作品レシピ
2025年03月08日

少しの工夫で奥行き感とクリアさがぐんとアップ!みずみずしいレジンのフラワーヘアクリップの作り方

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そろそろ春の足音が聞こえてきそうな気候になってまいりました。長い冬が明け、積もった雪が解けて川を流れ出します。今回はそんな光景をイメージして、まるで雪解け水でできたようなみずみずしいフラワーのモチーフのヘアクリップを作ってみました。 

 

奥行きと立体感、そしてクリアさを際立たせるため、ちょっぴり工夫をしています。定番のお花のレジンパーツもいつもとは違った表情に!できたお花を細長いヘアクリップにきれいに配置する方法などもお伝えいたします。 

 

春の訪れが待ち遠しくなる、みずみずしく爽やかな印象のレジンのフラワーヘアクリップの作り方です。 

ジャンル:
レジンレジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

・作家のためのレジン

・調色パレット

・作家のためのレジン 着色剤(ホワイト)

・着色剤 いろどろっぷ ファンタジーカラー(コバルトブルー)

・竹串

・エンボスヒーター

・お花のモールド(パーツクラブ)

・ヤスリ

・カーテン用のふさかけフック

・耐震マット

・グリッター

・ガラス玉

・ピンセット(アクセサリー工具セット)

・ヘアクリップ

・接着剤

・ファルファーレビーズ

・コーティング液

・UV-LEDライト

2.作り方

作家のためのレジンを使います。

clip 01

着色レジンを作ります。パレット2つにそれぞれレジン液を流し入れます。

clip 02

ひとつはホワイトに着色します。

clip 03

もうひとつは、コバルトブルーに着色します。

clip 05

パレットのレジン液にそれぞれの着色剤を少量ずつ加えます。

clip 06

調色スティックまたは竹串の先などでやさしく混ぜます。

clip 07

必要あればエンボスヒーターで気泡を飛ばします(やり方はこちら)。

clip 08

お花のモチーフが作れるモールドを使います。

clip 09

お花のモールドの底の3ヶ所にラインを引くようにホワイトの着色レジンを入れます。

clip 10

引いたラインを避けて他の部分にレジンをちょんちょんと流します。

clip 11

モールドを傾けて全体に行き渡らせ、硬化します。

clip 12

上からモールドいっぱいまでレジンを流し入れ、硬化します。

clip 13

モールドから取り出します。

clip 14

ひとつめのお花のモチーフができました。

clip 15

ヤスリでバリを削り、なめらかに整えます。

clip 16

平らな面を上に向けて耐震マットに乗せて固定します。

clip 17

パールパウダーを使います。

clip 18

レジンを少量流します。

clip 19

竹串で全体に薄く行き渡らせます。

clip 20

竹串で少量のパウダーを取り、フラワーパーツのお好みの場所にランダムに置いて硬化します。

clip 21

裏側全体にコバルトブルーの着色レジンを塗り、硬化します。

clip 22

ホワイトの筋の入ったブルーのお花のモチーフができました。

clip 23

めしべの部分を作ります。オーロラカラーのガラス玉を使います。

clip 24

お花の中央のくぼんだ部分に少量のレジン液を付けます。

clip 25

ガラス玉を乗せます。

clip 26

狙った位置に乗せたら硬化します。

clip 27

同じ要領で必要な個数のお花のモチーフを作ります。

ヘアクリップに仕立てます。

clip 28

接着剤を使います。

clip 29

フラワーパーツを乗せたい箇所に接着剤を塗ります。

clip 30

フラワーパーツを2つ乗せます。

clip 31

お花とお花の隙間埋めに、ファルファーレビーズを使います。

clip 32

ファルファーレビーズを隙間に乗せます。

clip 33

次にファルファーレビーズを置きたい場所に接着剤を少量塗ります。

clip 34

ファルファーレビーズを置きます。

clip 35

3つめのフラワーパーツを置きたい箇所に接着剤を少量塗ります。

clip 36

ファルファーレビーズに被せるような感じでフラアーパーツを乗せます。

clip 37

最後のフラワーパーツを置く箇所に接着剤を少量塗ります。

clip 38

最後のフラワーパーツを置いたら丸1日乾かします。

clip 39

コーティングをします。

clip 40

全体に一気に塗らず、お花をひとつずつコーティングしてその都度硬化します。コーティング液の塗布と硬化を最後のお花まで繰り返します。

clip 41

裏側もしっかりコーティングします。

clip 42

表も裏もコーティングすれば完成です。

clip 43

みずみずしいお花を並べたような爽やかなヘアクリップになりました。

clip 44

3.まとめ

まるで雪解け水でできたような透明感のあるレジンのお花のヘアクリップの作り方をご紹介いたしました。奥行きと立体感、そしてクリアさを一層引き立てるため、少し工夫を加えたレジンパーツのレシピです。

工夫のひとつは、着色の仕方です。モールドに着色レジンを流し入れて本体そのものに色を付けるのではなく、透明のパーツを作って後で塗る方法を取りました。モールドにクリアレジンを入れて固めて取り出した後、コバルトブルーの着色レジンを裏側に塗っています。

底の部分に塗ったカラーレジンが透明の本体を通して透けて見える形になるので、クリア感は抜群です。透明感を損なわずに淡く着色したい時に覚えておくと役立つ方法です。

奥行きと立体感は、着色レジンの置き方を工夫することでアップさせています。お花のモールドの底部分、つまりできあがった時に表面になるところにラインを引くようにホワイトの着色レジンを先に入れるのです。

他の箇所をクリアのレジンで埋めて硬化して取り出せば、スッと白い筋が入ったようなデザインの花びらに。これで奥行きが増し、立体的で華やかな印象がプラスされました。

大振りのお花をヘアクリップに並べると、お花とお花の隙間が目立ってしまいます。そこで今回はファルファーレビーズを使ってその隙間を埋めました。蝶々を意味するファルファーレ。膨らみが2つある形なので、ぴったりとフィットします。

先にお花だけをヘアクリップに接着してその隙間をファルファーレビーズで埋めるのではなく、お花、ビーズ、お花、ビーズと端から順に乗せます。そうするとお花の向きを変えることができ、自然な配置ができます。

花びらに入れた白い筋の模様が消えないよう、今回はサラッとしたタイプのLEDコーティング液を選びました。ぷっくりさせたい、すりガラスのようなマット感を持たせたい、クリアさと繊細な模様をそのまま活かしたい…などなど、用途に合わせてコーティングを使い分けるのも、美しい仕上がりには大切なポイントです。

定番のお花もちょっとした工夫でいつもとまったく違う表情に。レジンアクセサリー作りがますます楽しくなるアイデアをお伝えいたしました。お好きなお花のモールドと着色剤を使ってぜひお試しを。

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