作品レシピ
2025年07月12日

2タイプのレジンを使い分けて作る、ひんやり感満点のリアルな溶けかけ氷のキーホルダー

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冷たいものの代表と言えば、氷!見た目のひんやり感も実際の温度も、これに勝るものはあまりないでしょう。そんな氷をモチーフに、真夏にぴったりのレジンのキーホルダーを作ってみました。 

 

透明の液体をキューブ状に固めるという点では、氷とレジンは似ているかもしれません。でも今回はただ透明レジンを正方形のモールドに入れて硬化しただけではありません。水が型の外側からゆっくりと凍る際に生じる白っぽい部分や溶けかけてぽってりした角、そして溶け出した水が今にも滴り落ちそうな様子などを表現した、リアルなレジンの氷です。 

 

このレシピのポイントのひとつは、レジンの使い分け。サラサラタイプとぷっくりタイプの両方を用いた、溶けかけのいびつな形をしたひんやり感満点のレジンの氷の作り方です。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・作家のためのレジンぷっくりタイプ

・キューブモールド

・調色パレット

・ティッシュ

・竹串

・ピンセット、平ヤットコ(アクセサリー工具セット)

・ヤスリ

・ピンバイス

・ヒートン

・クリップ

・洗濯バサミ

・丸カン

・キーホルダー金具

・UV-LEDライト

2.作り方

最初に封入材の下準備をします。ティッシュを細かくちぎり、調色パレットなどの容器に入れます。

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作家のためのレジンを使います。

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ちぎったティッシュの上にレジンを流します。

cubes 04

竹串などでかき混ぜてレジンをティッシュに浸します。気泡が入っても問題なし。むしろ気泡のおかげでよりリアルな氷に仕上がります。

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形成には、キューブが作れるモールドを使います。

cubes 01

モールドの4割程度までレジンを流し入れます。

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気泡は中にはできてもかまいませんが、角に入ると本体に欠けが生じてしまいます。ですので角の気泡は竹串で取り除きます。

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レジンに浸したティッシュを封入します。

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ティッシュを封入したら硬化します。

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モールドから取り出します。

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四角い氷のパーツになりました。

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ヒートンを付けたい箇所をヤスリで平らに削ります。

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平らに削った部分にピンバイスで穴を開けます。

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穴にレジンを少量流します。

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竹串で突いて空気を抜き、穴の中をレジンでいっぱいにします。

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ヒートンを挿し込んで硬化します。

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ここからは作家のためのレジンぷっくりタイプを使います。

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調色パレットにレジンを流し入れます。

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ヒートン部分をクリップで掴み、レジンパーツ全体を作家のためのレジンぷっくりタイプに浸して絡めます。

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余分なレジンを軽く取り除き、ヒートンの対角線上にある角を下にして硬化します。すると水が垂れているような感じを表現できます。

cubes 20

そのままだと少し角ばっています。全体の調和を取るため、すべての角をレジンで覆います。

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ヒートンの対角線上の角にレジンを足し、さらに水が垂れているような形にします。

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好みの形になったら硬化します。

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パーツ全体をコーティングします。

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ヒートンの根元までしっかりコーティングしましょう。

cubes 25

余分なコーティング液を取り除いて硬化します。

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丸カンでキーホルダー金具をつなげれば完成です。

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部分的に溶けて水が垂れそうな様子がリアルに表現されています。

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それぞれ少しずつ違った表情になるので、さらに本物の氷のようです。

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キーホルダーに、ピアスに、ネックレスに。ひんやりしたビジュアルのおかげで真夏のアクセサリーが爽やかに仕上がります。

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3.まとめ

真夏に欲しい、冷たいもの。見た目も実際の温度も、氷よりひんやり感を表現できるものはあまりないでしょう。そんな氷をモチーフに、今の季節にぴったりのレジンのキーホルダーを作ってみました。シンプルながら、リアルに見せる工夫を凝らしたレジンの氷のレシピのご紹介です。

レジンも氷も透明の液体をキューブ状に固めたもの。なので単に正方形のモールドにレジンを流し入れただけもそれらしく見えるかもしれません。しかし今回は氷本体の中にティッシュを入れる方法を採用。水が外側からゆっくり凍る際にできる不透明の部分を再現しています。

ティッシュを封入する前にレジン液に浸して下処理をしますが、気泡はできてもかまいません。むしろ泡がある方がリアルな氷に仕上がるので、気にせずガシガシと混ぜてしまいましょう。気泡ができないよう、静かにゆっくり混ぜるいつものレジンパーツ作りとはここが違います。

気泡はあってもOK、とは言え、本体を作る際には少々の注意が必要です。正方形など90度の角度のあるモールドには隅に気泡が入りやすく、そのまま硬化してパーツを作るとその部分が欠けてしまいます。ですので、角の気泡は竹串の先などで取り除きましょう。

溶けかけの様子は、とろみの強いレジンで覆って角度を付けて硬化することで表現できます。高粘度の作家のためのレジンぷっくりタイプを調色カップに入れ、そこにカクカクとした四角いパーツを浸して絡めます。ヒートンの付いた角を上にして硬化すれば、反対の角から水が垂れたような形になるというわけです。

そのままでは他の角との調和が取れないので、すべての角をレジンで覆って全体的にぽってりとした溶けかけの氷に仕上げます。今にも滴り落ちそうな水を表現したいなら、ヒートンの対角線上にある角には再度多めにレジンを付けて垂らすとよいでしょう。

できあがった氷はそれぞれ違う表情になり、それもまたリアルさをアップさせてくれます。ヒートンが付いているのでアクセサリーへの加工は簡単。ここではキーホルダーに仕上げましたが、ピアスやネックレスにしたり、チェーンに繋いでブレスレットなどにするのおすすめです。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

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