目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
6つの異なる大きさの球体を作ることができるシリコンモールド。球体だけでももちろん可愛いのですが、今回はこの球体にレジンだからこそできる、自由自在なアレンジ方法でころんと可愛い小さな動物の仲間たちを作ります。
ヒヨコ、ネコ、ウサギ、コアラ、ブタ、ゾウと、小さな動物から順に作り方をご紹介いたします。サイズがアップするごとに制作の難易度も上がりますが、可愛い動物が出来上がって並べた時の達成感はひとしおです。
一緒にかわいいレジンの動物たちを作ってみませんか。
・作家のためのレジン
・シリコンモールド 球体6種
・調色パレット
・KIYOHARA Resin Lab レジンラボ LED コンパクトランプ 清原
・マスキングテープ
・爪楊枝
・レジン用クリーナー
・綿棒
・クリアファイル(使いやすいサイズにカットしたもの)
・いろどろっぷ 10色セット ニュアンスカラー レジン着色剤 清原
・いろどろっぷ 10色セット ベーシックカラー レジン着色剤 KIYOHARA 各2g
マスキングテープで球体モールドのほこりを取り除きます。
今回使用する球体モールドの直径は、大きいものから25mm、20mm、16mm、15mm、12mm、そして9mm。これを用いてゾウ、ブタ、コアラ、ネコ、ウサギ、そしてヒヨコを作ります。
作家のためのレジンといろどろっぷのライトグレー(コアラ)、ベージュ(ウサギ)、ミモザ(ヒヨコ)、アイスブルー(ゾウ)、ローズピンク(ブタ)、バイオレット(ネコ)を入れ、それぞれにホワイトを加えて好みの色に調整します。
必要な量はお使いになるモールドのサイズや作る個数等によりますが、ここでは作家のためのレジンと着色剤を混ぜたものをヒヨコ約7g、ネコ13g、ウサギ15g、コアラ20g、ブタ40g、ゾウ70g作りました。
ホワイトの着色剤と着色レジンをおよそ3:1の割合で混ぜ、淡い色合いを作ります。気泡ができてしまった場合は、エンボスヒーターで潰すか(やり方はこちら)、30分~1時間ほど放置して抜けるのを待ちます。
ゆっくりと球体モールドの中に着色したレジンを流し込みます。
レジンがはみ出してしまった場合は、綿棒などで拭き取ります。
厚みのある球体のため、10分ほどしっかりと硬化します。
裏面も10分ほど硬化。
両面とも硬化したら、モールドから取り外します。今回のように球体など中身を取り出しにくいモールドを使う場合は、UVレジン用クリーナーを使用します。UVレジン用クリーナーを使うことで、モールドを傷つけることなく綺麗に取り外すことができます。
熱が取れたら綿棒などを使用してモールドと硬化した球体の隙間に液を少量流し込み、浸透させます。
裏から軽く押すだけで、綺麗に取り出すことができます。
すべての球体を取り出します。
次に動物たちの目や鼻のパーツを作ります。小さく切ったクリアファイルの上に少量のレジン液を出し、いろどろっぷのしろとくろを1:1の割合で加えます。
パーツ作りには爪楊枝を使います。爪楊枝の細い部分で小さい目を、太い部分で大きい目を作ります。
小さな球体から順に作ります。まずはヒヨコ。爪楊枝の先に黒の着色レジンを少量付け、クリアファイルにちょこんと乗せたらすぐに硬化します。時間が経つと横に広がって崩れてしまうため、形が決まったらすぐに硬化します。
少量のレジンにいろどろっぷのだいだいを混ぜ、爪楊枝で楕円形のくちばしを作ります。くちばしも液が広がらないよう、形を整えたら時間をおかずにすぐに硬化します。
目とくちばし等のパーツをもっとぷっくりさせたい場合は、何度もレジンを乗せて硬化する工程を繰り返します。クリアファイルから取り外したら、目やくちばしを付けます。付ける場所が決まったら球体に透明のレジン液を付けて接着変わりに使用し、目やくちばし等それぞれのパーツを乗せて硬化します。
ヒヨコの顔ができました。
少量のレジンといろどろっぷのちゃいろを混ぜ、ヒヨコの頭に3本の線を描きます。一度に3本描くと滲んでしまうので、1本ずつ硬化しながら作りましょう。
ヒヨコの完成です。
ヒヨコの顔パーツと同様にネコの目と鼻を作ります。ヒゲの作り方は2パターンあります。ひとつめはこのネコの作り方で、もうひとつは次のウサギの作り方にてご紹介いたします。
ひとつめの方法は、クリアファイルの上で目鼻と一緒に作るパターン。爪楊枝の細い部分で目と同じように小さな丸を作ったら、爪楊枝でシュッと優しく横に伸ばします。するとネコのヒゲのようになるのですぐに硬化します。
硬化したら、写真のようにパーツを配置します。3本ずつ付けているヒゲの付け根の部分を同じ位置にすることで、先っぽの部分が少し浮かんでネコのヒゲに立体感が生まれます。
ネコの耳を作ります。耳を付けたい位置に1滴落としたら、すぐ硬化。また1滴重ねて硬化をお好みの耳の大きさになるまで繰り返します。爪楊枝の先端に乗せるレジンの量は、耳の先端に行くにつれ減らしていくと尖った印象を与えます。
左右に耳をつけたら完成です。
ウサギもネコと同じように目鼻を付けます。2つめのヒゲの作り方は、直接球体に描く方法です。爪楊枝の先端で細く線を描き、1本描いたら硬化を繰り返します。
ウサギの耳を作ります。ネコの耳とやり方は同様ですが、ウサギの場合は高さを出すため何度も同じ場所にレジンを乗せて硬化します。
耳を少し斜めにしたい場合はウサギの顔を横に持ち、斜めにしたい方向が上に来るようにしてレジンを乗せて硬化します。
片耳ができました。
同じように反対の耳を付け、形を整えたらウサギの完成です。
コアラの雫型の鼻を作ります。目と同じようにクリアファイルに丸くレジンを垂らし、爪楊枝の先端でシュッと優しく伸ばして硬化します。
目の横にネコの耳のような高さのある丸みを帯びた耳を作ります。この耳を大中小と3段に連ねます。
2段目に、少し小さな同じ耳を作ります。
3段目にはもっと小さな丸い耳を付けます。
このように小さな3段の丸を連ねることでコアラの耳が作れます。
反対の耳も作って形を整えれば、コアラの完成です。
ブタの鼻を作ります。ピンクの楕円形を作り、硬化します。その上に目と同じように爪楊枝の先端で鼻を描き、硬化します。
目と鼻を球体に付けます。
ネコと同じようにブタにも耳を付けます。球体にレジンを乗せたら硬化する工程を繰り返します。
ネコの耳よりもレジンを乗せる量を多くして、丸みのある耳にします。
ブタの完成です。
最後にゾウを作ります。難易度が上がりますので、ゆっくり丁寧にを心がけ制作していきましょう。ゾウの鼻と耳に顔の球体と変化をつけるため、いろどろっぷのライトグレーを数滴混ぜます。
顔となる球体の中心に大きな丸を作ったら、硬化します。
同じようにレジンを乗せて、ゾウの鼻を作ります。
ゾウの長い鼻の形を整えます。
ヒヨコやネコなどに使用した、いろどろっぷのちゃいろで鼻に線を描きます。
爪楊枝の太い方でゾウの目を作ります。
ブタのように丸みを帯びた耳を作ります。何度もレジンを乗せて硬化し、大きな耳にします。
もっともっと大きくします。
これくらい大きな耳になるまでレジンを乗せて硬化する工程を繰り返しましょう。
反対の耳もできました。
耳の中にブタで使用したピンクを乗せます。
反対の耳にもピンクを乗せれば、ゾウの完成です。
6つのサイズの球体が作れるモールドを使い、ころんと可愛い小さなレジンの動物の仲間たちを作りました。
球体モールドにレジンを流す際は、完全に気泡を取り除くことが大切です。エンボスヒーターで加熱して飛ばすか、または時間を置いて気泡が消えるまで待ちましょう。もしも気泡が入って表面に小さな穴が空いてしまったら、同じ色のレジンを付けて硬化し、穴を閉じることでトラブルシューティングが可能です。
ネコとウサギの作り方にて2パターンのヒゲの付け方もご紹介しました。ヒゲに立体感をつけるか、それとも綺麗に球体に収めるか、好きな方を試してみてくださいね。
球体以外はすべてフリーハンドで描きます。完璧ではなく少々歪な形になっても、手作りの温もりのある可愛い作品に仕上がります。目の大きさや顔のパーツを付ける位置の差で、動物たちの表情が変わってきます。
自分だけのころんと可愛い小さな動物を作ってみてはいかがでしょうか。