目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
今ではすっかりカード式になってしまったホテルや旅館のルームキー。でもフロントでホテル名やルームナンバーの刻印されたアクリル製のバーの付いたルームキーを手渡された時のワクワク感を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。今回はそんなルームキーをレジンで作るレシピをご紹介いたします。
通されるお部屋はどんなインテリアかしら?窓からの眺めは?ドライフラワーをふんだんに使った、お花に囲まれたお部屋を想像させるような夢と遊び心のあるルームキーのデザインです。
あらかじめレジン液に浸すいつもの方法とは違ったドライフラワーの気泡対策も含め、詳しい作り方をご説明いたします。
・作家のためのレジン
・ワイヤー
・ワイヤーゲージスティック
・ニッパー、丸やっとこ、ピンセット(アクセサリー工具セット)
・LEDディップアートレジン
・洗濯ばさみ
・調色パレット
・竹串
・ドライフラワー
・はさみ
・モールド(パーツクラブ)
・ヤスリ
・カーテン用のふさかけフック
・耐震マット
・ガラス玉
・爪付きストーン
・ボールチェーン
・UV-LEDライト
お花のモチーフを作ります。ワイヤーとゲージスティックを用意します。
ワイヤーを扱いやすい長さにカットします。
カットしたワイヤーをゲージスティックに巻き付けます。
作りたい花びらの枚数と同じ回数巻きます。今回は4枚の花びらにするので、4回巻き付けます。
巻き終わったらワイヤーの先をゲージスティックの溝にくぐらせます。
出てきたワイヤーをぎゅーっと引っ張ります。
もう1度溝にワイヤーをくぐらせて補強します。
度ワイヤーをぎゅーっと引っ張ります。
2本のワイヤーをしっかり持った状態で、ゲージスティックをぐるぐると2度回転させます。
できたワイヤーの輪をゲージスティックから取り出します。
両端の輪っかを左右に倒します。
中の輪っか2つを上下に倒します。
花びら4枚になりました。丸やっとこを用意します。
丸やっとこで輪っかを花びらのようにランダムに形を変えます。
指で花びらにカーブをつけます。
お花の形になりました。
LEDディップアートレジンを用意します。
作ったワイヤーのお花をディップアートレジンにくぐらせ、余分な液を落とします。
4枚のワイヤーの花びらにレジンの膜を張り、硬化します。
立体的なお花のモチーフのベースができました。続いて通常のレジン液で仕上げます。
クリップなどで挟み固定します。
作家のためのレジンを使います。
調色パレットにレジンを流します。
竹串でレジンを少量取り、花びらの内側に1枚ずつぷっくりと盛って硬化します。これを繰り返し、厚みを出します。
花びらの外側も同様に1枚ずつレジンをぷっくり盛っては硬化を繰り返します。
このようにできました。
茎の部分をカットします。
お花のモチーフのできあがりです。
次に本体を作ります。ドライフラワーを数種類用意します。
使う分だけカップなどに取り分けます。
こちらのモールドを使います。
モールドの3割程度までレジンを流します。
モールドを傾けてレジン液を全体に行き渡らせ、気泡があれば取り除きます。
流し入れたレジンの上にドライフラワーを並べます。
バランスよく配置したら硬化します。
このままモールドいっぱいまでレジン液を流し入れると、気泡が発生してしまいます。気泡を防ぐため、ちょんちょんと少しずつところどころに流します。お花にじわっと馴染むのを確認してから硬化します。
最初に流さなかったところにレジンを少量ずつちょんちょんと乗せます。すべてのお花がレジン液で覆われた状態になったことを確認してから硬化します。
モールドいっぱいになるようにレジンを流します。
気泡があれば取り除き、硬化します。
モールドから取り出します。
ルームキーの本体パーツができました。
ヤスリでバリを削り、なめらかに整えます。
裏側を上に向けて耐震マットに固定し、レジンを流します。全体に行き渡らせて硬化します。
裏面と側面の5面を同様にレジンでコーティングし、硬化します。
表面の中央にレジンを少量流します。
ワイヤーのお花を乗せます。
お花の横にガラス玉を乗せます。
爪付きストーンも飾りましょう。
ガラス玉と爪付きストーンの横にレジンを少量流します。
補強のため爪付きストーンとガラス玉をレジンに絡ませて硬化します。
仕上げのコーティングをします。
ワイヤーのお花、ガラス玉、そして爪付きストーンをコーティングし、硬化します。ツヤ出しと補強を兼ねたコーティングです。
ワイヤーのお花の両サイドにレジンを流します。
竹串で全体に行き渡らせて硬化します。
本体ができました。
ボールチェーンを通せば完成です。
今ではすっかりカード式が主流になっているホテルや旅館などのお部屋の鍵。ホテル名や部屋番号がエンボスされたアクリルのバーの付いたルームキーを手渡された時のちょっとした期待を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
旅の疲れを癒すお部屋はどんなインテリアかな。窓からの景色はどうでしょう。アメニティは充実しているかしら…フロントで渡されたら「どのようなお部屋に通されるのかな」とワクワクするような、そんな夢いっぱいのルームキーをレジンで作ってみました。
棒状のレジンパーツにお花をぎっしりと詰め、さらにワイヤーで作ったお花をアクセントに。透明感の溢れる美しいルームキーになりました。ボールチェーンを通せばよりルームキーらしい雰囲気になり、旅情をそそります。
今回メインに使ったのは、ドライフラワー。これまでもドライフラワーを封入材とした作品はいくつもご紹介いたしました。ドライフラワーの大敵である気泡の対策としてあらかじめレジン液に浸してから封入するやり方を奨励してまいりましたが、今回は違った方法を用いています。
まず、モールドの中にレジンを敷きます。そこにドライフラワーを配置しますと、触れたところからレジンがどんどん吸収されます。その状態でいったん硬化し、次にドライフラワーの上からちょんちょんと少量のレジンをところどころに流します。花びらの隙間にじわっと流れたレジンが馴染んだのを確認してから2回めの硬化をします。
続いて先に流さなかった箇所にレジンをちょんちょんと乗せ、自然にじわっと流れるのを待ってから3回めの硬化。そして最後にモールドいっぱいまでレジンを流し入れて4回めの硬化をするという方法です。
このやり方で作れば、ドライフラワーからの気泡の発生は最小限に抑えることができます。あらかじめレジン液に浸す方法を取った場合と比べ、お花のふわっとした感じをそのまま閉じ込めることができるのが利点です。
今回のレシピに限らず、覚えておけばドライフラワーを使ったレジンアクセサリー作りに応用できる気泡対策です。作品に応じて方法を選び、よりスムーズなハンドメイドを楽しみましょう!