目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
細編みで段ごとに毛糸の色を変え、ストライプ模様にする方法はご紹介いたしましたが(<https://web.croccha.com/magazines/crochet_stripes>)、段の途中で変えたい時は?タイミングさえ掴めれば、ハートや星、ドット柄など、ストライプよりももっと複雑な模様を編み込むことができるんです。
ここではかんたんなクロス模様でご説明いたします。普通に編むよりやや厚みが増すのでエコたわしにぴったりですが、大きく編んでマットにしたり、ブランケットにしたり…と、楽しい夢が広がります!
・毛糸(2色)
・かぎ針
・ハサミ
・とじ針
ここではクロスの幅を5目(5段)にして、まわりに2目(2段)のマージンを取っていますが、毛糸の太さや希望の出来上がりサイズに合わせて増やしたり減らしたりできます。
(クロスの幅x3)+(マージンx2)=最初のくさり編みの数。たとえばクロスの幅を7目、マージンを左右それぞれ3目にしたいなら、(7x3)+(3x2)=27なので、27目のくさり編みから始めます。
ここでは(5x3)+(2x2)で、19目のくさり編みから開始します。19目のくさり編み、立ち上がりの1目、細編み2段。基本の細編みは、かぎ針で細編みのスワッチを編んでみよう!で詳しくご説明しています。
3段めから糸の色を変えますが、最初の6目は通常の細編みと一緒です。
7つめの編み目がかぎ針にかかっている状態で、別の色の毛糸を準備します。最後に糸処理ができるくらいの長さを残してUの字にしておきます。
次の編み目にかぎ針の頭を入れて…
最初の色(レッド)を引き出すところまでは普通の細編みと同じ。このかぎ針にループが2つかかっている状態で…
次の色(ホワイト)を引っ掛けて引き抜きます。
緩んでいたら、糸を軽く引っ張って普通のくさりくらいのサイズに調整します。
ホワイトに変える直前にかぎ針にかかっていたループが、レッドの7つめの編み目になっているのが分かります。つまり、8つめの編み目から色を変えたい時は、7つめの細編みのプロセスの途中で糸をスイッチするということです。
ここからホワイトで細編みを5つ入れます。かぎ針のあたまを編み目に差し込んで…
ホワイトを引っ掛けて引き出すのですが、ここでとても重要な注意点があります。レッドの糸を進行方向の側に引いて…
かぎ針の上に乗せるのです。
編地のてっぺんとレッドの糸が並行になるように指で押さえてホワイトで細編みします。
ホワイトを引っ掛けて…
引き出し…
もういちど引っ掛けて…
2ループから一気に引き出します。
ひとつめのホワイトの細編みが入り、2つめのベースがかぎ針にかかっている状態です。
2つめのホワイトの細編みも、レッドの毛糸を編地のてっぺんと並行にして指でおさえた状態で編みます。
かぎ針の先を編み目に入れる時にレッドの毛糸の下を通るようにして、引き出したホワイトで編み包むような形になります。
これを繰り返し、ホワイトの細編みが4目入り、5つめのループがかぎ針にかかっているところまで進めます。
5つめは、ホワイトを引き出し、かぎ針に2ループかかっているところで…
レッドに持ち替えます。
レッドを引っ掛けて…
ホワイトの2ループから一気に引き出すと、ホワイトの細編みが5つになりました。
今度はホワイトを編み包んで行きます。編地のてっぺんとホワイトの毛糸を並行になるように指で押さえてかぎ針を差し入れます。ホワイトの毛糸がかぎ針の上に乗っていることを確認します。
レッドを引っ掛けて…
引き出します。
同様に端まで、合計7つ細編みします。
3段めを編み終わりました。
立ち上がり(ハシゴ代わり)のくさり編みをひとつ編んで、4段めを編み始めます。
折り返す前に、ホワイトの毛糸を軽く引っ張ります。
ホワイトの毛糸を編地のてっぺんと並行になるように指で押さえ、レッドで細編み。
2、3目編んだら、折り返したホワイトの毛糸を確認します。
おそらくこんなふうにはみ出すくらい緩んでいるので…
編地がつっぱらないようサイドを押さえながら軽く引っ張ります。完全には隠れませんが、目立たなくなります。
7つめのレッドのループがかぎ針にかかっているところまで来ました。
編み目にかぎ針を入れて糸を引き出し、レッドのループが2つかぎ針にかかっているところで…
ホワイトの糸に持ち替えます。
ホワイトを引っ掛けてレッドのループ2つから一気に引き出します。
ホワイトの編地とレッドの糸を並行に重ねて持ち、かぎ針がその下を通るように差し込んでレッドを編み包むように細編みします。
5つ目の途中でレッドにスイッチ。
端までレッドで細編みを7つ入れます。
4段編み終えたところです。
糸の色を変えるたびに交差するので、その都度毛糸玉の位置を入れ替えない限りこんなふうに2色がツイスト状態になっていることでしょう。
毛糸玉を持ち上げて直すより、編地の方を回転させる方が早いです。
7段編み終えたところ。最初の(下の)2段はレッドのみ、上の5段は真ん中の5目がホワイトになっています。
次の5段は真ん中15目がホワイトになります。最初の2目をレッドで編んだら、ホワイトにスイッチ。
ホワイトで15目編んで、最後の2目をレッドに戻します。
これを繰り返して合計5段編みます。
12段編んだところです。
次の5段は、3〜7段めと同じです。
レッド7目、ホワイト5目、レッド7目を繰り返します。
この先はレッド7目、その次の2段もレッドのみなので、ホワイトはここで終わりです。
厚さを均等にするために編み始めから編み終わりまで完全に編み包むこともありますが、ここではカットしました。糸処理できるくらいの長さを残します。
糸端はとじ針を使っても良いですが、私は折り返して来た時に一緒に編み包んでしまいました。
編み始めと編み終わりの糸端も処理したら…
クロス模様のエコたわしの出来上がりです。
マフラーやセーターなどの大きめのプロジェクトを編んでいる途中で毛糸が足りなくなり、新しい玉を追加する時も基本的に同じやり方ですので、遅かれ早かれ必要になってくるテクニックです。
段の途中で糸を変える方法を覚えたら、いろんな図柄を試してみたくなることでしょう。方眼紙のマスを埋めて図案を作り、ハートや星形に挑戦してみてはいかがでしょうか。
使っていない方の色の糸を巻き込んでいくので、通常の細編みよりも少し厚手に仕上がります。ガシッと掴めてエコたわしにぴったり!サクサク楽しく編めるので、色違いを3枚つくりました。
コットンや麻糸で編めば、鍋つかみや鍋敷きにも良さそうですね(アクリルはNG)。