目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
柔らかくした粘土を丸めて、整えて、筋を付けて…とていねいにひとつひとつパーツを作り上げるのがハンドメイドの楽しみではありますが、時には手早く仕上げたい、ということもあるのではないでしょうか。特に同じものが複数必要な時には時間短縮できる方法を考えたくなるものです。
そんな時にうれしいのが、オリジナルの粘土型!覚えておいて損はない、とっても便利な粘土用の型取り材の使い方をご紹介いたします。
ゴム特有のにおいもなくて大変使いやすく、また、何より型離れの良さが魅力のオリジナル型が作れるブルーミックス。今回はこれを使ってメロンパンの型の作り方をデモンストレーションいたします。
・伸ばし棒(なくてもよい)
・作りたい型の原型パーツ(販売目的で作る場合には必ずオリジナルのパーツを使用しましょう)
・ブルーミックスⅡまたはブルーミックスクイック(初めての方には硬化の遅いブルーミックスIIをお勧めします)
・同じ分量の計量スプーン2個
・ポリエチレン手袋(軽量スプーンとポリエチレン手袋はブルーミックスのセットによっては付属していることがあります。使用するセット内容を確認しましょう)
メロンパンの型を作ります。ここでは原型であることが分かるようピンクで着色した粘土で作りましが、そのままでも何色でも構いません。筋や質感などはやや強めにしておくと、型の仕上がりがきれいになります。
計量スプーンにそれぞれ同じくらいの量のパテを取り出します。
ここからは手袋をつけて作業します。計量スプーンで取り出した2つのパテを混ぜます。時間が経つと硬化するので、手早く行いましょう。20~30秒くらいが目安です。
手のひらで転がして球状にします。
伸ばし棒で表面を整えます。伸ばし棒がない場合は手の平で軽く整えます。
原型パーツを押し込みます。
完全に硬化するまで待ちます。硬化までの時間はブルーミックスの種類によって異なります。説明書を確認しましょう。
完全に硬化したら原型を取り出します。これでオリジナルの型が完成です!
さっそくできた型を使ってみましょう。着色した粘土を詰め、余った粘土でくっつけて取り出します。
原型そっくりのパーツを作ることができました。
着色すればメロンパンの完成です!
メロンパンの着色の仕方は、こちらの記事を参考にしていただけます。
粘土のスイーツをもっと手早く作りたい、と感じられたことはないでしょうか。特に同じもが複数欲しい時は、時間短縮できる方法を考えたくなるものです。ひとつひとつていねいに丸めて、伸ばして、整えて、そして筋を付けて…とやるのもハンドメイドの醍醐味ではありますが、覚えていて決して損はない効率アップ術をお伝えいたしました。
それはズバリ、オリジナル粘土型の自作です。2種類の素材を練り合わせて使う型取り材、ブルーミックス。これがあれば、どなたでも簡単にお好きなデザインの粘土型が完成させられます。
同量の青と白のマテリアルを混ぜ合わせ、そこに作りたい形の粘土作品を押し付けて取り出します。すると柔らかかった素材が徐々に硬化し、何度も繰り返し使える型となるわけです。
硬くなる前に原型を詰めたり取り出したりする必要があるので、粘土細工に慣れていらっしゃらない初心者さんにはブルーミックスIIという商品をお勧めします。ブルーミックスクイックは、経験者さん向け。時間がかからないのですぐに使えるという利点がありますが、その名の通り硬化の進みが早いため、手早く作業する必要があるからです。
いずれもシリコーンゴム製ですが、ゴム独特の匂いもなくて使いやすいのが魅力です。そして何より粘土の型離れの良さ!粘土パーツを作る上で大変重要な特徴です。ブルーミックスで作った型を使えば分かります。張り付くことなく粘土が型からすっと外せるので、スムーズにたくさんのパーツを作ることが可能です。
どなたでも容易にオリジナル型が作れるブルーミックス。最初は小さめでシンプルな原型を使うことをお勧めします。慣れるといろんなデザインの型作りに挑戦したくなることでしょう。粘土スイーツ、もっともっと楽しみましょう!