目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
いよいよ1年でいちばん寒い季節の到来です。この時期何と言っても恋しいのがお風呂タイムですよね。冷えた体を芯から温めるお風呂でこの季節を乗り越えたいものです。そんなバスタイムに欠かせないアイテムがそう、「黄色のアヒル」。
今ではお風呂を象徴するかのような黄色のアヒルさん。正式名称はラバーダック(rubber duck)と言います。元々はお風呂嫌いの子どもが少しでも楽しめるようにと浴槽にアヒルのおもちゃを浮かべたのが始まりだそうです。つぶらな瞳でプカプカと浮かぶ姿はどこか癒されますよね。今回はそんなラバーダックこと黄色のアヒルを、レジンで作ってみました。
雫型モールドと球体モールドを使ってボディとヘッドを形成。そこに、三角錐モールドで形成したくちばしを合体させます。最後にお目めを描いたら、ぽてっとしたフォルムが可愛いアヒルの完成!
いつもに比べて使用するモールドや手順が多いため少し難しいですが、その分詳しく解説いたしますのでぜひチャレンジしていただければと思います。この時期に欠かせないリラックスグッズを作って癒されたい方にぴったり!レジンのアヒルのレシピです。
調色パレット
マスキングテープ
レジン液
着色剤
調色スティック
エンボスヒーター
雫型モールド
三角錐モールド
UV/LEDライト
レジンクリーナー
半球モールド 直径8mm
ピンバイス
ヒートン
平やっとこ、ニッパー
コーティング液
ジェルネイル
消しゴム
定規
マジックペン
カッター
筆
輪ゴム
竹串
着色レジンを作ります。調色パレットまたは適当なモールドを2つ用意し(道具の説明はこちら)、マスキングテープで埃を取り除きます。
透明のレジン液を流し入れます。片方のパレットには少し多めに、もう片方にはほんの少しだけ入れます。
今回使うのは黄色と赤の2色の着色剤です。
少し多めのレジン液は黄色1色で着色します。少なめに入れたレジン液は黄色と赤の2色で着色してオレンジを作ります。容器のふちに出して少しずつ配合すると上手くいきます。
調色スティックでしっかりと混ぜます。
エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます(詳しくはこちら)。気泡を抜いたら冷まします。
消しゴムの端から上底5mmと下底15mmの位置に印をつけ、定規を当ててカットします。
下底を2mmくらい切り落とし、上底5mmと下底13mmに仕上げましょう。
雫形のモールドを使います。今回はヒートン用の穴を作らない方の型を使用します。
カットした消しゴムを横に挟みます。
モールドを押さえた状態で黄色の着色レジンを流し入れます。直接注ぎにくい場合は調色スティックなどで少しずつ入れると良いでしょう。
押さえた状態で120秒硬化します。硬化中に少しでも指が動くと空気が入ってしまうため、できる限り固定させましょう。
ひっくり返して消しゴムを抜き、さらに120秒硬化します。
しっかり硬化したことを確認したら、硬化熱が冷めてから球体を取り出します。レジンクリーナーを使うとシリコンモールドを傷付けずにうまく取り出すことができます。筆先にレジンクリーナーを染み込ませ、レジンパーツとモールドの隙間に差し込みます。
モールドの底から揉んでクリーナーを全体に行き渡らせ、取り出します。
先端と底の凹みに着色レジンを塗って綺麗な形に整え、硬化します。
黄色の着色レジンを直径8mmの半球モールドの半分くらいまで入れます。
シリコンシートやモールドの平らな箇所などをふた代わりにして半球の4分の3を覆います。半球モールドを立て、覆った高さまでレジンを追加します。
高さが揃ったら、ふたをした状態と外した状態でそれぞれ60秒ずつ硬化します。
裏面にひっくり返して、さらに60秒硬化します。
できたレジンパーツをモールドから取り出し、ニッパーでバリを切り落とします。
同じものをもうひとつ作ります。
2つのパーツを合体させます。片方の平らな面に着色レジンを塗ってそっと合わせます。
合体させたものを半球モールドに戻し、120秒硬化します。
凹みのある側を下に向けて安定させ、ピンバイスを使って反対側にヒートン用の穴をあけます。
雫と球体を組み合わせます。球体の凹んでいる面に着色レジンを塗ります。
雫の平らな面を上にして球体を乗せます。
あらゆる角度から見て真ん中に球体が乗るように位置を調整し、120秒硬化します。
雫と球体の境目を着色レジンで補強します。補強しなくても十分くっついているため、この工程は省いても構いません。
穴に着色レジンを少量塗ってヒートンを挿し、硬化します。
アヒルのおしり辺りをぷっくりさせます。雫の底面の上半分に三角形を描くように着色レジンを乗せます。一度にたっぷり乗せるとレジンがこぼれてしまう可能性があるため、乗せすぎないように注意しましょう。
60秒硬化します。
2~3回繰り返し、お好みの膨らみに仕上げましょう。今回は3回レジンを塗りました。
くちばしを作ります。小さな三角錐のモールドにオレンジの着色レジンを1滴入れます。
レジンが底に落ちるまで少し待った後、綺麗な正三角錐になるように調色スティックで形を整えて60秒硬化します。
硬化したくちばしをピンセットで取り出し、顔の正面につけます。
顔の中央に着色レジンを塗り、くちばしをそっと乗せます。位置を調整してから60秒硬化します。
平やっとこでヒートンを掴み、持ち手を輪ゴムで固定します。
全体にコーティング液を塗ります。くちばしも忘れずにしっかりとコーティングしましょう。
塗り漏れがないか確認したら、くるくる回しながら120 秒硬化します。
置いた状態で120秒、ひっくり返してさらに120秒硬化します。
黒のジェルネイルで目を描きます。竹串や爪楊枝の先にごく少量取り、くちばしの横辺りに点を描きます。正面から見ると描きやすいでしょう。
横から見ても問題なければ、ぷっくりお目めになるようにさらにジェルを乗せて硬化します。
アヒルチャームの完成です。
数種類のモールドで作る、お風呂の定番アイテム「アヒル」のレジンのチャームのレシピをご紹介いたしました。おなじみのパキッとした黄色でボディとヘッドを着色し、お尻をぷっくりと仕上げます。最後につぶらな瞳を描いたら、ぽてっとしたフォルムのアヒルさんが完成!
くちばしのオレンジはできるだけ赤みが強く、黄色との色の違いをはっきりさせるため今回はオレンジを使わず赤と黄色で調色しました。
アヒルの専用モールドがなくても他の形で代用できるのは、素材が柔らかいから。シリコンが圧力で形を変える性質をフルに活かし、一部に消しゴムを押し当てて平らに変形させました。消しゴムなら、形やサイズもモールドに合わせて微調整できます。
球体のような形をしたモールドは、硬化後のパーツが外しにくいことがあります。無理に取り出そうとするとモールドを傷つけてしまいますので、そのような場合はレジンクリーナーを使用します。筆にクリーナーを染み込ませてレジンパーツとモールドの間に塗り、全体に行き渡らせてから取り出します。
アヒルのおしりをぷっくりさせる際、一度にたっぷりレジンを乗せるとこぼれてしまう可能性があります。2〜3回に分けて少しずつ乗せればうまくぷっくりと盛ることができます。今回は3回にわたってレジンを塗りましたが、お好みの膨らみに仕上げていたただければと思います。
くちばしは、三角錐のモールドの先端だけを使用。レジン液をほんの1滴だけ入れて、ごくごく小さな三角錐に仕立てます。これをお顔の中央に接着すればアヒルのくちばしになるというわけです。
目を描く際は正面から見ると描きやすいでしょう。はじめは、竹串や爪楊枝の先にごく少量取って点を描きます。横から見ても問題なければ、ぷっくりとしたつぶらな瞳に仕上がるようにレジンの重ね塗りをすると良いでしょう。
360度どこから見ても可愛らしい姿のアヒル。色を変えたりコーティングをマット仕上げにしたり、色んなアレンジが可能です。この時期ピッタリのお風呂の定番アイテムをぜひ作ってみてはいかがでしょうか。