目次
- 1.材料と道具
- 2.着色剤の紹介とレビュー
- 3.着色の応用、くすみカラーの作り方
- 4.くすみカラーレジンでマーブルパーツを作ろう
- 5.まとめ
レジンを楽しまれるみなさまに見ていただきたい、作家のためのレジン着色剤の全色カラーチャートを作りました。魅力あふれる12色のレビューの他、それらを応用したくすみカラーの作り方とマーブル模様のテクニックもご紹介いたします。
・作家のためのレジン 着色剤
・作家のためのレジン
・調色パレット
・シリコンブラシ
・シリコンモールド
着色剤のご紹介とレビューです。1色めはピンク。
調色パレットまたはシリコンモールドに入れた透明のレジン液に、着色剤を1滴加えます。
調色スティックまたはシリコンブラシなどの先でよく混ぜます。
お花の形のモールドに流し入れ、裏と裏を60秒ずつ硬化します。
2色めはレッドです。ピンクと同様に着色レジンを作ってお花の形に固めました。いちごあめのような美味しそうな色です。
3色めはオレンジ。です。金木犀などにぴったりの透明感のあるオレンジです。
4色めはイエローです。ミモザなどの着色に使うととても素敵なカラーだと思います。
5色めはグリーンです。お花モチーフの差し色に良いグリーンです。
6色めクリームソーダです。深みのある色で、宝石モチーフなどに似合う色なのではないかと思います。
7色めはライトブルーです。夏の海作品にぴったりの色味です。
8色めはオーシャンです。こちらは深海を表現する際に良いと思いました。
9色めはパープルです。深みのある色合いで、神秘的な作品に深みを出してくれると思います。
10色めはブラウンです。透明感のある茶色なので、べっ甲や夏の終わりの秋を少し感じる頃の作品に使うと素敵だと思います。
11色めはブラックです。不透明の黒!これで未硬化がほぼ無いというのは素晴らしいと思います。深い黒で洗練された雰囲気を醸し出し、上品な印象な作品を作ることが可能です。
12色めはホワイトです。不透明な白は、どんな作品でも重宝すること間違いなしでしょう。
12色すべての着色剤で作ったお花のモチーフを並べて見比べてみましょう。
最初の6色は、左からピンク、レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、そしてクリームソーダです。これらはクリア感のある、ポップな色味展開になっています。この6色の中ではクリームソーダの発色がとても良いと感じます。深みのある色で、宝石モチーフなどにとても合うと思います。
次の6色は、ライトブルー、オーシャン、パープル、ブラウン、ブラック、そしてホワイトです。寒色系には、夏のレジンにぴったりのカラーが揃っています。海塗り作品などにとても使いやすいカラーだと思います。
また、ブラックとホワイトの発色には驚きました。着色剤をそのまま硬化させたところ、未硬化もなく綺麗に固まりました。着色レジンを濃くしたいと思っても未硬化が怖くてブラックとホワイトはなかなか足せないものですが、作家のためのレジンの着色剤なら安心して量を増やせます。
作家のためのレジンの着色剤の12色のご紹介とレビューをいたしました。うーたま的オススメカラーは、断然ブラックとホワイトの2色です。そのまま固めてもOKという新発想の着色剤なので、今まで使う量が難しかったこの2色も気軽に足すことができ、ヘビロテカラーに入れられるようになると思います。
ブラックとホワイト2色にプラスして、夏ならオーシャン、秋ならブラウンを合わせるのがおすすめの使い方です。
また、ポップなカラー展開なので、推しカラーを買ってグッズの製作などに取り入れるのも良いなと思いました。
単色でも映える作家のためのレジンの着色剤ですが、手軽に実践できるテクニックで流行りのくすみカラーに変身させることも可能です。続いてはくすみカラーの作り方をご紹介します。
くすみカラーは柔らかなトーンが特徴で、上品さや優しさを引き立てることができます。くすみカラーアクセサリーには、パステルカラーや淡いトーンのビーズ、石、フェザーなどがぴったりです。自然な色合いややさしい印象のものを選ぶと、まろやかで優雅なアクセサリーが完成します。
また、くすみカラーアクセサリーはシンプルな形状や優れたディテールが際立つものがおすすめです。シックなネックレスや繊細なブレスレット、耳元を華やかに彩るピアスなど、自分が身につけたいと思うデザインで作ればより一層素敵な作品に仕上がると思います。
くすみカラーアクセサリーは、優雅さと柔らかさを兼ね備えた魅力的なアイテムです。さっそくくすみカラーのレジン液の作り方を見てみましょう。
ブラック、ホワイト、グリーン、オーシャン、そしてピンクの着色剤をペーパーパレットやシリコンマットなどの上に適量出します。今回はパステル系のくすみカラーを4色作るので、ホワイトを多めにしています。
最初にくすみグリーンを作ります。ベースカラーとしてホワイトとグリーンを2:1の割合で合わせます。シリコンブラシの先に取り、よく混ぜます。
次にオーシャンを少しずつ加えて目指すくすみグリーンの色味に近づけます。綺麗に作るには筆を使って均一に混ぜることが大切です。
2色めはくすみブルーです。くすみブルーはくすんだ色合いを持っているため、ブラックを加えて深みを出します。ベースカラーとしてホワイトとオーシャンを2:1の割合で混ぜます。
ブラックを少しずつ加えて目指すくすみブルーの色味に近づけます。筆の先を使って均一に混ぜましょう。
3色めは、くすみピンクです。ベースカラーとしてホワイトとピンクを2:1の割合で混ぜます。
ブラウンを少しずつ加えて目指すくすみピンクの色味に近づけます。筆を使って均一に混ぜましょう。
4色めは、くすみベージュの作り方です。まずベースカラーとしてホワイトとブラウンを2:1の割合で混ぜます。
ブラックを少しずつ加えて目指すくすみベージュの色味に近づけます。筆を使って均一に混ぜることが大切です。
これでグリーン、ブルー、ピンク、そしてベージュのくすみカラー4色の完成です。
では今度は作ったくすみカラーで実際にレジンパーツを作ってみましょう。初心者さんでも超簡単にマスターできる、マーブルの作り方をご紹介します。色が混ざり過ぎるなどなかなか思い通りにいかないマーブル作りですが、この方法なら失敗知らずです。
マーブルはその独特な魅力から、広く愛されている模様です。直訳の通り、大理石や天然石のような雰囲気を持っています。マーブルの流れや模様は自然の造形力とも言えるでしょう。絶妙な色のグラデーションや模様は、視覚的に魅了される要素となります。
またマーブル模様は、ひとつとして同じものが存在しないという特徴があります。各模様が異なり、個別の独自性を持っています。そのため、マーブル模様を使用することで独自のデザインやアート作品を生み出すことができます。色やモールドを変えることでオリジナルマーブルアクセサリーが作れるというわけです。
そんな魅力のマーブル模様を、くすみカラーのレジン液で作ってみましょう。
透明のレジン液をモールドに入れ、その上に着色剤で作ったくすみカラーレジン液を加えます。ごく少量ずつ、点々と落とすのがとっても重要なポイントです。ここで一気に着色レジン液を入れるとクリアレジン液と混ざってしまい、綺麗なマーブル模様になりません。「こんなに少し?」と思うくらい少しずつ入れるのが成功の秘訣です。
シリコンブラシ等を使ってレジン液と着色剤を軽く混ぜ合わせ、マーブル模様を作ります。ここでのポイントも、とにかく混ぜすぎないということです。
もうひとつマーブル模様を失敗なく作るコツは、手早く硬化することです。つまりマーブルにしたら、なるべく早くライトを当てること。硬化まであまり長く時間をおくと、透明レジンと着色レジンが混ざって綺麗なマーブル模様でなくなってしまう恐れがあるからです。
表裏60秒ずつ硬化しました。絶妙なバランスのマーブル模様ができました。
他の3色も同じように作ります。
新発売の作家のためのレジンの着色剤のレビューを兼ね、くすみカラーへの応用の仕方、そしてさらにそれらを使ったマーブルのパーツの作り方をご紹介いたしました。
作家のためのレジンの着色剤は、透明のレジン液にほんの少し混ぜ込んでモールドで固めたお花の形のパーツで比較をしました。暖色系の着色剤はクリア感が高く、全体的にポップな色味が揃っています。寒色系で作ったカラーレジンには深みがあり、海塗りなど夏のレジンアートにピッタリの印象です。
作った見本はカラーチャートに。色彩のバリエーションを体系的に整理するための強力なツールであるカラーチャートとして手元に置けば、自分の好みやコンセプトに合わせて効果的なカラーパレットを作ることができます。色の組み合わせや調和を考える際に役立つでしょう。
12色の着色剤のうち、個人的にとても驚いたのがブラックとホワイトの質の良さです。不透明の着色剤は紫外線を通しにくく、従来のものだと未硬化への心配からなかなか量を増やすことができませんでした。しかし作家のためのレジンの着色剤は、そのまま固めてもOKというユニークさ。さすが材料がレジン液というだけあります。
これまで躊躇していたブラックとホワイトの追加が気軽にできるようになり、流行のくすみカラーへの応用にも失敗の心配なくチャレンジ可能!柔らかくて優しい印象を与える色合いのくすみカラー。明る過ぎないトーンやグレーがかった色味のおかげで、控えめな色彩や温かみが表現できます。
くすみカラーは落ち着いた雰囲気やナチュラルな印象のアクセサリー作りで重宝されるため、現在レジン界でも人気を集めています。ここではグリーン、ブルー、ピンク、ベージュの4色のくすみカラーレジン液の作り方をご説明いたしました。
綺麗なくすみカラーを作るコツは、シリコンブラシの先などでしっかりと混ぜ合わせること。丁寧な作業が作品の完成度を高めます。
そしてそのくすみカラーのレジン液を使ったマーブル模様の作り方も併せてご紹介いたしました。その美しい模様と色合いは、個性的で豪華なデザインを生み出すことができます。
マーブル模様の作り方には多くの技術や手法がありますが、基本的には流れるような模様を作り出すのがポイントです。ここでは初心者さんでも安心して挑戦できるやり方をご説明いたしました。
透明レジンとカラーレジンが混ざり過ぎないようにするには、カラーの分量を極力抑えること。そして塊をぽとんと落とすのではなく、「こんなに少しでいいの?」というくらいの量を点のように置くのが秘訣です。
そしてマーブル模様を作ったら、なるべく早く次の硬化のステップに移ります。時間が経つとクリアレジンとカラーレジンがさらに混ざってしまう恐れがあるからです。上手なレジンのマーブル作りには、混ぜ過ぎないことと手早い作業が大切です。
単色やくすみカラー、そしてマーブル模様のテクニックを駆使しながら、ご自分の創造力を解き放ってみましょう。そしてますますレジンアクセサリーづくりを楽しみましょう!