作品レシピ
2023年08月31日

荷物の多い夏のおでかけに!くり抜きファスナーポケット付きの大きめ巾着トートバッグの作り方

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日傘に水筒、日焼け止め、そして着替えと、夏のお出かけは荷物が多くなりがちですよね。今回はそんな今の季節に大活躍の大きめサイズのファスナーポケット付きトートバッグの作り方をご紹介いたします。持ち手が長めなので肩掛けも可能です。 

 

たっぷり入るので持ち物が多くても安心。ファスナーポケットは細かなアイテムを収納するのにぴったりです。マチが丸く袋口は巾着仕様なので、絞るとしずくのようなシルエットに。大容量で収納力抜群なのに、デザインも可愛いトートバッグです。 

 

このレシピの最大の特徴であるくり抜きポケットの手順を重点的に、その他上手に作るポイントなども合わせて作り方を詳しくご説明いたします。 

 

ジャンル:
ソーイングソーイング

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

オックス生地

〈表布〉   50×45cm 2枚

〈裏布〉   50×45cm 2枚

〈ポケット布〉44×25cm 1枚

〈持ち手布〉 10×60cm 2枚

〈紐通し口布〉 6×42cm 2枚

〈紐布〉    4×100cm 2枚(市販でも可。長さは120cmがお勧め)

接着芯

ファスナー(20cm)

待ち針

仮止めクリップ

チャコペン

裁ちばさみ

ミシン

アイロン

2.作り方

布を裁断します。表布のサイズは50×45cm。2枚用意します。

1

裏面に接着芯を貼ります。

2

裏布のサイズは50×45cm。2枚用意します。

3

持ち手布のサイズは10×60cm。2枚用意します。

4

裏面に接着芯を貼ります。

5

紐通し口布のサイズは6×42cm。2枚用意します。

6

表布の裏面には接着芯を貼ります(接着芯の選び方と貼り方はこちら)。

7

ポケット布のサイズは44x25cm。1枚用意します。裏面に接着芯を貼ります。

8

ファスナーは20cmのものを1つ用意します。

9

市販または手作りの長さ120cmの紐を2本用意します。作る場合は、4cm幅の布地を中心に向けて両端から折り込み、4つ折りの紐状にして端を縫います。布端が隠れるよう、紐の両先は内側に折り畳んで縫い込みます。

10

ポケットを表布に付けます。表布とポケット布を中表に重ねます。表布の布端の中心から9cm測ったところにポケットの布端の中心がくるように合わせて待ち針などで固定します。

11

ポケットの布端の上から3cmの位置に2x21cmの長方形を描きます。

12

描いた長方形の真ん中に横線を引きます。角に向かって三角形になるよう、長方形の両端にくの字を描きます。

13

長方形の線上を縫います。

14

布を折って切り込みを入れ、真ん中の横線とくの字をカットします。縫い目を切らないように注意しながらぎりぎりのところまで切りましょう。

15

ポケット布を切り込みから裏側に返します。ポケット口の形をアイロンで整えます。

16

ファスナーを縫い付けます。ファスナーは開くと片側が離れてしまうので、最初に端をミシンで縫い止めておきます。手縫いでも構いません。

17

ポケット口とファスナーの位置を固定して縫い付けます。ポケット口の端から2~3mmのところを縫います。ポケット口の中心にファスナーがくるように形を整えながら縫い進めましょう。

18

ポケット布を中表に重ねて固定し、縫い代1cmで左、上、右をコの字に縫います。表布を一緒に縫い合わせないよう気を付けましょう。

19

くりぬきポケットができました。

20

持ち手を作ります。持ち手布の中心に向けて両側から2つ折りにし、4つ折りの紐状にします。

21

サイドを縫い代2mmで縫います。これをもう1つ作ります。

22

持ち手が2つできました。今回は手作りしましたが、市販の持ち手を使用しても構いません。

23

紐通し口を作ります。紐通し口布を中表に重ね、端から1cmのところを縫います。反対側も同様に施します。

24

表に返して形を整えます。これをもう1つ作ります。

25

持ち手を仮縫いします。表布の中心から左右にそれぞれ6.5cmのところに持ち手の端を1cm出して固定します。

26

縫い代5mmで仮縫いします。もう1つも同様に施します。

27

紐通し口を持ち手の上に重ねて固定します。

28

縫い代5mmで仮縫いします。

29

表布を中表に重ねて固定し、縫い代1cmで左、上、右をコの字に縫って袋状にします。

30

アイロンで縫い代を割ります。

31

マチを作ります。底とサイドの縫い目を合わせます。

32

底の縫い代の中心に向かって両サイドを折って固定し、幅5cmのところを縫います。

33

今回は底の縫い代に倒れるように縫いました。サイドに倒してもよいですが統一しましょう。

34

裏布も同様に中表に重ねて固定し、縫い代1cmで左、上、右をコの字に縫って袋状にします。片側に返し口を作りましょう。

35

アイロンで縫い代を割ります。

36

表布と同様にマチを作ります。底の縫い代の中心に向かって両サイドを折って固定し、幅5cmのところを縫います。マチを倒す方向は表布と統一しましょう。

37

袋口を縫い合わせます。表布と裏布を中表に重ねて固定し、縫い代1cmで縫い合わせます。

38

袋口を中心に向かい合う表布と裏布のマチを重ねて縫い合わせます。

39

余分な布をカットします。

40

返し口から表に返します。返し口はミシンで閉じましょう。

41

アイロンで形を整えます。

42

袋口をぐるりと一周縫い押さえます。

43

紐を通します。紐の両端を結びます。

44

完成です。

45

3.まとめ

荷物が多くなりがちな夏のお出かけ。水分補給のための飲み物のボトルや紫外線対策のための日傘や日焼け止め、そして羽織ものなど、あれこれ詰め込んでいるとどうしても持ち物が膨れ上がってしまいます。そんな今の季節に大活躍の、大きめサイズのトートバッグの作り方をご紹介いたします。

寸法が大きく大容量なだけでなく、ファスナーポケット付きなので細かなアイテムの収納にも大変便利。長めの持ち手を付けるので肩掛けも可能な設計です。マチが丸く袋口は巾着仕様なので、絞るとしずくのような可愛らしいシルエットに。エコバッグのようにも使えるのがこのトートバッグの最大の利点です。

今回巾着用の紐や持ち手は共布で手作りをしていますが、いずれも市販のもので代用可能です。色やテクスチャーの違う紐や持ち手を合わせればデザイン性もアップしますし、何より作る手間が省けるのでさらに手軽にチャレンジできます。

このトートバッグのもうひとつの特徴は、表側に付けるくり抜きポケット。一度作り方を覚えてしまえばバッグやポーチ類への応用にとても便利なので、ぜひトライしていただきたいテクニックです。途中で形を整えながらゆっくり作業すれば、どなたにもきれいなくり抜きポケットが作れます。

他にも成功のカギとなるポイントをいくつかお伝えいたしました。マチを作る際に縫い代を倒す方向に気を付け、また、ごろごろしないよう余分な布地をカットするなど、すっきりと上手に仕上げるコツを押さえれば上手くいきます。

巾着仕様で大きめサイズのファスナーポケット付きトートバッグ。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

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