目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
お花の季節の到来です!桜に続き、さまざまなお花が咲き誇るこれからのシーズン。パンジーも、冬を越して春を迎えた今が最も美しいお花です。開花期間が長いのも魅力ですね。花壇やプランターに植えたパンジーは、長い間お庭やバルコニー、玄関前のスペースなどに彩りを与えてくれます
ここでご紹介するレジンのパンジーは、モールド要らず。ワイヤーを枠にして花びらを作るレシピです。繊細でガラス細工のような上品な仕上がりにきっと大満足されることでしょう。一輪使いでピアスやイヤリングにするのも良し、たくさん作ってヘアピンやブローチなどの細長い金具に並べるも良し。お好きなアクセサリーに加工できます。
レジンの透明感を活かしたクリアな花びらのパンジーと、不透明に仕上げるよりリアルなパンジーの2通りの作り方をご説明いたします。
作家のためのレジン
作家のためのレジン着色剤(イエロー)
調色パレット
調色スティック
エンボスヒーター
UV-LEDライト
平やっとこ
ニッパー
アーティスティックワイヤー#26(ゴールド)
ゲージスティック
爪楊枝
お好きな色のジェルネイル
マスキングテープ
着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当なモールドを1つ用意し、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジンを流し入れます。
お好きな色の着色剤を加えます。ここでは作家のためのレジン着色剤のイエローで着色します。
着色剤を1滴落とし入れます。
調色スティックでムラが無くなるまでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜いて冷まします。
ワイヤーでパンジーのフレームを作ります。ワイヤーは、サイズ#26(直径0.4mm)のゴールドのアーティスティックワイヤーが扱いやすくておすすめです。 なければ100円ショップなどで取り扱いのある直径0.5mmくらいのワイヤーでも代用可能です。
ワイヤーの花びらの形成には、木製のゲージスティックを使用します。細い棒やペンなどでも代用できます。
ワイヤーをゲージスティックの7mmのところに軽く巻き付けて交差させます。
少しだけ余分を残してワイヤーをニッパーでカットします。
ワイヤーをしっかりと交差させ、平やっとこで挟んでねじります。
丸い花びらのフレームができました。同じものを全部で4つ作ります。
次に横長の花びらのフレームを作ります。ワイヤーをゲージスティックの7mmのところに巻き付け、長めに余分を残してニッパーでカットします。
ワイヤーを交差させて内側を平やっとこで挟みます。
ワイヤーの端を手でねじります。
平やっとこを輪の中に入れて開きます。
丸い花びらのフレームの端を平やっとこで挟み、持ち手を輪ゴムで固定します。
着色レジンの中にワイヤーの輪を浸してレジンの膜を張ります。
120秒硬化します。同様に他の花びらフレームにもレジンの膜を貼って硬化します。
5つの花びらができました。
続いてジェルネイルを用いてパンジーの模様を描きます。ブラック、レッド、そしてキャロットオレンジの3色のジェルネイルを混ぜて茶色を作ります。
モールドのふちやシリコンマット等をパレット代わりに、それぞれの色のジェルネイルを少量出します。
混ぜてお好みの茶色を作ります。
横長の花びらのワイヤーが交差している部分にジェルネイルを乗せて外側に広げ、120秒硬化します。
丸い花びらの2つに同様にジェルネイルを乗せて外側に広げ、120秒硬化します。
クリアなパンジーの花びらができました。
花びらを不透明のカラーに仕上げる場合は、このあとにもうひと作業加えます。透明のままのレジンの中にワイヤーの輪を浸して120秒硬化し、花びらを作ります。
膜の片面にお好きな色のジェルネイルを塗って硬化します。
次に反対の面にパンジーの模様を描きます。
濃い色のパンジーの花びらができました。以降の工程は透明のパンジーの作り方と共通です。
端の余分なワイヤーをニッパーでカットします。
モールドの平らな面などの上にジェルネイルを塗った丸い花びら2つを並べて置きます。
丸い花びら2つの間に着色レジンをごく少量乗せます。
横長の花びらを丸い花びら2つに重なるように置いて60秒硬化します。
ジェルネイルを塗っていない丸い花びらの1つに着色レジンを塗り、もう1つを重ねて置いて60秒硬化します。
カットした余分なワイヤーの上にジェルネイルを塗っていない丸い花びらを立てかけるように置きます。ワイヤーで傾けることで花びら同士をきれいに接着しやすくなります。
花びらの根本に着色レジンを少量塗ります。
ジェルネイルを塗っている花びらを乗せて60秒硬化します。
裏返して真ん中に着色レジンを塗って120秒硬化し、補強します。
お好みで花びらの中心に黄色のジェルネイルを塗って硬化しすれば完成です。
お花の季節到来!春を迎える頃に最も美しく咲き誇るパンジーをレジンとワイヤーで作る方法をご紹介いたしました。モールドは使わず、ワイヤーを枠にした繊細なガラス細工のような上品なレジンパーツです。ブローチやヘアクリップなど、さまざまなアクセサリーに加工できます。
今回使用したワイヤーは、アーティスティックワイヤーの#26。直径0.4mmの大変扱いやすいワイヤーで、レジンアクセサリー作りに最適です。お持ちでなければ100円ショップなどで手に入る0.5mmくらいのアートワイヤーで代用可能すると良いでしょう。
ワイヤーの花びらの形成には、巻きつけられる棒状のものを使います。今回は木製のゲージスティックを使用しました。あると便利な道具ですが、なくてもOK。ご家庭にあるペンやマーカーなど、ちょうどよい太さのもので代用できます。
2通りのパンジーの花びらの作り方をご説明いたしました。ひとつめは、クリアに仕上げる方法。この場合は、レジン液に着色剤を入れて淡いカラーレジンにしてからワイヤーの輪に膜を張って硬化します。ここではイエローの着色剤を使いました。ピンク、パープル、ブルーなど、お好きな色味を選ぶと良いでしょう。
もうひとつのタイプは、花びらを不透明に仕上げるパンジーです。この場合は花びら本体の形成には透明レジンを使います。レジンの膜を張るプロセスはクリアタイプと同じです。作ったワイヤーの花びらの輪の部分を透明レジンに浸して膜を作り、硬化します。
花びらができたら、パンジー独特の模様を描きます。クリアの方は、どちらかの面にジェルネイルで模様を描きます。不透明タイプには、片面にジェルネイルを塗って濃い色を付けてから反対の面に模様を描きます。大きな違いはこのプロセスです。
これ以降の5枚の花びらを接着してお花に仕立てるやり方は共通です。モールドの裏側などの平らな面の上に花びらを乗せて順に接着します。ワイヤーの花びらを作った時にカットして残ったワイヤーの上に立てかけるように乗せ、少し傾けた状態で行うときれいに接着できます。
バンジーには色々な種類があります。写真などを見てお好みの色味や模様のパンジーを探し、リアルさを表現するのも楽しいかもしれません。できたパーツはピアスやイヤリングに。たくさん作ってヘアピンやブローチなどの細長いアクセサリー金具に並べるのもいいですね。
繊細で美しいパンジーのレジンパーツ。このお花の季節にぜひ作ってみてはいかがでしょうか。