作品レシピ
2025年02月01日

お花がぎっしり詰まったレジンのルームキーの作り方

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今ではすっかりカード式になってしまったホテルや旅館のルームキー。でもフロントでホテル名やルームナンバーの刻印されたアクリル製のバーの付いたルームキーを手渡された時のワクワク感を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。今回はそんなルームキーをレジンで作るレシピをご紹介いたします。 

 

通されるお部屋はどんなインテリアかしら?窓からの眺めは?ドライフラワーをふんだんに使った、お花に囲まれたお部屋を想像させるような夢と遊び心のあるルームキーのデザインです。 

 

あらかじめレジン液に浸すいつもの方法とは違ったドライフラワーの気泡対策も含め、詳しい作り方をご説明いたします。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・ワイヤー

・ワイヤーゲージスティック

・ニッパー、丸やっとこ、ピンセット(アクセサリー工具セット)

・LEDディップアートレジン

・洗濯ばさみ

・調色パレット

・竹串

・ドライフラワー

・はさみ

・モールド(パーツクラブ)

・ヤスリ

・カーテン用のふさかけフック

・耐震マット

・ガラス玉

・爪付きストーン

・ボールチェーン

・UV-LEDライト

2.作り方

お花のモチーフを作ります。ワイヤーとゲージスティックを用意します。

key 01

ワイヤーを扱いやすい長さにカットします。

key 02

カットしたワイヤーをゲージスティックに巻き付けます。

key 03

作りたい花びらの枚数と同じ回数巻きます。今回は4枚の花びらにするので、4回巻き付けます。

key 04

巻き終わったらワイヤーの先をゲージスティックの溝にくぐらせます。

key 05

出てきたワイヤーをぎゅーっと引っ張ります。

key 06

もう1度溝にワイヤーをくぐらせて補強します。

key 07

度ワイヤーをぎゅーっと引っ張ります。

key 08

2本のワイヤーをしっかり持った状態で、ゲージスティックをぐるぐると2度回転させます。

key 09

できたワイヤーの輪をゲージスティックから取り出します。

key 10

両端の輪っかを左右に倒します。

key 11

中の輪っか2つを上下に倒します。

key 12

花びら4枚になりました。丸やっとこを用意します。

key 13

丸やっとこで輪っかを花びらのようにランダムに形を変えます。

key 14

指で花びらにカーブをつけます。

key 15

お花の形になりました。

key 16

LEDディップアートレジンを用意します。

key 17

作ったワイヤーのお花をディップアートレジンにくぐらせ、余分な液を落とします。

key 18

4枚のワイヤーの花びらにレジンの膜を張り、硬化します。

key 19

立体的なお花のモチーフのベースができました。続いて通常のレジン液で仕上げます。

key 20

クリップなどで挟み固定します。

key 21

作家のためのレジンを使います。

key 22

調色パレットにレジンを流します。

key 23

竹串でレジンを少量取り、花びらの内側に1枚ずつぷっくりと盛って硬化します。これを繰り返し、厚みを出します。

key 24

花びらの外側も同様に1枚ずつレジンをぷっくり盛っては硬化を繰り返します。

key 25

このようにできました。

key 26

茎の部分をカットします。

key 27

お花のモチーフのできあがりです。

key 28

次に本体を作ります。ドライフラワーを数種類用意します。

key 29

使う分だけカップなどに取り分けます。

key 30

こちらのモールドを使います。

key 31

モールドの3割程度までレジンを流します。

key 32

モールドを傾けてレジン液を全体に行き渡らせ、気泡があれば取り除きます。

key 33

流し入れたレジンの上にドライフラワーを並べます。

key 34

バランスよく配置したら硬化します。

key 35

このままモールドいっぱいまでレジン液を流し入れると、気泡が発生してしまいます。気泡を防ぐため、ちょんちょんと少しずつところどころに流します。お花にじわっと馴染むのを確認してから硬化します。

key 36

最初に流さなかったところにレジンを少量ずつちょんちょんと乗せます。すべてのお花がレジン液で覆われた状態になったことを確認してから硬化します。

key 37

モールドいっぱいになるようにレジンを流します。

key 38

気泡があれば取り除き、硬化します。

key 39

モールドから取り出します。

key 40

ルームキーの本体パーツができました。

key 41

ヤスリでバリを削り、なめらかに整えます。

key 42

裏側を上に向けて耐震マットに固定し、レジンを流します。全体に行き渡らせて硬化します。

key 43

裏面と側面の5面を同様にレジンでコーティングし、硬化します。

key 44

表面の中央にレジンを少量流します。

key 45

ワイヤーのお花を乗せます。

key 46

お花の横にガラス玉を乗せます。

key 47

爪付きストーンも飾りましょう。

key 48

ガラス玉と爪付きストーンの横にレジンを少量流します。

key 49

補強のため爪付きストーンとガラス玉をレジンに絡ませて硬化します。

key 50

仕上げのコーティングをします。

key 51

ワイヤーのお花、ガラス玉、そして爪付きストーンをコーティングし、硬化します。ツヤ出しと補強を兼ねたコーティングです。

key 52

ワイヤーのお花の両サイドにレジンを流します。

key 53

竹串で全体に行き渡らせて硬化します。

key 54

本体ができました。

key 55

ボールチェーンを通せば完成です。

key 56

3.まとめ

今ではすっかりカード式が主流になっているホテルや旅館などのお部屋の鍵。ホテル名や部屋番号がエンボスされたアクリルのバーの付いたルームキーを手渡された時のちょっとした期待を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

旅の疲れを癒すお部屋はどんなインテリアかな。窓からの景色はどうでしょう。アメニティは充実しているかしら…フロントで渡されたら「どのようなお部屋に通されるのかな」とワクワクするような、そんな夢いっぱいのルームキーをレジンで作ってみました。

棒状のレジンパーツにお花をぎっしりと詰め、さらにワイヤーで作ったお花をアクセントに。透明感の溢れる美しいルームキーになりました。ボールチェーンを通せばよりルームキーらしい雰囲気になり、旅情をそそります。

今回メインに使ったのは、ドライフラワー。これまでもドライフラワーを封入材とした作品はいくつもご紹介いたしました。ドライフラワーの大敵である気泡の対策としてあらかじめレジン液に浸してから封入するやり方を奨励してまいりましたが、今回は違った方法を用いています。

まず、モールドの中にレジンを敷きます。そこにドライフラワーを配置しますと、触れたところからレジンがどんどん吸収されます。その状態でいったん硬化し、次にドライフラワーの上からちょんちょんと少量のレジンをところどころに流します。花びらの隙間にじわっと流れたレジンが馴染んだのを確認してから2回めの硬化をします。

続いて先に流さなかった箇所にレジンをちょんちょんと乗せ、自然にじわっと流れるのを待ってから3回めの硬化。そして最後にモールドいっぱいまでレジンを流し入れて4回めの硬化をするという方法です。

このやり方で作れば、ドライフラワーからの気泡の発生は最小限に抑えることができます。あらかじめレジン液に浸す方法を取った場合と比べ、お花のふわっとした感じをそのまま閉じ込めることができるのが利点です。

今回のレシピに限らず、覚えておけばドライフラワーを使ったレジンアクセサリー作りに応用できる気泡対策です。作品に応じて方法を選び、よりスムーズなハンドメイドを楽しみましょう!

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もりもと まきこ
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