お花畑にお空と雲！春の景色を閉じ込めたドロップ形のレジンパーツの作り方

1．材料と道具

レジン液（低粘度）

レジン液（高粘度）

コーティング剤

着色剤（アイスブルー）

着色剤（ブルー）

シリコンモールド

調色パレット

調色スティック

練り消し

UV/LEDライト

ポンポンスタンド

レースフラワー

ブルーファンタジア スターチス

ソリダコ

アリッサム

ファイル

ラピットバー

2．作り方

ドライフラワーの下処理をします。封入するお花をハサミでカットし、シリコンパレットに入れます。

お花を入れたシリコンパレットに透明のレジン液を注ぎます。ドライフラワーなど気泡のできやすい封入剤は、あらかじめレジン液に浸して事前対策をします。お花がしっかりと浸るよう、シリコンブラシで沈めましょう。

カラーレジンを作ります。シリコンパレットに透明のレジン液を注ぎます。

ブルーとアイスブルーの着色剤を2:1の割合で落とし入れます。アイスブルーを混ぜることで春空のような柔らかい色が作れます。

シリコンブラシでしっかりと混ぜます。混ぜ終わったら暗い場所に保管して気泡を抜きます。

雫を作ります。テープでシリコンモールドに付いているホコリをしっかり取り除きます。

今回、モールドに付いている穴部分は必要ないためカットします。

浸しておいたお花をモールドの下部分に丁寧に貼り付けます。なるべくモールドの端の方に貼り付けるのがここでのコツです。端の方に隙間が空いているとクオリティが下がってしまいますので、なるべくモールドのふちギリギリに配置しましょう。

UVライトで10秒硬化し、固定します。

モールドの残り部分にお花を配置します。

UVライトで30秒硬化します。

シリコンモールドは半透明なので、裏から透けてお花の配置のバランスを見ることができます。失敗と感じた場合、この時点ならやり直し可能です。

お花を置いた部分だけ浸るように少量のクリアレジン液を流します。モールドの下に物を置き、傾けて作業するのがおすすめです。

この状態で10分放置し、気泡を抜きます。

放置すると気泡が浮いてくるので、シリコンブラシですくい取ります。

傾けた状態で60秒硬化します。

ねり消しで雲を作ります。ねり消しを柔らかくなるまでよくこねます。

ゆっくりと横に伸ばし、机に貼り付けます。この工程を3回繰り返します。

モールドに少量のクリアレジン液を流し入れます。

ピンセットで雲をつまみ、モールドの空になる部分に配置します。

配置したら60秒硬化します。

モールドの9割になるようにレジン液を少なめに流し入れます。

モールドを傾けて端までレジン液を行き渡らせ、10分放置します。気泡対処にエンボスヒーターをよく使いますが、雲の下にできたものは加熱では取り除けません。自然と気泡が浮き上がるのを待ちましょう。

浮いてきた気泡をシリコンブラシで取り除きます。

120秒硬化します。

シリコンブラシを使い、雲よりも上の位置にブルーのカラーレジンを塗ります。塗り残しがないよう、モールドの端までしっかりと施しましょう。

硬化する前にヒートンを配置します。

モールドをヒートン側に傾けます。カラーレジンが流れ、雫の上の方が濃いグラデーションになります。

傾けた状態で60秒硬化します。10秒ほどで手を離しても構いません。硬化後少しはみ出していたとしても、あとで削るので問題ありません。

クリアレジン液をぷっくりとするくらい流します。

シリコンブラシで気泡を取り除きます。

180秒硬化します。

モールドを裏返し、裏面も60秒硬化します。

モールドから外し、バリの処理をします。ヒートンの周りのはみ出しは、ハサミを使って切り取ります。

本体の大きなはみ出しは、サークルカッターで削ります。この作業は目の粗いヤスリでも代用できます。

ある程度形が整ったら、細かいヤスリに持ち替えて続けます。

水道水で丸洗いし、テープで細かい粉を完全に取り除きます。

できたパーツをポンポンスタンドに乗せます。まず、穴の部分をレジン液でしっかりと埋めます。気泡ができやすいので注意しましょう。

30秒硬化します。

コーティング剤で表面をポッテリと仕上げます。ヒートンの周りや端までしっかりと塗ります。特に側面は裏にはみ出しても良いのでしっかりと塗りましょう。

真下から膨らみを確認し、綺麗な曲線になるようにコーティング剤を足しながら慎重に塗ります。

裏に垂れた液は筆で広げてならします。

全体がしっかりと塗ったのを確認し、180秒硬化します。

裏面を仕上げます。高粘度のレジン液を全体に塗り広げます。シリコンブラシを使ってはみ出さないように慎重に塗りましょう。低粘度レジン液やコーティング材を使用する場合は、少しずつ塗っては硬化する工程を何度か繰り返し、重ね塗りすることでぷっくりと仕上げられます。

180秒硬化します。

完成です。

３．まとめ

春の景色をレジンの中にぎゅっと閉じ込めた、爽やかで美しいドロップス形のレジンパーツのレシピをご紹介いたしました。封入剤の種類や配置、お空を表現するレジン液の着色の仕方で印象がガラリと変わります。

お空を表現するレジン液の着色には、ブルーとアイスブルーを使います。アイスブルーを混ぜることによって春空のような柔らかい色合いを表現できます。ブルーのみで着色すると真っ青な空を表現できますので、夏の作品におすすめです。

ねり消し雲やお花の配置や組み合わせは無限大。楽しみながらあれこれと試してみると良いでしょう。何度も挑戦し、お気に入りの配置を探ってみるのもいいかもしれません。

レジン液を流し入れた後、しっかりと時間をおいてシリコンブラシで気泡を取り除くとより綺麗な作品に仕上がります。ドライフラワーをあらかじめレジン液に浸すのも硬化的な気泡対策です。コーティングの工程では、雫の曲線を綺麗に整えながら塗り残しがないよう慎重に丁寧に作業しましょう。

バリの処理も綺麗に作るためには大切なステップです。削る作業では粉が出るのでそのままでは次の工程に響きます。支障が出ないよう削った後は水道水で洗い、残りの粉はテープで完全に取り除きます。

ぷっくり可愛い、春の景色を閉じ込めたレジンの雫。着色剤の配合、封入剤の配置や組み合わせを変えることで唯一無二な作品ができあがります。アクセサリーパーツや贈り物にいかがでしょうか。