目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
クリスマスは、カード作りをするペーパークラフターにとってもっとも盛り上がるシーズンのひとつです。サンタクロース、ゆきだるま、クリスマスツリーにオーナメント…毎年各社からさまざまなモチーフのスタンプやダイが発売されるのをみんな楽しみにしています。
手作りのカードを送るようになって数十年。今では上手に買い物ができるようになりましたが、最初の頃はついつい自分の好みだけで選んでしまい、送る段階になってちょっぴり困ってしまうことがありました。
ころんと愛らしいコミカルなペンギンさんやしろくまさんで作ったカードを前にして、さて、田舎住まいの高齢の親戚たちにはどれを送りましょうか。おどけたものや今風のモダンなデザインのものばかり作ってしまい、バイブルベルトと呼ばれる熱心なキリスト教徒の多い保守的なエリアに住む夫の伯父や伯母に送るのにふさわしいカードがありません。
失敗から学び、モチーフがデフォルメされ過ぎていない、トラディショナルで年配の方にお送りしても失礼のないようなデザインのスタンプも使うようになりました。雪景色などと並び、ポインセチアもそんなデザインの代表です。
レッドとグリーンの葉っぱの色だけでも十分ホリデーの雰囲気が出せるポインセチア。マスキングというスタンプの基本テクニックを使い、今年初のクリスマスカードを作ります。
・ポインセチアのスタンプセット
・インクパッド(赤、緑、黒)
・アクリルブロック
・ふせん
・ハサミ
・白のカードストック
・2つ折りカード
・スティックルズ(ラメのり)
・仮どめテープのり
・テープのり
私のお気に入りブランド、フローラ&フォーナの今シーズンの新作スタンプ。ポインセチアの他にひいらぎの葉やもみの枝、それにフレーズも入っていて、これひとつで何通りものカードがデザインできます。
白のカードの用紙をチラシなど要らないペーパーに仮どめテープで固定します。
真ん中にフレーズのスタンプを入れます。
付箋ののりの部分にポインセチアと葉っぱをスタンプします。この時のインクの色は、何色でも構いません。
3、4枚重ねて剥がします。
輪郭に沿ってハサミで切り取ります。
カードのまわりに緑のインクで葉っぱのスタンプを入れていきます。
手首を捻ったりせず、ペーパーの方を回転させながらスタンプしていくとスムーズです。
スタンプの位置を一定にすることで、うっかり腕でインクを擦ったりする心配もありません。
スタンプした葉っぱの上に、切り取っておいた付箋を被せます。
付箋の上から、赤のインクでポインセチアをスタンプします。
スタンプを持つ手の位置はそのままに、ペーパーの方を少しずつ回転。
覆われていない葉っぱのところに来たら、すでにポインセチアをスタンプした部分の付箋を剥がして…
移動させます。
2枚の付箋を移動させ、指で示すところの葉っぱが覆われました。
付箋の上からポインセチアをスタンプします。
ぐるりと一周スタンプして、付箋を剥がしたところです。葉っぱが手前に、ポインセチアが奥に並んでいるような目の錯覚が起きます。先にスタンプしたところを覆ってさらに上から別のスタンプを入れて奥行きを出すスタンプテクニックを、マスキングと呼びます。
さらにマスキングテクニックを使い、もっと奥行きを出していきます。ポインセチアと葉っぱ両方を付箋で覆います。
その上から、もみの枝をスタンプします。
ペーパーを回転させながら進めていきます。
必要なところで付箋を移動させます。
ぐるりと一周したら…
すべての付箋を剥がします。奥行きが出て、葉っぱがワサワサと重なっているような印象になりました。
クリスマスなので、スティックルズでちょっぴりキラキラを加えましょう。
スティックルズは、アメリカで一番信頼されているレンジャー社のグリッターグルー。日本ではラメのりとも呼ばれるものです。
先が細く出せるので、そのまま線や点で乗せるように付けていきます。
グリッターグルーは乾きが遅いので、半日くらいそのまま置いておくか、急ぎで仕上げる場合はヒートツールなどを使って完全に乾燥させます。
乾いたら、裏側にテープのりを付けて…
2つ折りのカード台紙の表紙に貼り付けます。
今年初のクリスマスカードの完成です!
赤と緑のコントラストがいかにもクリスマスらしいポインセチア。スタンプひとセットとインク3色で、シンプルでクリーンなホリデーカードを作りました。
どなたの家にもある付箋を使い、スタンプの基本テクニックであるマスキングを用いて奥行きを。グリッターでちょっぴりキラキラも加えています。
ころんと可愛らしい2等身のどうぶつさんキャラクターのカードももちろん作るけれど、それではちょっと相応しくないかな、という目上の方や、ラブリーなデザインは躊躇してしまう男性にも送れる、トラディショナルなバージョンも用意しておくと良いと思います。
今年のクリスマス、ぜひハンドメイドカードにチャレンジしてみてください。