。なので冬はサンキャッチャーのベストシーズンとも言えるでしょう。
今回作り方をご紹介するのは、そんな太陽の光を楽しめるこの季節にピッタリのオールクリスタルガラスのサンキャッチャー。すべてのガラスパーツがクリスタルガラスなので、どの部分に太陽の光が当たっても虹の光を楽しめる1本です。
必要な材料と道具、そして詳しい作り方をステップバイステップでご説明いたします。
・30㎜ボール型クリスタルガラス/オーロラ加工
・14㎜オクタゴンクリスタルビーズ/2穴クリア
・カン付オーバルバチカン
・チェーン
・丸カン・0.8x5mm
・Cカン 1.0x4.5x5.5mm
・メタルリング
・平ヤットコ(平ヤットコは1本でも作業が可能ですが、2本あると作業がしやすくなります)
・ニッパー
・指カン
3つのパーツに分けて作り、最後にすべてを繋ぎます。
【1】サンキャッチャーのメイン部分(ボール形クリスタル部分)
【2】オクタゴン(八角形)クリスタル部分
【3】サンキャッチャーを吊り下げるチェーン部分
【4】作ったパーツの繋ぎ方
最初にサンキャッチャーのメイン部分(ボール形クリスタル部分)を作ります。ボール形クリスタルにカン付オーバルバチカン(以下、バチカン)を取り付けます。ヤットコを用い、バチカンの爪部分を少し内側に曲げます。
ボール形クリスタルの通し穴に爪を差し込み、平ヤットコで閉じて取り付けます。いきなり強い力を加えるのではなく、徐々に力を加えると失敗なく閉じることができます。
バチカンの爪の先がボール形クリスタルの穴から抜け落ちないのを確認しましょう。
取り付ける前にある程度バチカンを閉じ気味にしておくと、より作業がしやすくなります。
オクタゴンクリスタルに取り付ける丸カンを平ヤットコを使って開きます。開き幅は、オクタゴンクリスタルの厚みプラス2~3㎜が目安です。
赤い矢印の方向にねじるようにして開きます。
開いたらオクタゴンクリスタルに通します。
そして先程と逆方向(青矢印方向)に丸カンをねじって閉じます。
丸カンを閉じる際、隙間ができないようにキッチリと閉じましょう。隙間があるとパーツが外れる原因になります。
平ヤットコを2本使うのが苦手な方は、指カンを使用してもよいでしょう。
丸カンを取り付けたオクタゴンクリスタルを丸カンで繋ぎます。
繋げました。
オクタゴンクリスタルの2つの穴にそれぞれ丸カンを取り付け、6個すべてを繋ぎます。
先程の丸カンと同様にCカンを平ヤットコでねじって開いたら、チェーンとメタルリングを通します。チェーンは予めニッパーでカットしておきましょう。チェーンの長さは吊下げたい場所に合せて長さを決めます。
Cカンをねじって閉じます。
吊り下げのチェーン部分が出来上がりました。
チェーンにCカンが通りにくい場合は、目打ちを通して少し穴を広げます。
最後に【1】、【2】、そして【3】の手順で作ったすべてのパーツを繋げます。Cカンに【2】の片端の丸カンと【3】のチェーンを通して閉じます。
これで【2】と【3】が繋がりました。
Cカンを【2】のもう一方の端の丸カンと【1】のバチカンのカンに通して閉じれば…
出来上がりです。
太陽光が横から差し込む時間が長い冬は、窓辺に吊るしたサンキャッチャーの輝きと美しさを存分に味わえる季節です。サンキャッチャーの手作りは年中楽しめますが、今回はベストシーズンということで、金具以外にすべてクリスタルガラスのパーツを使用して仕上げてみました。
サンキャッチャーのパーツを繋ぐ作業には、平ヤットコやニッパーなどの工具を使用します。慣れていらっしゃらない方には丸カンやチェーンなどの金具を扱う工程は難しそうに見えるかもしれませんね。でもそれぞれの工具の扱い方や金具の特性、作業のコツを覚えてしまえば、さほど難しくありません。
そしてこの金具ワークは、サンキャッチャー作り以外にも様々な分野のハンドメイドで応用可能です。ビーズや天然石を繋いだネックレスやブレスレット作りにはもちろん、大流行中のレジンで作ったパーツをアクセサリー類に加工する際にも大変有効なスキルです。
今回はクリアタイプのオクタゴンクリスタルを使用しましたが、色付きのオクタゴンパーツを入れてカラフルな1本に仕上げるのも良いでしょう。オクタゴン以外の形のパーツに置き換えて雰囲気の異なる作品にしてみるのも良いかもしれませんね。
サンキャッチャーのベストシーズンともいえる、太陽高度が一番低くなる冬至前後の時期。クリスタルガラスのプリズム効果を最大限に楽しめるサンキャッチャーで、お部屋に虹色の光を溢れさせてみてはいかがでしょうか?