基本のステッチ4種類で作るどうぶつさんの刺繍入りマスク(バックステッチ、ランニングステッチ、サテンステッチ、フレンチノットの刺し方)
成人してから最初に足を踏み入れたハンドメイドのジャンルは、刺繍でした。ある年の初夏の日本帰省中、本屋さんの店頭で目に止まった1冊の手芸本に載っていたプロジェクトにときめいたのがきっかけです。それは、赤ちゃんのお名前や生年月日、出生時の体重や身長をキャンバスにクロスステッチで入れるというものでした。
予定日が半年後の親友への出産祝いに十分間に合う!と意気込んで本を購入し、刺繍の道具も一式揃えたのですが、結果は惨敗。思うようにいかず、結局諦めてベビー用品店でお名前を入れてもらったセミカスタムオーダーのブランケットを贈ったのでした。
刺繍のことなどすっかり忘れていた翌年の春、なぜかいきなり刺繍ミシンを衝動買い。欲しいとも買おうとも微塵も思っておらず、たまたまデパートの売り場を通りかかってその場で決めた、正真正銘の衝動買いです。
動機はずっと謎でしたが、ある日、「もしやあれは潜在的な出産祝いへのリベンジのつもりだったのでは?」と閃いて合点がいったのでした。
ミシン刺繍とソーイングに夢中になり、そこから編み物、ジュエリー、ペーパークラフトなどなど手当たり次第にハンドメイドを楽しむようになり、手仕事の刺繍とクロスステッチにも回帰したという経緯があります。
私の刺繍への興味のきっかけになった当時の赤ちゃんは、すでに中学生。そんな長い年月を経て、いま再び夜な夜なチクチクの日々を迎えている今度の理由は、マスク作りです!
無地のリネンにスタンプを押し、画像の線をなぞるように主にバックステッチで刺していく方法です。
絵心がなくても可愛い刺繍ができる!図案も一瞬で転写できる!我ながら名案と満足して、久しぶりの刺繍を楽しんでいます。
バックステッチ、ランニングステッチ、サテンステッチ、そしてフレンチノットという4種類のフランス刺繍の基本手法を組み合わせた、どうぶつさんの刺し方のレシピです。刺し始めや刺し終わりの糸の処理、そして途中で糸を足す場合のやり方など、手取り足取り詳しくご説明いたします。
編む、縫う、刺す、切る、貼る…ハンドメイドはどのジャンルも子どもの頃から大好きで、海外に移住した現在も身近な素材と簡単な方法を用いた手作りのある生活を楽しんでいます。長らくペーパークラフト一辺倒だったので、ただ今少しずつリハビリ中。毛糸や布に囲まれる暮らしの心地よさを改めて満喫しています。