ファスナー押さえがなくてもOK!ジッパー付きフラットポーチの作り方
作品レシピ
2021年06月11日

ファスナー押さえがなくてもOK!ジッパー付きフラットポーチの作り方

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私はなぜかフラットポーチが好きで、ペンケースもメークポーチもマチのないタイプのものを使っています。こまごまとした手芸用品も20枚ほどのビニールのジッパーポーチに入れて、棚にずらりと並べているほどのフラットポーチファンなのです。 

 

ソーイングを始めた頃は、贈り物によく作りました。少しの材料で短時間にとても簡単に作れるのに、あげると喜ばれる布小物の代表のひとつではないでしょうか。花柄やストライプ、リネンにコットンにオイルクロスと、いろんな色柄や素材でフラットポーチ作りを楽しんだものでした。 

 

当時はジッパーフット(ファスナー押さえ)という専用のミシン押さえに付け替えて縫い付けていましたが、その後、ふとしたきっかけでミシン針が左右に移動可能であることを知ります。そこで「ジッパーフットなしでも出来るのでは?」と試してみたところ、薄手の生地ならちゃんと付けられることが判明! 

 

ファスナー押さえがなくても作れる方法をご紹介いたします。 

ジャンル:
ソーイングソーイング

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

pouch supplies

・薄手の生地
・ジッパー
・ミシン
・ミシン糸
・ハサミ
・まち針または仮留めクリップ
・へら

2.作り方

希望の出来上がり寸法にタテヨコそれぞれ1インチ(2cm)ずつ足したサイズの布を4枚用意します。私はタテ4.5インチ、ヨコ7インチに仕上げたいので、布のカットサイズは5.5x8インチ。表地と裏地を違うものにしたいので、それぞれ2枚ずつ用意しました。

pouch 01

お好みで、表地に接着芯を貼ります(貼り方はこちら)。

interfacing 20

表地の表側を上にして作業台に置き、開いたジッパーを長い辺に合わせて伏せます。

pouch 02

ジッパーを挟むように、裏地を重ねます。柄のある生地を裏地にする場合は、柄を下に向けます。

pouch 03

端をきっちり揃え、仮留めクリップまたはまち針で留めます。

pouch 04

3枚重ねて縫い合わせます。

pouch 05

務歯の高さが邪魔をするので、通常のフット(押さえ)ではこれ以上寄せられません。

pouch 06

このまま縫おうとすると、針が生地の外側に落ちてしまいます。

pouch 7

そこで、ジッパーフット(ファスナー押さえ)という専用のパーツに付け替えるのですが...

pouch 8

なければ針を左に移動させればOK!

pouch 10

やり方は機種によりますが、ジグザグステッチ機能のあるミシンであれば針の左右移動は可能だと思います。

これなら3枚縫い合わせられます。

pouch 11

最後の数センチまできたら、針を刺したままフットを上げ、ジッパーを閉めて端まで縫います。

pouch 12

表地、裏地、ジッパーがつながりました。

pouch 13

もう1枚の表地を、柄を上に向けて置き、閉めた状態のジッパーを長い辺に重ねます。ジッパーのスライダーは、右側に来ています。

pouch 14

裏地を重ねます(柄がある場合は下に向けます)。

pouch 15

先と同様に、端を揃えて仮留めし、3枚重ねて縫い合わせます。最後の数センチまで来たら、ミシン針を下ろしたままフットを上げ、ジッパーを開いて端まで縫い合わせます。

ジッパーを中心に生地を開き、アイロンをかけます。

pouch 16

端から2mmくらいのところにトップステッチを入れます。

pouch 17

私は目立たない色を使いましたが、ミシン糸をジッパーの色に合わせるとアクセントになります。

pouch 18

ジッパーを3分の2くらい開きます。

pouch 19

表地の表同士を向かい合わせます。

pouch 20

開いているジッパーをきっちり押さえて裏地側に倒し...

pouch 21

表地を重ねて...

pouch 22

仮留めクリップで固定します。

pouch 23

裏地も同様に仮留めします。

pouch 24

裏地側の長い辺にご自分の手が入る程度の返し口を残し、4辺をぐるりと袋状に縫い合わせます。

pouch 25

ジッパー部分に来たら、金具の部分を指で確認し、ひと針ずつ進めるか、またははずみ車を手で回しながら、ゆっくりと縫います。

pouch 26

ぐるりと縫い合わせたら...

pouch 27

角を切り落とします。こうすることで、裏返した時にごろごろするのを防げます。

pouch 28

ジッパーの端も切り落とします。

pouch 29

返し口の縫い代にアイロンをかけて折りやすくします。

pouch 30

返し口から指を入れ、途中まで下ろしておいたジッパーを全開にします。

pouch 31

裏地部分を引っ張り、返し口から出して表と裏を逆にします。

pouch 32

縫い合わせてしまうとアクセスできないので、へらなどを使ってやさしく突き...

pouch 33

角を出します。

pouch 34

返し口を縫い閉じます。

pouch 35

裏地を中に入れて整えれば...

pouch 36

あっという間にジッパー付きフラットポーチの出来上がりです。

pouch 37

3.まとめ

いくつあっても困らない、シンプルだけれど実用的なフラットポーチ。春らしいお花、いちご、蝶々のデザインの生地で作りました。

専用のミシン押さえがなくてもジッパーは付けられますが、普通の押さえでは務歯までの距離に限界があるので、厚い生地やハリのある素材だと難しいかもしれません。薄手のコットンやリネンなら大丈夫だと思います。

7インチのジッパーで小さめペンケースにしましたが、定規やハサミも入れられるもう少し長めのものも作ろうと思っています。ポーチ作り、楽しいです!特別な道具やパーツは要らないので、ソーイング初心者さんもぜひ挑戦してみてください。

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編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在...
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