目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
もうすぐバレンタインですね!友チョコ、義理チョコ、本命チョコ。大好きな人やお世話になっている方々に贈るため、美しいディスプレイのデパートの売り場やカラフルで可愛らしいスーパーの特設コーナーであれこれ選んで買うのは楽しいものです。張り切って手作りされる方もいらっしゃることでしょう。
ハンドメイド女子が作るのは、食べるチョコレートだけではありません。粘土やフェルト、または毛糸などでチョコレートをモチーフにした可愛い小物を作りたくなるシーズンです。もちろんレジンでも!今回はバレンタインにちなみ、まるで本物のようなチョコレートのレジンのチャームを作ってみました。
ただひとつ、気掛かりな点が…チョコレートは茶色、ホワイトチョコは白、いずれも不透明です。クリアな液体であるレジンとは相反する特徴です。よりリアルなチョコレートに近づけるには、着色剤を多めに加えて不透明なカラーレジンを用意する必要があります。しかしそうなると、硬化不良を起こす可能性が生じてしまいます。
未硬化を防ぐためのポイントは2つ。ひとつは、「作家のためのレジン着色剤」を使用すること。レジンが主材料というこの着色剤は、そのままの原液の状態でも硬化可能という特殊な性質を持っています。通常の着色剤で不透明の茶色や白のカラーレジンを作った場合と比べるとはるかに未硬化を起こす確率が低くなります。
もうひとつは、何層かに分けて仕上げること。モールドの厚さによっては、作家のためのレジン着色剤を使っても多少心配かもしれません。少量ずつモールドに入れては硬化、を繰り返して層にしながら作れば、確実に固まったことを確認できるというわけです。
ここで覚えれば、チョコレートをモチーフにした場合に限らず不透明のレジン液を使った作品に取り組みたい時に応用できます。注意点など含め、詳しい作り方をご説明いたします。
・作家のためのレジン
・作家のためのレジン 着色剤(ピンク、ホワイト、ブラウン、ブラック)
・調色パレット
・竹串
・エンボスヒーター
・モールド(ダイソー)
・モールド ミニフラワー4種(パーツクラブ)
・モールド 立体アニマル5種(パーツクラブ)
・モールド 桜モチーフ4種(パーツクラブ)
・ヤスリ
・接着剤
・英字シール
・ピンセット・平やっとこ(アクセサリー工具セット)
・金箔ホイル
・穴なしパール
・穴ありパール
・ブリオン
・ピンバイス
・ヒートン
・カーテン用のふさかけフック
・耐震マット
・クリップ
・洗濯ばさみ
・コーティング液
・丸カン
・Tピン
・ゴールドビーズ
・カニカン
・UV-LEDライト
3色のカラーレジンを作ります。作家のためのレジンを使います。
着色剤で色を付けます。濃いめの着色にするため、レジンから作られた未硬化を起こしにくい作家のためのレジンの着色剤を使用します。
調色パレットを3つ用意し、それぞれにレジン液を流し入れます。ひとつめにはブラウン、ブラック、そしてホワイトの着色剤を入れてチョコレートカラーにします。2つめには、ホワイトと少量のブラウンを混ぜ、ホワイトチョコレートカラーにします。3つめには、ホワイト、ピンク、ブラウンの3色を入れてストロベリーチョコレートカラーを作ります。それぞれよく混ぜます。
必要あればエンボスヒーターで気泡を飛ばします(やり方はこちら)。
楕円形のモールドを使います。
濃いめに着色したレジンには、硬化不良の可能性が伴います。未硬化を防ぐため、2、3回に分けて流し入れては硬化し、層にしながらモールドを埋めます。層の数はレジンの濃さとモールドの厚さに合わせましょう。今回のチョコレートカラーのレジンは着色は濃いもののモールドに厚みはそれほどありませんので、2層に分けます。モールドの高さ半分まで1層めの着色レジンを入れ、硬化します。
2層めのレジンをモールドのふちいっぱいまで入れ、硬化します。
モールドから取り出します。
チョコレートカラーのベースができました。
同様にホワイトチョコレートカラーのベースも作ります。
次にトップのレリーフの部分を作ります。ミニフラワーモールドを使います。
こちらも2層にします。モールドの半分までホワイトチョコレートカラーのレジン液を流し入れ、硬化します。
2層めのレジン液をモールドいっぱいまで入れ、硬化します。
モールドから取り出します。
レリーフとなるホワイトチョコレートのフラワーパーツができました。
2つめのレリーフを作ります。立体アニマルモールドを使います。
こちらも2層仕上げにしましょう。くまのモールドの半分までチョコレートカラーのレジン液を流し入れ、硬化します。
モールドのふちいっぱいまで2層めの着色レジンを流し入れ、硬化します。
モールドから取り出します。
くまのチョコレートパーツができました。
3つめのレリーフのデザインは、桜です。桜モチーフモールドを使います。
このモールドは薄いので、層にせずに1回の硬化で仕上げます。ストロベリーチョコレートカラーのレジン液をモールドいっぱいまで流し入れ、硬化します。
モールドから取り出します。
桜の形のストロベリーチョコレートのパーツができました。
ヤスリで楕円形のベースのバリを削り、滑らかに整えます。
こちらの接着剤を使います。
不透明のレジンパーツ同士の接着には、接着剤を薄く塗って貼り付けます。
レリーフパーツをベースにバランスよく貼り付けます。
10分程乾燥させ、指でずらそうとしてもパーツが動かなくなるのを待ってから次の作業に入ります。
次に英字シールを貼ります。パレット代わりのクリアファイルの上にレジンを出します。
竹串の先に取り、フラワーパーツの下に少量塗ります。接着剤の部分にレジンが付かないように注意しましょう。
レジンを塗ったところに英字シールを乗せます。
桜パーツの上にも同様にレジンを少量塗り、英字シールを乗せます。
金箔ホイルを用意します。
くまの周りに少量のレジンを塗ります。
レジンの上に小さくちぎった金箔ホイルを乗せます。
バランスよく散らしましょう。
穴なしパールを用意します。
パールにレジンを少量付け、桜パーツの中心に乗せます。
くまもパールで飾りましょう。パールにレジンを少量付け、頭と体の境目に並べてネックレスに見立てます。
ブリオンを用意します。
ブリオンにレジンを少量付け、桜パーツに付けたパールの上に乗せて硬化します。
ピンバイスで穴を開けます。
竹串の先に少量の接着剤を取ります。
穴の中に接着剤を馴染ませます。
ヒートンにも接着剤を絡めます。
穴にヒートンを挿し込み、丸1日乾かします。
耐震マットに乗せて固定します。
ホワイトチョコレートパーツの上にレジンを流してぷっくりさせます。
竹串で伸ばして全体に行き渡らせ、硬化します。
仕上げのコーティングをします。クリップなどでヒートンの部分を掴み、容器のコーティング液に浸します。
余分なコーティング液を取り除いて硬化します。この作業を2回繰り返しますと、よりつやつやに仕上がります。
くまのレリーフのチョコレートパーツができました。他のチョコレートにもコーティングを施します。
丸カンを用いてカニカンと繋ぎ(丸カンの開け方と閉じ方はこちら)、お好みでパールなども付ければ完成です。
もうすぐバレンタイン!友チョコ、義理チョコ、本命チョコ。お世話になっている人や好きな人に美味しいチョコレートを贈る日です。ハンドメイドを楽しむ人にとっては、チョコレートをモチーフにした小物やアクセサリーを作りたくなる時期でもありますね。今回はバレンタインにちなみ、レジンのチョコレートのチャームの作り方をご紹介いたしました。
チョコレートの型のようなレジン向けシリコンモールドはたくさんあるけれど、今回は楕円形のパーツとお花や動物のパーツを作って合わせてレリーフ風のデザインにしてみました。ベースとトップのパーツを別々に作るので、色を変えられるのが魅力です。
今回はチョコレートカラー、ホワイトチョコレートカラー、そしてストロベリーチョコレートカラーの3色のレジン液を作ってそれぞれのパーツを作って合わせました。本物のチョコレートのように仕上げるには、どのフレーバーにせよ不透明の着色レジンを作る必要があります。
不透明にするには、多めの着色剤を使用して濃いカラーレジンにする必要があります。すると、どうしても硬化不良が起こりやすくなってしまうのが現実です。未硬化のレジンはアレルギーの発症に繋がる危険性があるので、避けなければなりません。
今回のようなレシピで硬化不良を防ぐには、何層かに分けて作る対策方法が向いています。着色剤の量やモールドの厚さなどに合わせ、2、3回に分けてカラーレジンを入れては硬化するという作業を繰り返します。今回はベースとなる楕円形、フラワー、そしてくまのモチーフを2層仕上げにしました。桜は比較的薄いモールドなので1度に流し入れて固めています。
楕円形のベースとトップのレリーフ部分を貼り合わせる際は、レジンではなく接着剤を使用します。指で少し動かそうとしてしっかりと乾いたことを確認してから次の作業に進みましょう。
つやつやできれいなチョコレート。食べるのもいいけれど、可愛く作って身に着けたい!ブリオンやパール、金箔などで飾ってチャームにして、ネックレスやキーホルダーに。楽しいバレンタインになること間違いなしです。
ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、ストロベリーチョコレート、抹茶チョコレート…着色剤の選び方次第でどんなフレーバーにもできるのがレジンクラフトのいいところ。お好みの味とデザインで作ってみてはいかがでしょうか。